見出し画像

スタンダードデッキ供養:ジャンドトレジャー

概要

団結のドミナリアが9月9日にリリースされることで、ついに停滞したスタンダードにもローテーションによる変革がもたらされることとなった。

大好評発売予定

ローテーションによって、ゼンディカーの夜明け、カルドハイム、ストリクスヘイヴン、フォーゴトンレルム探訪を失うこととなる。

さようなら

様々なデッキがパーツを失い、構築の変更、または完全なるデッキの崩壊を余儀なくされるだろう。
私のデッキもその例に漏れず、デッキの崩壊という運命からは逃れられそうにない。
あまりプレイ時間を確保できていなかったこともあり結果は残せていないのだが、ここで供養したい。

ジャンドトレジャー

クソ見づらいスクショで申し訳ない。よく見たら土地1枚見切れてるし。詳細は下記インポートテキスト参照。

デッキ
4 ヤスペラの歩哨 (KHM) 178
4 厚顔の無法者、マグダ (KHM) 142
2 裕福な亭主 (AFR) 200 

2 ケッシグの自然主義者 (MID) 231
4 鏡割りの寓話 (NEO) 141
4 エシカの戦車 (KHM) 169
4 黄金架のドラゴン (KHM) 139 

2 焼却するもの、ジアトラ (SNC) 231
4 電圧のうねり (NEO) 171
2 ドラゴンの火 (AFR) 139
4 髑髏砕きの一撃 (ZNR) 161

4 岩山被りの小道 (ZNR) 261
3 闇孔の小道 (KHM) 254
3 荒廃踏みの小道 (KHM) 252

1 バグベアの居住地 (AFR) 254
3 ハイドラの巣 (AFR) 259

1 反逆のるつぼ、霜剣山 (NEO) 276
1 耐え抜くもの、母聖樹 (NEO) 266
6 山 (SNC) 269
2 森 (SNC) 271

サイドボード
3 炎恵みの稲妻 (VOW) 158
3 辺境地の罠外し (MID) 190
3 未認可霊柩車 (SNC) 246
3 茨橋の追跡者 (MID) 172
3 強迫 (MID) 98

ちなみに、上記デッキリストの中で今回のローテーションで使用不可となるカードを太字にしてある。
デッキの半分以上のパーツを失い、もはや崩壊の運命を免れることはできない。

その戦略とは

基本的にはアグロ〜ミッドレンジでの闘いを想定しており、宝物によるマナ加速からエシカの戦車、黄金架のドラゴン、焼却するもの、ジアトラを早期に戦場に送り込みマウントを取ることを目的としている。
マナ加速要素を宝物に寄せることで、各種シナジーも搭載して爆発力を高めている。
最も強力な動き(いわゆるドブン)はヤスペラ→マグダ→黄金架+エシカの戦車であり、この速度についてこれるデッキはほぼ無いだろう。
基本的には2マナクリーチャーからキープし、1ターン早いエシカや黄金架の降臨で圧力をかけていく。

各カード解説

ヤスペラの歩哨

単体ではマナが出ずカードパワーはかなり低い。
終盤トップした際はキレそうになるものの、マグダとの相性だけを買って採用している。
マグダと並べばアタックを介さずとも宝物トークンが手に入る為である。
1ターン目ヤスペラ→2ターン目マグダと動けば3ターン目には最大6マナ出る為ジアトラの降臨も可能。
なお、3ターン目にジアトラを出しても投げるものが無い為あまり強くは無い。
最大のブン回りは3ターン目黄金架のドラゴン+エシカの戦車だろう。

厚顔の無法者、マグダ

言わずと知れたトレジャーデッキの華。
毎ターン宝物を提供するだけでなく、溢れた宝物をドラゴンやアーティファクトに変換する能力が独特。
たまに棘平原の危険で焼かれるのはご愛嬌。
宝物を生成する条件がアタックではなくタップな為、ヤスペラやエシカの戦車と相性が良い。
また、宝物を消費してクリーチャーを生成する能力が、ジアトラのクリーチャーを消費して宝物を生成する能力と噛み合っている。
この2体が並ぶと毎ターンエシカの戦車を投げつけて猫をばら撒きだす。

裕福な亭主

基本的には2マナで宝物を1つ出すだけのカードであり、カードパワー不足な印象。
とはいえヤスペラ→亭主と動けば3ターン目に黄金架のドラゴンが出せる為、ブン回り力の向上のために2枚だけ採用。
これとエシカの戦車でキープができるため、キープ基準の向上にもつながる。
一応キキジキの鏡像(鏡割りの寓話の裏側)で増やせばめっちゃライフゲインするという裏技もあるが、騙されてはいけない。
これはキキジキが強いだけである。(キキジキで増やしたらだいたいのクリーチャーは強い)

