企業研究(107) 2751 テンポスHLD/飲食開業の最強サポータ
おはようございます。朝の隙間時間に企業研究しましょう(*´ω`)
2751 テンポスHLD<S>
業務用厨房機器の再生販売で独壇場。飲食開業の情報サービスも強い。ステーキの「あさくま」は苦戦で赤字。
<1> ファンダメンタル
PERは約20倍で少し割高な水準ですね。「卸売業」は裾野が広いので参考にならない気もしますが、業種平均が13.7倍です。配当利回りは低い。業績に応じて年8~10円くらいの配当を期末一括で実施しています。
利益剰余金が100億円超で、有利子負債が6億円くらいなので、財務は優秀。
私の好みは、業績好調で割安高配当なんですが、それも今の市況に合わせたらそうなったという感じなので、今後も見据えてこういう銘柄もしっかり研究しておきましょう。
<2> 株価推移
面白いね。基本上昇トレンドで値を上げているんですが、1年に1回の頻度で大幅値下げの調整が入っていますな。出来高の棒グラフで、やたらと目立つ背の高い青い棒が3つありますね。
当面はコロナ前の高値2,499円を超えるかが焦点でしょうか。4月末に一度調整を入れているので、6/10の本決算発表で好材料が出れば上に抜けてくる可能性もあると思います。ちょうどコロナ明けて飲食業回復の期待も高まってくるころなので、助成金や事業再構築補助金などで飲食再開業を目指す人たちも増えるんじゃないでしょうか。
<3> 業績
21年後半から回復鮮明ですね。ただ営業外に助成金収入が入っているようで、今期は助成金による経常利益押上が剥落するので、今期想定の四半期EPSは40円くらいかなと思います。
まぁただ、増収基調と営業利益増益はしっかり固めていきそうですね。
<4> 事業の強み
「飲食店の5年後の生存率を9割にする」がモットーで、飲食店開業の際の設備総合受注や情報・サービス販売を目指すモデルに特化しています。
事業セグメントは「物販」「情報・サービス」「飲食」の3つのセグメントに分かれて、数が多い事業会社もセグメントごとに分類していますね。
基本は物販がメインですね。廃業事業者から厨房機器を安く仕入れて、再生させて販売するっていうモデルだと思います。強化している事業はHPのバナーを見ると分かりやすい。
飲食の開業支援に特化してサービスの裾野を広げていて、非常にわかりやすいし、個人的には好感が持てますね。「店長職紹介」までしているのは面白い。多分、人材派遣業でしょう。
ただ、飲食事業の未来云々を自信をもって語る為にも、「ステーキのあさくま」の建て直しは急務でしょうな(=_=)
<5> 売買方針
特に長期保有を推奨できる銘柄ではないので、やるとしたら6/10に控える決算通過後の上昇期待(もしくは反落期待)で売り買いするって感じでしょうか。
ただ、今期業績見通しは、会社四季報の予測を踏まえても、売上高大幅プラス・営業利益増益・経常利益若干マイナスかトントンくらいでしょうから、相当強気の業績見通しが出ない限りはそんなに反応しないかもしれません。