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洪水伝説は事実?
ひょんなことから読むことになった『神々の指紋』。
出版から30年も経つ書籍です。
残念ながら下巻しか手に入りませんでしたが、目を通してみると、興味深い記載がいくつかありましたので、以下の項目に従って紹介したいと思います。
1 ピラミッドの驚くべき精度
2 日本の出雲大社とピラミッドの意外な共通点
3 世界中にある洪水伝説
4 神様の裁き
1 ピラミッドの驚くべき精度
エジプトで有名なのは、いわゆる『ギザの三大ピラミッド』です。
それぞれファラオの名前を冠し、『クフ王のピラミッド』『カフラー王のピラミッド』『メンカウラー王のピラミッド』と呼ばれています。
しかし、神々の指紋の著者『グラハム・ハンコック』は、ピラミッドがエジプトのファラオによって建造されたことを否定する説を述べています。
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根拠として、4500年前の建造物とは思えない、ピラミッドの精密さを以下のように上げています。
① 4つの面が正しく東西南北を向いている
4つの面で、方位の誤差の平均が0.015%だそうです。土台の誤差が2〜3度狂っても、肉眼では識別できないそうですが、これだけ巨大な建造物をこの精度で組み上げるのを、新石器時代を脱した当時の技術で成し遂げたとは思えないそうです。
② 4つの底辺の長さが揃っている
最も大きいクフ王のピラミッドは、底辺の長さが230mを超えていますが、最も長い底辺が230.45m、最も短い底辺が230.25mと、わずか20cmの差しかないそうです。
③ 積まれている石灰岩が異様に大きい
ピラミッドの高さは137.28mで、石が203段積まれています。
平均すると1段あたり68cmだそうですが、実際は大きさも重さもまちまちな石が積まれています。
私たちの常識では、土台の方に大きな石を設置し、頂上に行くにつれて小さな石を設置すると思いますが、ピラミッドはそうなっておらず、19段目から石段の高さが91cmになり、石の重さも15tを超えるそうです。
そのような巨大な石を35mも持ち上げ、正確に設置するのは、現代の技術でも困難だと思います。
④ 各面の傾斜角度が正確に揃っている
これはとても重要な要素で、もしどれかの面の傾斜角度が違うと、四角錐の頂点が揃わなくなります。そうなると、全ての努力が水の泡になります。
このような難工事の実施について、エジプトの学者たちは『ピラミッドの建造には27年ほどかかり、石の運搬は傾斜路を利用した』と言っています。
しかし、レンガや土で作った傾斜路に重さ15tの石灰岩が乗ったときに、果たしてその重さに耐え切れるのでしょうか。
また、ピラミッドの建造に27年かかったということは、230万個もあるとされる、重さが最高15tの石灰岩を2分に1個のペースで運び、正確に設置しないといけません。
どう考えても無理があり過ぎます。
2 日本の出雲大社とピラミッドの意外な共通点
さて、私が愛読しているラプトブログに、ピラミッドについて興味深い記載がありました。
出雲大社とピラミッドの余りに奇妙な共通点。出雲大社は「大国主」を侮辱するために作られたものなのか。
https://rapt-neo.com/?p=27791
なんと、上記リンク先にはピラミッド内部にある王の間と大回廊が、古代出雲大社の神殿と回廊と同じ構造であり、さらに大きさも同じだと書かれてあるのです。
以前の記事で、日本とエジプトの共通点を書きましたが、ここにも意外な共通点がありました。
神々の指紋にも記載がありましたが、過去に失われた古代文明があり、その文明の生き残りがピラミッドや旧出雲大社を作ったのは、間違いないようです。
さらに、その古代文明は悪魔を崇拝しており、サタンから知恵を得ていたことも、間違いないと思います。
3 世界中にある洪水伝説
さて、神々の指紋を読んでいると、世界中至る所に洪水伝説があることを知りました。
聖書にも、神様に従う無垢な人ノアが、神様の啓示を受けて箱舟を作り、大洪水から生き残った話が掲載されています。
これはノアの物語である。その世代の中で、ノアは神に従う無垢な人であった。ノアは神と共に歩んだ。ノアには三人の息子、セム、ハム、ヤフェトが生まれた。
この地は神の前に堕落し、不法に満ちていた。
