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「マス目付箋」グッズで解決が出来るのか?
息子は学年相当以上の漢字を読むことはできるのですが、覚えているものを思い出して書くということに困難さを抱えています。
昔ながらの先生は、いや、いま現場にいる先生のほとんどが
「何回も書けば覚えられる!怠けていないで人よりも各回数を増やせばいい!」
と指導します。
でも、書くという動作にも負荷がかかり、他のやらなければならない事、やりたい事が出来なくなるほどに疲弊します。
そこを理解してもらうことが難しく、データを出す(検査をする)ことも医療では証明できず、書字障害の特性を持っている子がぶち当たる壁です。
5回書くところを、なんとか3回など減らしてもらい、学習を進めること、とりあえず読める漢字を増やすことに重きを置きたい。
そんな要望は出しているのですが、学校は書くことが多い場所。
書けないことを治そうと、書けるようにしようと無理を強いられます。
大人になれば、正直書くことはほとんどなくなります。
自分の名前と住所を書くこと以外に、何か普段から手書きをメインにされる職業はあるのでしょうか?
わたしには、書道家くらいしか思いつきません。
このブログもそうですし、仕事上の注文書、領収書の発行もPCがメインのことがほとんどです。
小中学校時代を含め、手書きの時代を乗り越えると、自由に文房具や筆記具を選択することが出来るのに、苦手や生まれ持った障害特性で、困難をトレーニングする義務教育期間をどう過ごすのか、それが家庭にとって、子どもにとっての負担となります。
これだったら少しは出来るのか?
そんなグッズを見つけては購入し、試してみる日々です。
今回は「マス目フセン」というものを購入してみました。
息子の文字の覚え方には特徴があり、YouTubeで字幕を見て読まれている文字を絵や記号のように丸ごと覚えているような感覚があります。
なので、PCなどで変換した時に「これだ」と分かります。
でも、自分で細部まで思い出して書くことは難しいのです。
このエピソード、Twitter(現X)を利用している発達障害界隈の保護者の方は、もしかしたら目にしたことがあるかもしれません。(下記リンク)
漢字を覚えろというのは、ポケモンを全部描けるようになれと同じ!
私もこのお母さんの先生への説明には感動しました。
本当にそうなんです!
簡単な漢字なら絵のように覚えてもそんなに難しいことではありません。
「大」「水」「中」「木」
でも、「勉強」「機会」「感想」
画数が多くなる、曲線が混じったり線が交差するなど複雑な形を再現することが困難です。
これは、文字を多く扱うようになったから分かってきた障害であって、まだ研究段階のことが多いのです。
大学受験は、漢字もマークシートです。
『ここに使われる漢字は、他の文でどこに使われる漢字と同じか?』
漢字を知っているか、使い方を知っているかを問う問題で、書けることを問うてはいませんでした。
果たして、義務教育期間に、これほど自己肯定感を下げて、苦行ともいえる書き取りをする意味とは・・・
それでも、本人たちはみんなと同じになりたいと思っています。
それが難しいと分かるまで、自由に筆記具を選べるまで我慢を強いられます。
だから親も、何かグッズでさせてあげられないか?と必死に探します。
お試し品の残骸が増え、親は悩み苦しむのです。
大人と同じであれば、きっと彼らには可能性が、能力を発揮することができるかもしれないのに・・・
そう思いながら、日々の学習の支えを探しています。