DOLLCHESTRAという居場所【蓮ノ空感想文】
DOLLCHESTRAというユニットと、私の想いについて書きました。
何卒、よろしくお願いします。
DOLLCHESTRAの在り方
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ伝統のユニットは、姿を変えながらも、ユニットとしての在り方は同じだったはず。
DOLLCHESTRAとはどんなユニットなのか。
その答えは明確に言及されています。
沙知は綴理にこう話していました。
DOLL × ORCHESTRA = DOLLCHESTRA
そんなDOLLCHESTRAは"居場所"であると。
DOLLCHESTRAが表現するのは
「羨望」「衝動」「葛藤」「後悔」「覚悟」
といった感情。
きっとDOLLCHESTRAとは、弱さ、迷い、悩みと向き合い、秘めた強さを解き放つ場所。
憧れにすがり、手を伸ばし、存在証明を求める。
そんな少女たちの居場所であり続けたのではないでしょうか。
夕霧綴理
綴理の感情表現は、パフォーマンスによって発揮される。
"舞台の上で人々に想いを伝える"というDOLLCHESTRAの在り方は綴理そのもの。
「夕霧綴理であって、スクールアイドルではない」
「個で完成された芸術」
と言われてきた綴理。
綴理はスクールアイドルを「不完全でも熱をもった芸術」と評し、憧れた。
その存在は綴理の中で特別なもので、さやかと出会った時も、自分をスクールアイドルとして認めていない。
なぜスクールアイドルクラブに入ったのか、に対する答えは「みんなでやりたい」から。
独りで踊り続けてきた綴理は、誰かと一緒にステージを作り上げたかった。
誰かの隣で、憧れたスクールアイドルになりたかった。
DOLLCHESTRAこそが綴理の居場所であり、さやかとの出会いが綴理を憧れのスクールアイドルへ導いた。
村野さやか
さやかが蓮ノ空に入学したのは、フィギュアスケートに足りない"表現力"を身につけるため。
「自分を変えるため」の最後の希望。
魔性とまで言われる表現力に魅了されたさやか。
綴理と出会い、フィギュアスケーターとしても、スクールアイドルとしても成長したさやかだったが、姉の引退と綴理にとって大事なステージの日程が重なってしまう。
夢を見た結果、さやかは後悔した。
フィギュアかスクールアイドル、あるいは姉か綴理、どちらかを切り捨てなければならない。
迎えた当日、さやかはリンクに立った。
きっと、フィギュアを捨てる可能性は最初からなかった。
しかし、スクールアイドルを捨てることもできないさやかは、リンクで"わがまま"を叫んだ。
フィギュアもスクールアイドルも、辞めない。
全てを肯定したいというわがまま。
さやかも孤独だった。
正解が分からず、最後の希望で辿り着いたのがDOLLCHESTRA。
さやかにとってDOLLCHESTRAとは、過去、今、未来の答えを掴んでいく居場所。
徒町小鈴
小鈴が蓮ノ空に入学したのは「何者にもなれないで終わるのは嫌」だから。
小鈴は「すごいこと」を成し遂げるため、湖横断に挑戦した。
無謀と思える挑戦に、さやかと綴理は手を貸し、見守る。
小鈴は今までも何かに挑戦する度、失敗し、次を探してきた。
湖横断を達成できたのは、傍で応援するさやかがいたから。
さやかが抱くようになった「期待に応えたい」という感情に近いものを感じさせる。
小鈴は目の前の困難に立ち向かっていく強さを秘めていた。
その強さを引き出したのはさやかで、そのさやかに、小鈴は憧れた。
小鈴は、「何者か」になることで存在を証明できるのか。
それは小鈴が「徒町小鈴」である、という存在証明であってほしい。
私にとってDOLLCHESTRAとは
ここまで概ね簡単なあらすじになっていますが、本当に書きたいことを最後に。
音楽を聴いていて、(この歌詞、自分に刺さるなあ)と感じる経験は誰しもあるかと思います。
負の感情ばかり抱えてしまう性格の私には、DOLLCHESTRAの物語と楽曲は恐ろしい程に刺さるものでした。
憧れに手が届かない葛藤、正解が分からない境地、何者かになろうとする姿......
この一年、私はDOLLCHESTRAの楽曲たちに救われてきました。
全ての楽曲に私を支えるものがあると言ってもいいです。
青春をかけているスクールアイドルに、ただの面倒な人間を重ねるのもどうかと思いますが、救われているのは間違いありません。
このnoteのサムネイルは「AWOKE」の歌詞
"Keep on searching for the answer in me"
これがDOLLCHESTRAの物語を表していると思っています。
使命とも言えるかもしれません。
そして、過去を変えることはできなくて、その選択は正解か間違いか、それ以上に"答え"であるとDOLLCHESTRAは示しました。
私にとってDOLLCHESTRAとは、支えであり道しるべ。
それこそ、"居場所"なんだと思います。
DOLLCHESTRAと出会い、少しは成長できたと思いつつも、これからも必要な存在であり、DOLLCHESTRAが起こす「すごいこと」に期待しています。
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