見出し画像

宝塚歌劇のお花代という謎システム

≪前回の記事はこちら≫


贔屓が決まると、公演が無い時期というのはものすごくヒマだ。
毎日仕事から帰ってくるとスカイステージをポチっとつける。


月一回発売される歌劇とグラフは、友の会から郵送で送られてくる。
大抵到着したその日に大事なところは読み切ってしまうので、そのあとは一か月かけて隅々まで読み漁る。

グラフの付録でたまについてくるポスターは、保管用と飾る用が必要だ。
推し活がはじめての人にとっては、いままで未知の世界だった「同じものを2つ以上買う」生活に突入だ。


このお休み期間はファンも次の公演の準備期間だ。
自分のスケジュールと照らし合わせて公演のチケットを手配する。
ちなみに私設ファンクラブのチケット申し込みは恐ろしいほど早く届く。

「まだそんな先のことなんてわからないよ」

という人にとって宝塚ファン生活は厳しいものになるだろう。
とにかく発送も早ければ締め切りも早い。


公演でお金を使って「はあ」と息をつく暇もなく、次の公演の振り込みがやってくる。
自宅が劇場から遠い場合は、その交通手段も手配しなければならない。
飛行機を使う場合はずいぶん前から予約することで安く手配することができるからだ。


働いて稼ぐ。
そして公演に費やす。
これが宝塚沼にハマった正しい生活だ。


そういえば大事なことを言い忘れてた。
ファンクラブのチケット申し込みといえば知っておかなければならないことがある。

初めて申し込むときに気になるのが、謎の「お花代」という項目だ。
よく見るとチケット申し込み用紙の総枚数の下に小さく「お花代〇口」と書いてある。

最初「なんだこれ?」と20歳のころ母親に聞いたことがある。

が、当時はネットも発達していなかったためかなり謎のベールに包まれていたものだ。


だがしかし!いまはネットがある!
そうだ!私は500円だけ入れたことがある、あの時はそれが精いっぱいだった。
あの時それでよかったのだろうか、とずっと謎だった。
それが今、こうしてネットで調べることによってだんだん明らかになってきた。


お花代は入れなくてもよい(だが貢献度が上がらない)
入れるなら1枚につき最低金額は入れる(入れないより貢献度は上がる)
金額は自由(ご想像におまかせ)

それでもその当時の情報ではこれが精いっぱいだった。
その後、椿を応援する3年強~4年弱の間でもっと深い事実を知ることになるのだが、それは後の話だ。


私は今回ファンクラブチケットは申し込まず、自力で手配することに決めた。
ネット上にあるチケットサイトで検索しながら

最初から飛ばすぜ!

となぜか心の中で叫んでいた。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?