神は地をご覧になった。見よ、それは堕落し、すべて肉なる者はこの地で堕落の道を歩んでいた。神はノアに言われた。
「すべて肉なるものを終わらせる時がわたしの前に来ている。彼らのゆえに不法が地に満ちている。見よ、わたしは地もろとも彼らを滅ぼす。
あなたはゴフェルの木の箱舟を造りなさい。箱舟には小部屋を幾つも造り、内側にも外側にもタールを塗りなさい。
(中略)
ノアが六百歳のとき、洪水が地上に起こり、水が地の上にみなぎった。ノアは妻子や嫁たちと共に洪水を免れようと箱舟に入った。
(中略)
七日が過ぎて、洪水が地上に起こった。ノアの生涯の第六百年、第二の月の十七日、この日、大いなる深淵の源がことごとく裂け、天の窓が開かれた。
(中略)
地上で動いていた肉なるものはすべて、鳥も家畜も獣も地に群がり這うものも人も、ことごとく息絶えた。乾いた地のすべてのもののうち、その鼻に命の息と霊のあるものはことごとく死んだ。地の表にいた生き物はすべて、人をはじめ、家畜、這うもの、空の鳥に至るまでぬぐい去られた。彼らは大地からぬぐい去られ、ノアと、彼と共に箱舟にいたものだけが残った。水は百五十日の間、地上で勢いを失わなかった。
(創世記 第6章9節〜第7章21節)
興味深いのは、世界中にある洪水伝説のいくつかに『巨人』が登場することです。
ギリシャ神話の洪水伝説によると、主人公であるデウカリオーンの父、プロメテウスは巨人族でした。
インカ帝国の洪水神話であるウヌ・パチャクチでは、創造神コン・ティキ・ウィラコチャが創造した巨人が手に負えなくなったため、これを滅ぼすために洪水を起こしたとされています。
北欧神話では、巨人の王ユミルが神の手によって殺害されたとされています。
聖書にも、神様が洪水を起こしたとき、地上にはネフィリムと呼ばれる巨人がいたことが記されています。
さて、地上に人が増え始め、娘たちが生まれた。神の子らは、人の娘たちが美しいのを見て、おのおの選んだ者を妻にした。
(中略)
当時もその後も、地上にはネフィリムがいた。これは、神の子らが人の娘たちのところに入って産ませた者であり、大昔の名高い英雄たちであった。
主は、地上に人の悪が増し、常に悪いことばかりを心に思い計っているのを御覧になって、地上に人を造ったことを後悔し、心を痛められた。主は言われた。
「わたしは人を創造したが、これを地上からぬぐい去ろう。人だけでなく、家畜も這うものも空の鳥も。わたしはこれらを造ったことを後悔する。」しかし、ノアは主の好意を得た。
(創世記 第6章 1節〜8節)
実は、世界各地で巨人の骨が地中から発掘されているのです。
上記リンク先によると、この日本でも巨人の骨が発見されています。
2008年6月14日に起きた岩手・宮城内陸地震により、崩落した崖をリアルタイムで中継していたカメラに、横たわる巨人が骨となって偶然映っていたそうです。
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世界各地に洪水伝説があり、そこに記載されている内容に多くの共通点があり、さらに伝説に書かれた巨人の骨が実在する…。
これは、洪水が単なる伝説ではなく、実際に起こったことを表しているのではないでしょうか。
アメリカに『グランドキャニオン』という渓谷があります。
ここには、水平な地層がどこまでも続いていますが、実は下の方に不整合が見られます。
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上の画像を見ると、赤く水平に堆積した層の下に、茶色い部分があります。地層が連続して堆積していないのは明らかです。
ところが、このような不整合はグランドキャニオンに限らず、世界中の地層で見られるそうです。
また、地層が水平に堆積するには、それだけ長い時間、水の動きがない状態だったということです。
さらに、ヒマラヤやアルプスといった大山脈には、『しゅう曲』の跡も見られます。
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しゅう曲は、地層に両側から力が加わって押し縮められたときにできますが、地層が曲がるということは、その地層が柔らかかったことを意味します。
地層が硬い岩盤になっていたら、両側から力が加わると、その地層は曲がらずに割れ目ができます。いわゆる『断層』です。
おそらく、世界的な大洪水が起こったあと、大規模な地殻変動もあったのでしょう。
それだけ神様の怒りは凄まじかったと言えるかもしれません。
4 神様の裁き
