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宇宙をハグする背中
古代ギリシアの
すり鉢状の野外劇場で
わたしは劇の開演を待っている。
目の前に初老の男性がいて
わたしを見て微笑み両腕を開く。
わたしは近づいて行き
素直にハグされる。
そしてこんな歌を聴く。
彼が天幕を広げると
世界は暗くなって夜が来る
天幕をたたむと
昼になり
世界は明るくなる
低く呟くような
ハミングしているような声
目を瞑ると
夜空に星が見え
肌に夜の空気を感じる。
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今朝方見た夢の話だ。ただし後半は創作。
この夢を見て、八ヶ岳南麓にある井戸尻考古館の神象筒形土器を思った。縄文中期を代表する土器で、逆三角形の背中から腕が伸び土器本体を抱いている。腋窩は空洞になっていて、そこに朔月と望月が籠っているという神話(的世界)を表しているという。
夢の中の初老の男性は面識のない人で、ある界隈では有名なヒーラーであるらしい。わたしには何の関係もないと思っていたのだが、おそらくそうではないのだろう。
多分少しずつこの夢の中の男性に近づいていくと思う。
言い方を変えると、こういう男性像を通して、わたしは何か宇宙的な根源を持つものに近づいていくのかもしれない。
先日初夢の事を書いたが、こちらも今年の初夢としたい。