見出し画像

【4】同窓会

とある居酒屋にて。


かずや「それでは、皆さん行きますよーー!せーのっ!」


一同「ズン、ズン、ズン!(ズン一回ごとに拳を突き上げる)

ドンドコドンドコ!(ドンドコ一回ごとに拳を胸に当てる)

ドン!ドン!(ドン一回ごとに海を想像する)

ズン、ズン、ドンドン!ドンドコドンドコ!ズン、ズン!ズンズン!ドンドン!ズン、ドンズン!ドンドン!ドン、ドン、ドンドン!ドンドコ!

ズンドコズンドコ!(ズンドコ一回ごとにトランプを買ってくる)

かずや!かずや!(トランプを買ってくる人を指名)

ドン!ドン!!

かんぱぁ〜い!(両手を上げる)

はいっ!(気をつけ)

ヨイショッ!ドン!はいっ!パン!(CLAP YOUR HANDS)

ヨイショッ!ドン!はいっ!パン!(CLAP YOUR HANDS)

ヨイショッ!ドン!はいっ!パン!(CLAP YOUR HANDS)

ビールがっ!ビールがっ!ビールがほっしいねぇ〜!ピンポーン!(店の呼出ボタン)ワインで!もいいけど!ビールがほっしいねぇ〜!はっ!(何かに気づいた顔をして)


 かんぱぁ〜〜い!!!


まだだよ!!まだ、まだ!なんにも!なんにも頼んでないからねっ!ピンポーン!(店の呼出ボタン)

よっ!(隣の人とハイタッチ)

元気?(ほくそ笑む)

よっ!(隣の人とハイタッチ)

元気?(ほくそ笑む)

乾杯!(右フック)

いぇ!(左フック)

乾杯!(右フック)

いぇ!(左フック)

乾杯!(右手ピース)

乾杯!(左手ピース)

いぇ!(両手ハート)

いぇ!(両手ハート)

ズンドコ!かずや!

やーー!(今持ってるお金を撒き散らす)


注文お決まりでっすっかぁーーー!(店員さんみたいに)


注文お決まりでっすっよぉーーー!

(お客さんみたいに)


ビールと!!ビールと!!ビールと!ビールと!烏龍茶!

左に!!同じく!ビールと!ビールと!烏龍茶ぁ〜!!はいっ!(真面目な顔)


いただきまぁーーす!(空を向いて)


ってバカッ!(店の壁を殴って穴を空ける)空気を食べろて言うのかい!!いっつも食べてる!空気をね!!今も!食べろて言うのかい!!

さくらんぼくださ〜い。


バカッ!(店の壁穴を見る)

ホントにあんたって子は!(ちょっと嬉しそうな顔)

バカッ!(店の椅子を一つ壊す)」



店長「今日は、ありがとうね〜。」


一同「先生ぇ〜!!」


店長「店長だよ〜。」


一同「店長先生?」


店長「園長先生みたいに言わないでね〜。店長だよ〜。」



 ゴォォ〜〜〜〜ん!!(除夜の鐘)



新婦の元カレ「ちょっとまってぇ〜〜〜〜〜!」


店長「それを言うならちょっと待った〜!だし、まず場所間違えてるよ〜。」


新婦「私元カレとも結婚する。多夫一妻制にするね」


店長「アホな新婦〜。」


神父「それでは皆様、ご起立ください。」


店長「あれ?ここって結婚式場?」


神父「ビール一つ」


店長「よかった〜居酒屋だった〜。」


宇宙人「チョゴリレッテ一つ」


店長「チョゴリレッテって何〜。」


神父「ご起立ください」


店長「皆、くっちゃべってて言うこときかないね〜。」


新婦「誕生日おめでとう〜!」


店長「結婚式だとしたら今じゃないね〜。」


宇宙人「チョゴリレッテ一つ」


店長「チョゴリレッテって何〜。」


宇宙人「チョゴラーの男女逆転版です」


店長「チョゴラーって何〜。」


神父「ご起立ください」


店長「まずお前が立てよ〜。」


宇宙人「ピルクル一つ」


店長「ないです〜。」


神父「ご起立ください」


店長「ずっと言ってる〜。」


神父「ご起立ください」


店長「自分の思い通りにならないと気がすまない人〜。」


神父「皆!立って!」


ガタガタガタ(立ち上がる皆)