さて、振り返って現代の世界を見ると、私には旧約聖書に書かれている時代と同じように感じられます。
人々は神様のことを信じず、神様の御言葉を聞かず、毎日を刹那的に生きています。
神様はそんな現状をお怒りになり、日本に、そして日本人に裁きを行うと、RAPTさんを通して宣布なさいました。
しかし、それでも私たち日本人が聞き従わなかったため、裁きが実行され、現在に至っています。
世界はサタンの意を成す悪人たちが支配し、互いに滅ぼしあっています。
物価は上がり、治安は悪化し、生活は苦しくなるばかりです。
このような状況から脱却する術はあるのでしょうか。
そのためには、私たちが神様に立ち返り、神様を呼び求めるしかありません。
そうすれば、この状況が改善していくと、神様は御言葉で教えてくださっています。
神様は、裁きを行いたくて行っているわけではありません。
先ほど、現代の世界は旧約聖書に書かれている時代とそっくりだと書きましたが、旧約聖書の『エレミヤ書』を読むと、愛している人間たちが神様に背いてばかりいたため、裁きとしてバビロンの兵をエルサレムに送るしかない神様の辛い心情が痛いほど伝わってきます。
「立ち帰れ、イスラエルよ」と
主は言われる。
「わたしのもとに立ち帰れ。
呪うべきものをわたしの前から捨て去れ。
そうすれば、再び迷い出ることはない。」
もし、あなたが真実と公平と正義をもって
「主は生きておられる。」と誓うなら
諸国の民は、あなたを通して祝福を受け
あなたを誇りとする。
(中略)
ユダに知らせよ、エルサレムに告げて言え。
国中に角笛を吹き鳴らし、大声で叫べ
そして言え。「集まって、城塞に逃れよう。
シオンに向かって旗を揚げよ。
避難せよ、足を止めるな」と。
わたしは北から災いを
大いなる破壊をもたらす。
獅子はその茂みを後にして上り
諸国の民を滅ぼす者は出陣した。
あなたの国を荒廃させるため
彼は自分の国を出た。
あなたの町々は滅ぼされ、住む者はいなくなる。
それゆえに、粗布をまとい
嘆き、泣き叫べ。
主の激しい怒りは我々を去らない。
(中略)
見よ、それは雲のように攻め上る。
その戦車はつむじ風のよう
その馬は鷲よりも速い。
ああ、災いだ。我々は荒らし尽くされる。
エルサレムよ
あなたの心の悪を洗い去って救われよ。
いつまで、あなたはその胸に
よこしまな思いを宿しているのか。
聞け、災いをダンから告げ
エフライムの山から知らせる声を。
諸国の民にこれを告げ
エルサレムに知らせよ。
「包囲する者が遠い国から押し寄せ
ユダの町に向かって戦いの喚声をあげ
畑の見張りのように彼らを包囲する。
ユダがわたしに背いたからだ」と主は言われる。
あなたの道、あなたの仕業が
これらのことをもたらす。
これはあなたの犯した悪であり
まことに苦く、そして心臓にまで達する。
わたしのはらわたよ、はらわたよ。
わたしはもだえる。
心臓の壁よ、わたしの心臓は呻く。
わたしは黙していられない。
わたしの魂は、角笛の響き、鬨の声を聞く。
「破壊に次ぐ破壊」と人々は叫ぶ。
大地はすべて荒らし尽くされる。
瞬く間にわたしの天幕が
一瞬のうちに、その幕が荒らし尽くされる。
いつまで、わたしは旗を見
角笛の響きを聞かねばならないのか。
まことに、わたしの民は無知だ。
わたしを知ろうとせず
愚かな子らで、分別がない。
悪を行うことにさとく
善を行うことを知らない。
(エレミヤ書 第4章 1節〜22節)
どうか、一人でも多くの方が神様に立ち返り、罪を悔い改めて神様に寄り縋る生活を行い、救いの道を歩まれることを心よりお祈りいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
画像引用元:
見出し画像 https://ja.wikipedia.org/wiki/ノアの方舟
図1 https://ja.wikipedia.org/wiki/グラハム・ハンコック
図2 https://rapt-plusalpha.com/68707/
図3 https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ファイル:USA_09828_Grand_Canyon_Luca_Galuzzi_2007.jpg
図4 https://www.aflo.com/ja/contents/36489267
参考文献:
神々の指紋(下) グラハム・ハンコック 著 大地 舜 訳
美しすぎる地学事典 渡邉克晃 著