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あなたは夕霧綴理であって、スクールアイドル

104期活動記録第8話、主に夕霧綴理について書きました。
省略してる部分多めです。
何卒宜しくお願いします。

Not a marionette

今回のタイトルであり、"AWOKE"の最初のフレーズですね。

メタ的な話ではありますが、DOLLCHESTRAという存在がこの世に放たれてから最初の曲の、最初のフレーズ。

私は"DOLLCHESTRAの一言目"としています。

FIRST FAN BOOK掲載SS綴理編のタイトルにも"マリオネット"が含まれており、綴理を表す重要なワードでもあります(”マリオネット”についてはこれまで十分書いた気がするので、ここでは掘り下げません)。

それを引っさげてきただけある重大なお話でした。

弱い自分が見えてしまう

隣の寮生が早期卒業し、卒業=スクールアイドルでいられなくなる日が近づいていることを実感し始めた綴理。

そして、進路調査を提出するにあたって、卒業してからやりたいことを見つけるために、職業体験をしていくことになりました。

市役所では、事務的な仕事には言ってしまえばやりがいを感じられず、気づけば役所に来た人たちの悩みを聞いていました。

染物屋ではお客さんの作品の良いところを見つけて、自分の作品も通して体験コーナーを盛り上げていました。

みんなのために頑張ることが楽しいと気づいていった綴理。

ただ、職業体験は卒業そのものに目を向けていた訳ではありません。
むしろ、目を逸らしていたのかも。

「気付いてよ...」

大掃除中、部室から離れてしまう寂しさを感じ始めた綴理。

かつて綴理が"ス"だった頃、さやかがスクールアイドルと肯定したように、スクールアイドルというのは、気持ちの問題という側面もあるのかと思います。

103期第4話より

しかし、綴理にとっては、みんなと一緒にいられなくなるという事が苦痛でした。

みんなと一緒にいられないというのは、綴理を支えてきたさやかが側からいなくなるということでもあり、さやかはその現実を突きつけていきます。

Not a marionette...
「気付いてよ...

これはきっと綴理の嘆きでしたが、今まさにさやかが綴理に伝えたいことではないでしょうか。

綴理は、綴理の意思で未来に進んでいかなければならない。

Be myself

綴理は未来に進むための区切りとして"ビッグボイス選手権"という舞台を用意しました。

「未来に進むのが怖かった。」

これまでDOLLCHESTRAの楽曲の中で、"未来"について綴ってきたのは、きっとその現れでもあるのかと思います。

ココロ縛る鎖を無理矢理壊すのではなく、慎重に、確かめるように、核を捉えて解いていく。

その核は、綴理を夢のスクールアイドルにしてくれた、大好きなみんなと離れてしまうこと。

区切りとして感謝と愛を伝え、決意を示しました。

綴理の未来への不安というのは、置いていかれるという側面もありました。

聞かせるために、これは綴理の後押しというか不安を払拭するためでもあるのかと思います。

リンクでわがままを叫んだ姿と重なります。

さやかが想いをぶつけるのはいつも、飴色の空の下や、ステージの上なんですよね。

「スクールアイドルでなくなっても、ボクは、ボクだ。」

『あなたは夕霧綴理であって、スクールアイドルではない。』

当然、スクールアイドルでなくなるというのは時間の問題なので、かつて言われた言葉とは違う意味です。

綴理は夢のスクールアイドルになり、スクールアイドルを通して操り人形ではなくなり、ある意味因縁に決着をつけたとも言える気がします。

103期第5話より

過去に似たセリフがありましたが、

「ボクでいい」 から 「ボクだ」 
と明確な存在証明になっていました。

このシーンは、私がDOLLCHESTRAに惹かれたきっかけでもあります。

未来から逃げていた綴理にとって、小鈴という存在は未来に進むために重要な存在です。

絶対性 証明が欲しい

いるだけいいとすら言われ、周りが正しいと思ってきた綴理。

正解が見えないせいで
心は負けそうになるけど
何回も立ち上がれたのは
誰かじゃない 誰かじゃない
他でもない 僕のため
走るよ ずっと

今と未来に向き合う強さは自分が持っていなければなりません。

それが証となるから。

スクールアイドルが不完全でも熱を持ったみんなで作る芸術であるなら、その信念を持っていれば、きらめきを見つけていけば、綴理は卒業しても綴理が信じるスクールアイドルであり続ける。

そして夕霧綴理は、"わたしのスクールアイドル"だから。

だから、私もデカい声で叫ばせていただきます。

あなたは夕霧綴理であって、スクールアイドルだ

Not to be afraid

DOLLCHESTRAは舞台の上で人々に想いを伝える存在で、憧れ、葛藤、後悔を経て、未来を目指す物語。

私は自分の好きなところも嫌いなところも、DOLLCHESTRAを通して一層深く理解できたと思っています。

私が今までDOLLCHESTRAにもらっていたのは、過去と今の自分を肯定すること。

自分は自分でしかなくて、今まで積み上げてきたもの、経験してきたことはその時の他でもない自分が選んだ結果であり、これからどうするかも決めるのは自分ということ。

そして未来に進み出した綴理。

だから、私も恐れず、未来に進んでいかなければいけませんね。

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