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世間は才能を放っておかない
この方の文章、、、おもしろい。どの投稿も。読み漁ってしまった。 https://t.co/NBBtx6XbVc
— 中村 昌弘 | ライター (@freelance_naka) August 29, 2023
中村さんのツイートで「実家が全焼したサノ」さんを知った。
「父が亡くなった話」で一気に引き込まれ、すべてのnoteを読んだ。
才能の塊だ、と思った。
淡々とした語り口、冷静な分析、平易な言葉選び、しかし内容は破天荒極まりないエピソードばかり。
そのギャップがまた、すごい。
世間は才能を放っておかない。才能はいずれ、発掘される。
深爪さんしかり、燃え殻さんしかり、こだまさんしかり、岸田奈美さんしかり、SNSで話題になって拡散し、多くの人に読まれ、出版し、インフルエンサーになっている。
惹きつけられる文章は、ただそこにあるだけで話題になり、人の心に残り、人に勧めたくなり、気づいたらファンになっている。
そこには、プロとかアマとか関係ないんだよな。
こちとら世間に放っておかれっぱなしなので、なんとも羨ましい。
私も発掘されたい。
サノさんも、話題になるとともにあれよあれよという感じで本を出版されている。
発信者はよく「自分がやりたいことではなく、求められることをやるべき」と言われる(ブログなんかまさにそう)。
もしやりたいことかつ得意なことと、求められることが合致してたら、最強なんだよね。
10代の頃、自分のやりたいことが何なのかわからなくて、とりあえず潰しのきく仕事に就く……みたいなことが多いだろうけど、
サノさんも、貧乏すぎてドッグフードを食べたり、100km走ったり、美容整形したり、ホストクラブで働いたり、バーを経営されたりといろんな経験をされている。
それこそが、今のサノさんを形づくっており、noteの源泉にもなった。
よく思うけれど、「目標」とか「将来の夢」とか「なりたいもの」って、若いうち・早いうちにひとつに決める必要ってまったくない。
何歳からでも、どこからでも、何度でも決めていいし、変わっていい。
だって、人間は生きている限り変わり続けるんだから、目標や夢も変わるのが当たり前だ。
昨日まではパティシエを目指していて、次の夢でダンサーを目指したっていいのだ。
好きなこと、得意なことを追いかけ続けたら、きっと何かは自分の中に残る。
失敗でも成功でも「やったこと」は無駄じゃなくて、何を学んで、どう次に活かすかが大事なのだ。
「父が亡くなった話」の中に、印象的なフレーズがあった。
豊かな人生とは、「贅沢をする人生」でも
「人に羨まれる人生」でもなく、
「選択肢のある人生」なのかもしれません。
選択肢があることは、幸せなことだ。
かつて私は、選択肢のない世界にいたことがあるから。
対して、今はほとんどのことを自分で選べる。
まあ、娘の存在や機嫌によってままならないこともあるが、それでも、自由になることのほうが多いし、娘が成長するにつれてその割合も増えていくだろう。
「選べる」時点で、私たちは恵まれている。
やりたいことを追いかけられるのなら、それはとても幸せなことだと思う。