ケッシグの自然主義者

宝物を生成せず、ヤスペラから繋げても強くないのだが、キープ基準向上の為の2マナ域として採用。
狼男の性質から、対コントロール性能の向上にも期待している。
他の候補と は給仕の手投げ鞄、辺境地の罠外し、血に飢えた敵対者など。

鏡割りの寓話

みなさんご存知のパワーカード。
1章のトークンが宝物を生成する為、相性はバツグン。
また、ヤスペラや亭主等終盤出しても美味しくないクリーチャーを2章のルーティングでリフレッシュできる点も嬉しい。
3章はバケモンなので言わずもがな。黄金架を増やして勝ち。

エシカの戦車

2ターン目マナクリからの3ターン目エシカはマウントを取れる最強ムーブ。
本デッキではクリーチャートークンだけでなく宝物を増やしてマグダの効果の布石とすることもできる。
また、マグダで持ってくる→ジアトラで投げる→またマグダで持ってくると動くことで毎ターン4点ダメージを飛ばしながら猫を量産することができる。

黄金架のドラゴン

古より続く5/4/4飛行速攻ドラゴンの系譜。
単体で詰める力があり本デッキのミッドレンジ戦略の中核を担う存在。
当然宝物を生み出す/宝物から出るマナを倍にする能力は素晴らしい噛み合いを見せる。
増えたマナで急にすごいXで髑髏砕きの一撃を撃ったりする。

焼却するもの、ジアトラ

メインデッキ唯一の黒タッチ要素。
社員を投げ飛ばすと労災が降りて宝物が3つもらえる。
盤面に触れる貴重なカードで、もちろん宝物シナジーも完備している。
やはり特筆すべきはマグダとの相性で、お互いにお互いの燃料を供給し合う関係となっている。
単純に6/6飛行も相手に与えるプレッシャーが強く、本人の投げ飛ばし能力も相まってライフを詰める力は高い。

電圧のうねり

キキジキとセットで搭載されがちな汎用火力だが、本デッキではあらゆるカードから宝物が供給出来る為、4点モードの使いやすさが段違いだ。
このカードを強く使えることがこのデッキの強さの1つでもある。

ドラゴンの火

5、6枚目の電圧のうねりとして採用。
1マナのモードがなく、2マナも要求してくる割に4点も安定して出ない。
一応ジアトラと組み合わせて6点ダメージが出せるのは電圧のうねりには無い強みだが、基本的には劣化版うねりと考えて差し支えない。

髑髏砕きの一撃

貯めた宝物から必殺技的に放つX火力。
黄金架のドラゴンと組み合わさるとハンパじゃない火力で戦場をこじ開けることができる。
アンタップインに3点は痛いが、終盤撃ちたいゲームが多かった為強気の4枚採用。

両面土地

赤緑は4枚として、黒緑と黒赤は3枚ずつ。
山が多めに入っているので黒赤は4枚にしてもいいかも?
まあ黒が出なくて困ったことはほぼ無いので大丈夫だろう。

ミシュラランド

終盤の宝物の注ぎ口としてサイズ可変が都合が良く、1ターン目ヤスペラの為にもハイドラの巣を多めに採用。
でっかくしてジアトラで投げたりもする。
やはり山に余裕があるのでバグベアを1枚増やすことはできる。1ターン目に電圧のうねりを構えたいこともあるし。

魂力土地

とりあえず1枚ずつ。
霜剣山は弱いが特にデメリットもないので採用。
母聖樹は増やしたいマッチアップもあるがダブりのデメリットを考えるとサイドボードに追加するのが無難か。
マグダがいると1マナ軽くなるのが嬉しい。
起動前にエシカの戦車をクリーチャー化するのを忘れないように。

まとめ

サイドボードは適当である為解説を省略する。
あまりBO3でプレイできていない為、きっと最適化できていないだろう。
一昔前のティムールトレジャーで採用されていた否認みたいな感覚で強迫を採用していたのだが、スタック放浪皇されると泣いてしまうので変更の余地は大いにあるだろう。

以上、本デッキをここに掲載することで供養としたい。
トレジャー系のデッキは肝心の宝物生成カードを失う為、どうあっても崩壊する運命にある。
ドミナリア環境ではΦワームを採用した改善グルールや狼男ミッドレンジ等を検討してみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?