私って、何者なんだろう。
「これまで一番挑戦/挫折したと思う出来事を教えてください」
就活の面接でよくある質問。
自分の過去を振り返るが、自分にとっての挑戦はきっとすごくしょうもない。
もっと挑戦している人はたくさんいる。
長期留学、長期インターン、ビジネスコンテスト、事業立ち上げ、部活で全国○位、SNSのフォロワー獲得、YouTube登録者数○万人突破などなど。
こんなに輝かしい挑戦をしてきた人たちと肩を並べるには、私はどんな過去をもっていれば良いのだろうか。
私の挑戦って、なんだろう。
思い返せば、挑戦という言葉からはかけ離れた、というか避けてきた人生だった。
次女あるあるなのかもしれないが、姉が怒られていることを幼いながらに学び、「これはしてはいけないことなんだな」と覚えていた。
ああいうことをすると、親に怒られるんだ。
これをすると、「失敗」するんだ。
私は、そうならないようにしよう。
小賢しく生きるとは、こういうことなのだろうか。
いや、小賢しい人ならば、もっと器用に人生を送っているだろう。
私は不器用だ。
そして、私は怒られることが嫌いだ。
怒られることが好きな人は、滅多にいないと思うが。
失敗する=怒られる、やってはいけないことと幼い頃から勘違いしていたようだ。
先生が話す時に静かにできないことも失敗。
大人の言うことを守れないことも失敗。
テストの点数が取れないことも失敗。
そう思い込んで過ごすうちに、大人の言いなりになって、勉強だけする人間になっていた。
そうなることで、怒られなくて済み、むしろ褒められることが多くなった。
こうやって過ごしてきた私。
大学生になってからも、挑戦することはなかった。
失敗したら、「だから、〜〜しとけって言ったのに」とか、「何してんの」とか、非難されることが怖かった。
極め付けは、「急に(変なことして)どうしたの?」
自身に優等生というレッテルがついてしまったから余計に、レールを外れることが怖かった。目の前にまっすぐにのびたレールを。
薄々気づいていた。
周りの大学生より、自分が楽しくなさそうなこと。
道に迷って、地に足つかぬまま、日々をやり過ごしている自分。
変わりたい。こんな自分、もういやだ。
でもわからない。挑戦って、どうやってするの?
ここでも私は正解を求めてしまう。
そうこうしているうちに、コロナ禍が襲ってきた。
多くの大学生がガクチカを作る3年生の時期を、コロナ禍に奪われてしまった。
自己PR、ガクチカ、挑戦した経験...わからない。
私って、何者なんだろう。
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