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スポ根はノンフィクション
こんにちは
ミラクルパンダです。
皆さんは『スポ根』という言葉をご存知でしょうか。
今では失われつつある言葉ですが、スポーツと根性を掛け合わせた、造語です。
『スポ根』を知っている人は、有名なアニメが思い浮かぶと思います
これから綴るのは、
今から20数年前に中学生だった、陸上部の実話です。
「水飲むな!」「体を冷やすな!」
夏休みの部活中、先輩から激が飛びます
注⚠️夏休みです
真夏にジャージ上下着たまま、アップでグラウンド周囲を5キロほど走り、そこから練習が始まります
もも上げ50m 10本!
100mインターバル 10本!
坂道ダッシュ 20本!
大ウサ100m!
大ウサとは…
ウサギ跳びの大きいやつ。
どちらかというと、ウサギというより
カエルが びよ〜ん と大きく上に飛び跳ねる感じ。
しゃがんだ状態から、びよ〜ん と大きく飛んで、100m先のゴールまで休まず跳び続けます。
途中で止まったら、スタートに戻る
これが超超超絶!過酷なメニューで…
あと数メートルを残して、
「あ〜〜〜!!!!泣」
悲鳴と共に動けなくなり、ふりだしに戻る人が続出
大ウサは
飛んでる最中から足が筋肉痛になっていきます
30m過ぎると → 『うぉ…きっつ…』
40m過ぎると → 『あ〜…あ〜し〜が〜…ヤバ…』
50mを過ぎたあたりから →『うぉ〜!!!』
そこから先は、根性!!根性!!根性!!
苦痛に耐えながら、何も考えられなくなります
ただひたすらに、一歩一歩、着実に進むしかありません
もう一つ、超絶過酷だったメニューは
砂浜ダッシュと坂道ダッシュ
田舎の山の中にある学校から、約3キロ先の砂浜までみんなで走ります
帰りも走ります
砂浜では、砂で足をとられながら
ダッシュ!ダッシュ!ダッシュ!
坂道ダッシュと砂浜ダッシュは、大ウサが可愛く感じるほどメンタルもやられます
なぜなら
絶対に吐くからです
吐くまで…いや、吐いても走ります
そんなときに友人は
「思いっきり顔を叩いて!吐きそう!気合入れて!」
私「わかった!私もやって!思いっきりやってね!」
バチーン!
バチーン!
お互いの頬を、思いっきりビンタして気合を入れ直して また走ります
(今思うと アホですね…それでも吐くんですけどね…)
雨の日
校舎内で筋トレメインの練習です
腹筋1人10回!
20人ちょっといる部員全員が、1人10回ずつ数えて全員が言い終わるまで続きます
合計200数10回
し、か、も、
最上階の階段の上で、階段に背を向けて、ペアが足を支えて落ちないように持ってくれます
『もっとしっかり固定してくれー!!』
『そんな支え方だと落ちる!!!』
まさに、背水の陣
今振り返ると、笑い話なんですけどね。
「中学生にそこまでさせるか?!」と、今ではあり得ないくらい大問題かもしれないです
でも、恐るべし中学生
楽しかったんです〜✩
確かにつらい練習でした
しかーし!
✩大ウサを飛び終えると 皆から大歓声が!
✩砂浜と学校の往復は 走って皆で歌いながら!
(そのときはSMAP全盛期で、青いイナズマとか合唱しながら走ってました(笑))
✩腹筋何百回やっても、大ウサで『もうムリ〜歩けない〜』と言っても 友達としゃべりながら30分の山道を下校!
底無しの体力ですね
家に帰ってからも、毎日欠かさず
腹筋、背筋、腕立て、3キロの鉄アレイ、近所をランニング
今では考えられない
今の体型もあり得ない
あの時の自分を
今でも誇らしく思います
よく頑張ったなぁ…
スポ根はノンフィクション
あの有名なアニメも
もしかしたらノンフィクションかもしれない