店長「ご起立の意味がわかってなかっただけ〜。」 


神父「あ、え〜、あっ、あの〜えっと、ははは、え〜」


店長「急に皆の目線集まったから、頭真っ白〜。」


神父「ま、とりあえず座ってくださいよ。立ち話もなんですから」


店長「立たせたのお前〜。」 


新郎新婦「ケッッッコンッッ!!」


店長「合体!みたいに言わないで〜。」


新郎「あの〜、僕ら二人ね、結婚しちゃったんですけれども」


新婦「してねぇだろッ!」


新郎「したよ!してなかったらこんなとこでこんなことしてないだろ」






新郎新婦「えへへへへ」






店長「うわぁ、素人がやるオードリーだ〜。」



 ゴォォ〜〜〜〜ん!!(除夜の鐘)



かずや「皆、今日は本当にありがとう。」


宇宙人「よっ、幹事!」


かずや「やめろって〜」


宇宙人「やめない!」


かずや「やめろって〜」


宇宙人「やめない!」


かずや「やめろってば〜」


宇宙人「やめない!」


かずや「やめないって言うのやめろ!やめろって言われてることをやれ!」


宇宙人「やめないって言うのをやめる…?やめろって言われてることをやる…?」


かずや「俺がやめろって言ったらやめるな!」


宇宙人「やめるなって言ったら?」


かずや「言わない!」


宇宙人「言ったらの話」


かずや「言わない!」


宇宙人「ほげ〜」


かずや「さ、気を取り直してね。おはよう〜みんな〜」


店長「朝七時二十六分〜。」


まりこ「ち」


さなえ「ち」


たいち「ち」


かずや「みんな呑んでる〜?」


まりこ「ち」


さなえ「ち」


たいち「ち」


かずや「楽しそうでよかった〜」


店長「世も末〜。」


宇宙人「二次会は、かずやんちでやりま〜す!」


かずや「やめろよっ!おま、!や!め!ろ!よ!」


店長「来てほしいタイプ〜。」


まりこ「ち」


店長「ちって何〜。」

 

宇宙人「チョゴリレッテのこと」


店長「チョゴリレッテって何〜。」



と、その時!!



店長「何〜。」



その時でした!!



店長「何〜。」



その時のことです!!



店長「なんですか〜。」





店長「何〜。」


宇宙人「今日は、私奢るから。みんな好きなもん飲んで、好きなもん食べなよ」


かずや「おま、!モテようとすんなよ!おい!いや、おい!お前!!誰だよ!!!え!?誰!?え!!!??」


店長「今〜?」


宇宙人「すいません、しがない宇宙人です」


かずや「まあいいや、寿司食いに行こうぜ〜。」


店長「寿司屋いかないで〜。」


宇宙人「SUSHI、知ってます」


店長「宇宙人乗り気で〜す。」



寿司屋にて!



