<信用倍率投資法開発前夜>信用倍率やレシオから「踏み上げ」や「6か月後暴落」の可能性を考察する
こんばんは。企業研究する際に「信用倍率」を結構気にしてチェックしているんですが、空売り=信用売りは買い戻し時に上げ値圧力になるのと、上昇局面で損切的な買い戻しを誘発する「踏み上げ」を期待してのことです。その反面、信用買い残が大きいと上げ値が重くなることも多いですね。
今のところ保有銘柄で「踏み上げ」で株価上昇が止まらないみたいな素敵な経験をしたことがないから、ケーススタディを交えて研究して投資法開発に活かしましょうかという、壮大にいやらしい趣旨の記事です( *´艸`)
■信用倍率の考え方
信用倍率は単純に「信用買い残」を「信用売り残」で割った数値で、信用の需給バランスを示す指標です。
倍率が高ければ先々の売り=下げ値圧力になるんですが、好調銘柄はジリジリ株価を上げる中で買い残が増えていくことが多いはずなので、倍率が高いからといって敬遠する必要はありません。ただ、何事も節度の問題で、やけに大きすぎたり急に増えるのはかなり問題ありです。
制度信用は原則6ヵ月期限で精算しなきゃいけないんだけど、例えば信用買いで株価が急騰した銘柄は6ヵ月後に暴落が起こりやすいんです。事実、これだけは最近8005スクロールちゃんで経験しております"(-""-)"
<ケーススタディ1>8005スクロール
21/2/17の直近高値1,473円の約6カ月後にガクッと下げて、21/8/19に底値801円をつけています。違和感あってチャートをみたら「ああ、そうか。6か月後か…」と"(-""-)" 信用の増減はちゃんとチェックしてませんが、多分そうなのかなと思っています。
■信用倍率と合わせてレシオで大きさを測る
信用倍率は信用売り買いのバランスを測る指標なので、合わせて株価への影響度合いを測る必要があるんですが、「信用残/売買高レシオ」=<(信用買い残-信用売り残)÷一日の平均出来高>はその大きさを測るには良い指標だと思います。
要するに、1日の出来高で消化できる程度なら株価に影響が出ませんが、残規模が大きすぎると株価への影響も大きくなるということです。なので、信用倍率をチェックして気になったら、残規模を出来高で割って株価への影響度合いを見極めましょう。
<ケーススタディ2>6436アマノ
先週9/17に発売になった「会社四季報 プロ厳選の500銘柄 21年秋号」を熟読中ですが、P31に信用好取組一覧(信用倍率が低い銘柄一覧)があって、4位にいるのが6436アマノさん。業績も良好で株価も上昇基調にのってジリ高になってるから良い銘柄だと思うんですが、足元は1位の9602東宝と同等の信用倍率0.03倍まで落ちてます。内容はこんな感じ。
うん、売り残10万株って随分少ないね。9/17の出来高が21.4万株だからね。まぁ株価に影響が出るほどじゃないので、こういう場合は倍率は無視しましょう。逆に信用買いを減らしながら株価を上げているっていうのは、ほぼ現物のみで買いが入っているんだから人気があるんですかね。その辺はよくわかりません。8005スクロールちゃんも見習ってほしいです。
■踏み上げ発生のメカニズム
「踏み上げ」は、信用売り残が多い銘柄の株価が急騰したり、明らかに力強く上昇を始めたりする際に、信用売りしてた人たちが「上がる前に買い戻して損切しなくちゃ」となって、株価上昇に拍車をかける事象のことを指します。投資顧問会社的に言うと「株価上昇が止まらなくてウハウハ!」って感じですかね(;^ω^)
<ケーススタディ3>2305スタジオアリス
この銘柄さんは信用好取組一覧の第3位なんですが、ここ最近で踏み上げらしき株価上昇が起きてます。
8/30~9/3で一気に売り残を▲100万株減らしてるんですが、でもチャートの上昇局面と微妙にずれてるな…。踏み上げじゃないのかな…??? まぁでも信用倍率とレシオに注目して株価保有していたら値上がっちゃいましたってパターンには嵌められそうな感じはしますね。
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ということで、整理しながら投資法のイメージが湧きつつあるので、近いうちにまた記事を書きますよ(*´ω`)