企業研究(102) 8165 千趣会/業績急落の予兆あり( ゚Д゚)
おはようございます。早寝早すぎ起きで朝活企業研究中。株探のサイトチェック中にやばい銘柄を見つけました。
8165 千趣会<P>
カタログ通販大手。女性向け衣料・雑貨の「ベルメゾン」を展開。頒布会や店舗に特徴。大株主にJR東。
<1>ファンダメンタル
PERが「-」なのは業績見通しを修正して未定にしているから。配当利回りは普通なので現在割安ではないですね。気になるのが信用倍率。0.08倍…?詳細はこちら。
もともと信用売り残が多い銘柄でしたが、3/18に信用売りと貸付の合計が100万株を超えて、足元は増加の一途。同時期にモルガン系の空売りも復活(0.5%オーバー)しているので、とにかく売られている状況。…なんですが、後段で見ますが値崩れしていないのはなぜ??
財務状況は、自己資本比率が高くて手元キャッシュも随分あるから、潰れないと思います。ただ、金持ち銘柄ってROEが異常に低くなるので、海外からは見向きもされないでしょうね…。
<2> 株価推移
この一年は350~400円の狭いレンジをうろうろしていますね。日柄の値動きも大きくなく、株価が5%以上動いたのは1年以上前(21/3/24 ▲30円)。
週足チャートで見える範囲だと上が600円、下が280円。ただ、19年12月期は特益が乗ってEPS200円を超えた特殊要因(異常値)でしょうから、上げても450円という感じかなと思います。
ということで、株価レンジが280~450円と想定して、現在380円付近。中央よりは上にいますね。
あと、これも後段で触れますが、3/11の引け後にビッグサプライズ(マイナス材料)をぶっこんでいますが、市況の悪さとその後の急回復に隠れてしまったのか、株価には余り影響がなかった模様です。
<3> 業績
業績は基本良くないですね。まぁここはその程度で。
<4> ベルメゾンネットの不具合
これが一番重要。年初からサイトリニューアルで不具合が発生して、受発注できない状況が続いた模様。そのため、3/11に業績見通しを「未定」に変更しています。それまでは黒転の業績見通しだったんですが…。
そして、1Q決算を占う月次速報がこちら。
「年初に実施した基幹システムリプレイスに不具合が発生した影響で2月まで通常の営業活動・販売促進策が行えず、大幅な受注減少となりました。3月から徐々に販売促進策を再開しており、受注も回復傾向にあります。引き続き、全社をあげて受注リカバリー施策に取り組んでまいります。」とコメントが添えてありますが、受注回復もまだ前年割れの状況で、さらに販売促進コストをかけざるをえないということは、収益激減でコスト増だから、1Qは大赤字になるんじゃないのかな。
なぜ株価が反応していないかというと、海外投資家の参入がほとんどない銘柄なので、バッドサプライズでも投機的な売り浴びせを受けないからだと思います。ただ、信用売りが積みあがってきているということは、みんな5/13の決算発表をトリガーにして急落すると思っているんじゃないかな。
<5> 売買方針
信用取引できる人は余裕ある範囲で売りましょう。5/16の週には300円くらいまでは落ちると思います。