大将「へいらっしゃい!」


店長「店閉めてついてきちゃった〜。」


かずや「あれ、みんなは?」


宇宙人「帰しました」


かずや「ちっちと店長と三人だけか〜」


宇宙人「ちっち」


店長「キモい呼び名〜。」


宇宙人「気に入ってます」


店長「ごめんね〜。」


かずや「大将!寿司!」


店長「ネタを言え〜。概念言うな〜。」


大将「へいらっしゃい!」


店長「今じゃないぞ〜。」


宇宙人「マグロさび抜き、ガリ多め、ジャッカル、んじゃ新人君に握ってもらおうかな」


店長「調子乗った常連の頼み方〜。」


かずや「じゃ俺もジャッカルで」


店長「ジャッカルって何〜。」


宇宙人「鹿のおやつです」


店長「鹿のおやつ〜。」


かずや「ジャッカル、草多めで」


店長「草多め〜。」


大将「へいらっしゃい!」


店長「もう言うな〜。」


かずや「店長はジャッカルすか」


店長「ジャッカルで(低い声)」


大将「江戸から取ってきます」


店長「江戸〜?」



その直後の事です。回転寿司の機械がショートし、白い煙がモクモクと店内を包み込んだのです。



店長「ここ回転寿司かよ〜。」


かずや「おい!大将!大将どこいった!大将!大将!大将!!」


店長「大将がそんな大事か〜。」


宇宙人「ワレワレハ、ウチュウカラキタ」


店長「今じゃないな〜。」


かずや「ゴホッ!ゴホッゴホッ!おい!みんな、出ろ!危険だ!」


店長「ピンチの時の性格好き〜。」



煙に耐えられなくなった三人は寿司屋から出てきました。



かずや「あっぶね〜!みんな!大丈夫か!おい!あれ?大将は?おい!大将は?おい!大将は?なぁ!大将は?」


店長「そんなに大将〜。」


宇宙人「あ、あれは?」



宇宙人が、寿司屋の方向に指をさしました。すると、店長とかずやもそちらの方向を向きます。煙は、もうそこにはありません。


代わりに、あったのは、あら、なんということでしょう。世界中のあらゆる言語でも「ボロッボロッ」と表現してしまうくらいボロッボロッな寿司屋が、街のネオン全てを跳ね返すくらいのギンギラギン寿司屋に生まれ変わっていたのです。


かずや「これがギンギラギン寿司屋じゃけぇ〜」


宇宙人「選り取り見取りじょ〜」

 

店長「どうしたの〜。」


かずや「帰るか」


宇宙人「帰りましょう」


店長「ギンギラギンでお腹いっぱい〜。」



大将は時空を飛んでいます。江戸へと、ジャッカルを取りに。



店長「大将ごめんね〜。」



ゴォォ〜〜〜〜ん!!(除夜の鐘)



店長「除夜の鐘鳴りすぎ〜。」



たいち「まりこ!待てよ!まりこ!」



たいちはマンホールの中を走っています。


店長「なんで〜?」


走りたいからです。


店長「純粋な人〜。」


まりこは六本木でバーを営んでいます。


店長「突然のまりこ情報〜。」


たいち「まりこ!待てよ!まりこ!」


たいちはマンホールの中を走っています。


店長「なんでまりこって呼んでるの〜?」


呼びたいからです。ちなみにまりこはマンホールの中にはいません。


店長「純粋が故の過ち〜。」


たいち「イテッ!」


たいちは躓きました。暗いマンホールの中。一人が、密かに、怖くなっていきました。


たいち「まりこ、まりこぉ、、」


店長「なんなの〜。」


まりこは六本木でバーを営んでいましたか?


たいち「はい」


店長「突然のまりこクイズだ〜。」


これは突然のまりこクイズですか?


たいち「はい」


おめでとうございます。二問正解したあなたには、この消しカスを与えます。


店長「運営が小学生だ〜。」



すると突然!


店長「何〜。」


私は左手の古傷が疼き、ちゃんとした文章が書けなくなったのです!


店長「最初からちゃんとした文章書いてないです〜。」


痛いな〜!痛い!あ〜!痛い!めんどくせぇ!


店長「めんどくせぇ!?」


書くのめんどくせぇ!文章ムズっ!小説家すごっ!うざっ!何万字書いてんだよあれ!すごっ!こわっ!


店長「ヘタレ」


おわり。





2022/8/16「同窓会」

いいなと思ったら応援しよう!