企業研究(181) 2146 UTグループ/事業再構築で製造派遣に注力、長期で業績拡大&高配当を期待
こんにちは。久しぶりの企業研究です。
2146 UTグループ
製造派遣・請負大手。半導体や自動車向けのマニュファクチャリング事業、製造業全般のエリア事業が二本柱。エンジニアリング事業を譲渡して、マニュファクチャ事業をさらに強化。
2024年2月に株主還元方針を変更して、配当性向を60%以上に引き上げ。
<1> 株価指標&財務状態
PERは10倍割れしているので比較的割安。ただ、今期業績予想に特別利益が乗っていることは留意しておきたい。未払金などの流動負債が多くて、自己資本比率が40%程度ですが、これは業態によるところかな。財務は悪くはないですし、純資産が小さくて資本効率は非常に高い状態。
悪くはないと思いますが、有利子負債はなくても良さそう。しっかり返済して欲しい。
<2> 株価推移
昨年10月末に直近安値で底を叩いた後、4か月ちょっとで株価が倍に。
そこから株価水準を切り下げて、本決算通過後もトレンド変換せずに、調整局面真っ只中といったところか。ただ、やっと下げ止まってきた気がします。
<3> 決算情報
今期予想は売上高や各利益段階がかなり上がっていますね。得意分野に注力するため、2154 オープンアップグループと製造派遣と技術者派遣事業を相互に譲受した影響のようです。今期計上する株式売却益は+63億円、受渡しより受入れの技術者数の方が多いので、プラス影響の方が強そう。
参考のために今期業績予想の前提を貼っておきます。
<4> 製造派遣事業の将来性
個人的にはメチャクチャ良いと思っています。円安による国内生産回帰と人手不足が連鎖して、①派遣市場拡大、②大手寡占化、③派遣単価上昇などにより、業績拡大余地が大きいと思います。
そういった市場環境下で「製造派遣」に特化した事業再構築を敢行して得意分野に注力しつつ、株主還元と資本効率を強化しているので、長期で株価上昇や高配当維持が期待できるかなと思います。
<5> 売買戦略
3,000円付近で買えれば損はしないはず。長期保有前提ですが、利確する際の目線を書いておきます。
① 売買目線
買付基準 3,000円
短期利確 3,300円(+10%)
長期利確 4,200円(+40%)
② 取組み期間
短期は2ヶ月程度、長期は2~3年保有でその基準に到達したら利確
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