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mtg読み物解説 カルロフ邸殺人事件 第2話 慣れの果ての怪物

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概要

ケイヤとテイサは悲鳴の元、施錠された扉の前に辿り着く。
扉の鍵は見つからず、幽霊避けの魔法のせいでケイヤが通過することもできない。
手を拱いているところに、同じく悲鳴を聞きつけたエズリムが到着し、扉が開かないと見るや打撃でそれを打ち壊した。
部屋の中にあったのは大量のコートと、その上横たわるシミック連合前ギルドマスター、ゼガーナの死体であった。

捜査はボロス軍とアゾリウス評議会を中心に行われることとなり、ラヴニカ魔法探偵社は捜査から締め出された。
アゾリウスが真理の円を用いて尋問を行い、ボロスがそれを妨害から守っていた。

尋問と捜査の進む現場に、ラヴニカ魔法探偵社のエリート、アルキスト・プロフトが現れる。
彼はゼガーナの下に敷かれたコートの中で、ディミーアのギルドマークだけ隠されていること、そしてディミーアのギルド員でパーティに参加しているのは1人だけであったことを指摘する。
その者の名はエトラータ。セレズニア議事会の装いに身を包み何故か会場に残っていた彼女は、プロフトに声をかけられると逃げ出した。

ケイヤの幽体化を用いた追跡とプロフトの魔法による撹乱により追い詰められたエトラータは、ケランの手によって捕縛された。
そしてエトラータはアゾリウスに引き渡された。


用語解説

ゼガーナ

シミック連合の前ギルドマスター。マーフォークの女性。ラヴニカに突如として現れた大穴と太古の海に潜んでいたマーフォークたちの代表。
モミール・ヴィグを失い崩壊寸前となっていたシミック連合を引き継ぎギルドマスターとなった。
その後ギルドパクトの不在に伴い保守派のゼガーナから行動派のヴァニファールにシミックの民意が傾き、投票の結果ゼガーナが敗北。
ヴァニファールに譲る形でギルドマスターの座を降りた。

元々寡黙なキャラクターではあったが、今回ストーリーでは登場後ろくに言葉も発せず退場することとなった。

元とはいえギルドマスターであったため影響力は強く、その命を狙うものはギルド内外を問わず少なくないだろうと思われる。


ヴァニファール

シミック連合の現ギルドマスター。エルフの女性。
シミックの技術を用いて身体をウーズに改造している。

ゼガーナからギルドマスターの地位を奪った形になるのだが、ストーリー中の描写ではその関係は比較的良好に見える。

ゼガーナ死亡の直前に彼女と会話している点が怪しい。


オレリア

ボロス軍のギルドマスター。女性の天使。
天使らしく毅然とした態度と超然とした雰囲気を纏っているが、エズリム同様社交性も備えている。
ボロス軍はラヴニカで警察のような役割を持っており、オレリアはそのトップでありながら自ら現場で指揮を取るタイプ。

今回もゼガーナ殺人事件の指揮を取りつつも、探偵は排除したい姿勢のよう。
探偵と警察の仲が悪いのは創作ではよく見るが、探偵者では警察が無能に描かれるのもよく見る。
例に漏れず死体に隠されたギルドマークの謎を指摘できなかったオレリアは、一度は追い出した探偵の捜査を黙認している。

警察であることもそうだが、マナの化身であり高潔な天使が暗殺を実行するとは思えない。
さすがに彼女は容疑者ではないだろう。


真理の円

アゾリウスが好んで用いる法魔法の1つ。
魔法でできた円の中にいるものは嘘がつけなくなる。
裁判や尋問の際に用いることが多く、今回も容疑者の尋問のために使われている。

同名のものがカード化されている。
拘束する力はないようで、飛行を持つクリーチャーは飛んで逃げられるためか効果の対象外となっている。


アルキスト・プロフト

ラヴニカ魔法探偵社所属の人間男性。
すばらしい洞察力とその手腕から探偵社内でも有名な人物のようだ。
今回初登場のキャラクターながら、既にかなりの存在感を放っている。
切れ者の探偵らしくもったいぶった喋り方をするのが特徴。

ゼガーナの死体がディミーアのギルドマークを隠していること、そしてパーティ会場にいたディミーアのギルド員がエトラータ1人だけであったことを指摘した。

周辺の風景を違うものに変える幻影魔法のようなものを使う。


エトラータ

ディミーアのスパイ。吸血鬼の女性。
ギルドでも屈指の腕利き。潜入、諜報から必要とあらば殺しまでなんでも行う。
初登場はラヴニカのギルドだが、その際にはストーリーにほとんど絡んでいなかったためあまり情報のないキャラクターである。

今回のストーリーではセレズニアの衣装で変装しパーティ会場に忍び込んでいた。

容疑者の有力候補ではあるが、殺しの後なぜか会場に留まっており若干不審な点がある。


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