贈り物~あなたがあげたいものと相手が欲しいもの~
誰かのために何かをしてあげたいとき
または、実際に誰かに【贈り物】をするとき
どんなことを意識しますか?
人は、誰かのために何かをすることで
相手が喜んでくれて
それが自分の喜びにもつながる
ということを望むものです。
自分がしてあげたことで
相手が幸せになってくれる…
なんて、そんな嬉しいことはないですよね(*^-^*)
逆に
自分が良かれと思って
相手が喜ぶと思ってしたことが
思ったような反応がなかった時は
とてもさみしい気持ちになります。
このように、自分が「あげたいもの」と
相手が「ほしいもの」が
違っていたらどうでしょう。
夫婦やパートナーとの間での愛情表現についても言えて
例えば、自分が愛情を感じるのは
一緒に過ごす時間であったり
言葉での表現であったりするのに対して
相手は、「プレゼントを贈る」ことが愛情表現だと思っていたとします。
言葉での表現が欲しい人にとっては
それがなくてただ、モノだけをポンっと渡されても
それがなかなか『愛情』とは受け取れないかもしれないのです。
きっと相手にとっては
これが愛情表現なんだろうな、ありがたいな。
と、頭では理解できたとしても
心のどこかでは
「本当に私のしてほしいことはこうじゃない…」と
ハートは喜べていないわけです(^-^;
これ実は、元夫との間での私の実体験です。笑
私が満足感を感じていないのと同様に
おそらく、元夫は
自分がしてあげたことに対して
私の反応がいまいちなことに不満があったと思います。
「せっかく○○してあげたのに」
「あなたのためよ」
というセリフは、誰もが一度は言われたことがあるのではないでしょうか。
自分に自信がない、自分を信頼できていない人ほど
人から感謝されること、人の役に立てることで
自分に価値を見出そうとする傾向もあります。
だからこそ、自分の期待する反応がないと
ガッカリしてしまうのです。
愛情表現や、相手にしてあげたいことが
本当に相手が欲しいもの、受け取りたいものなのかどうかは
意外とわからないものなのです。
ここでもまさに、前の記事でも書いた
「みえないものに意識をむける」ことが大事になってくるのですが
「相手の気持ち」もみえません。
だからこそコミュニケーションをとって
知ろうとすることが必要であって。
自分があげたいと思うことが
たとえ相手を想ってのことであっても
相手にとっては『そこじゃない』ということも多くあって
自分が思うような反応がないからと言って
落胆する必要もなく
悲しい気持ちが怒りに変わって
「せっかくしてあげたのに!!」と
相手に怒りをぶつけてしまう人もいるけれど
それだと自分自身が一番苦しくなると思うのです。
本当に相手に喜んでもらいたいと思うのであれば
コミュニケーションを取って相手を知る必要があるし
それなくして、相手にしてあげたい
と思う気持ちで行動をとったとしたら
自分の思った通りの反応=見返りを求めている時点で
ひとりよがり、自己満足…
自分を満たすためでしかないことに気がつく必要があります。
自分があげたいものが
相手の欲しいものであるとは限らない。
「あなたのため」は「自分のため」
贈りたいプレゼントは
本当に相手が求めているものですか?
コミュニケーションでそれを確認できないのなら
反応=見返りは求めないこと。
相手を本当に喜ばせたいと思っているのか。
本当は自分が満足したいだけなのか。
自分の心に聞いてみること。
自分ともきちんとコミュニケ―ションを取ることが
外側との関係性の向上にもつながるのだと思います。
「私がしたいからする」
いつでも主体は自分でいた方が
相手からの反応にモヤモヤしなくなります(*^^*)