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忙しい人のためのストーリー解説:ダスクモーン第5話 屈してはいけない

忙しい人のための概要

タイヴァーとジモーン

2人は館の中とは思えぬほど穏やかな部屋に辿り着く。
その部屋にいた少女、マリーナ・ヴェンドレルに話を聞くも、拒絶されてしまい核心に迫る部分は聞くことができなかった。
再び館の魔の手から逃げる2人だったが、部屋を去る際にジモーンがマリーナの日記を盗み取っていた。
その日記には、ダスクモーンが普通の館だった頃にマリーナ一家は引っ越してきたこと、その時既に館には悪魔ヴァルガヴォスが封じられていたこと、マリーナがいじめられていたこと、いじめに耐えかねたマリーナがいじめっ子4人の命をヴァルガヴォスに差し出してしまったことが書かれていた。
人の命を喰らい力を得たヴァルガヴォスは更なる命を喰らい、ついには次元中を覆い尽くすほどに拡大したのだとジモーンは推察した。


放浪者とニコ

ナシはタミヨウの残滓を追い、一行はナシを追って洞窟へと歩を進めた。ヴァルガヴォスの信奉者たちで構成された教団員が生存者を改宗する場面に遭遇した一行は戦闘体勢に移るが、ウィンターと教団の策略で皆捕えられてしまった。


魁渡

魁渡は館の罠に飲み込まれる寸前にプレインズウォークで脱出した。脱出した先はラヴニカだった。
再度ダスクモーンにプレインズウォークしようとしても、何故か移動することができない。
アミナトゥ曰く、それは館が魁渡のことを厄介な存在だと認識して拒絶しているかららしい。
プロフトには何か案があるらしく、魁渡ともに作業場に向かった。


忙しく無い人のための用語解説

マリーナ・ヴェンドレル

ダスクモーンの最後の住人であったヴェンドレル家の最後の生き残り。
館に封じられたヴァルガヴォスに最初の贄を差し出してしまい、結果的にヴァルガヴォスに力を与える手助けをしてしまった。
彼女はヴァルガヴォスに世界を元に戻さなければ館に火を放つといい取引を持ちかけた。ヴァルガヴォスは契約により館に縛られており、館が破壊されると死んでしまうためその取引を受け入れ、世界を元に戻したがそれはマリーナの見える範囲だけであった。マリーナの見ていないところで館は拡大を続けている。

大昔に描かれたであろう肖像画から年齢が変わっていないため、ヴァルガヴォスの魔力によって時をとめられているものと思われる。
館を買う際の契約として「建築的考慮」という本の内容を更新し続けている。もしかしたらこの本がヴァルガヴォスの存続の条件になっていて、これを書かせ続けるためにマリーナを館の中で飼っている状態なのかもしれない。


ヴァルガヴォス

館の地下に封印されていたデーモン。マリーナより前に館に住んでいたものの手によって召喚されたが、強力すぎたため館の地下室に封じられ召喚者も逃亡してしまった。
ヴァルガヴォスはいまだに館の地下室に封印され続けているが、その精神は館と同化しており館中に意識を伸ばすことができる。また館は人の命や恐怖を喰らい拡大しており、今やダスクモーンという次元に館の中でない部分はごくわずかしかない。

ヴァルガヴォスの目的は人々の恐怖を喰らうことであり、館に捕えられた人々は常に恐怖に晒されている。ヴァルガヴォスは数年間力を蓄え別の次元への扉を開くことで恐怖の供給源である人を調達していたが、今や領界路によって次元同士の接続は容易くなっておりヴァルガヴォスは最低限の干渉で他次元への扉を開くことができるようになっている。
そのため、以前までは貴重な恐怖の供給源として生かさず殺さずのバランスで人間を飼っていたのだが、今ではまるで使い捨てのようにしており館内の人間の扱いは過酷なものになっている。


コーマ

カルドハイムの星界に潜む怪物の一体。
カルドハイムのエルフに信奉されており、タイヴァーも例に漏れずコーマの信者である。
彼の肩から胸にかけて彫られた刺青はコーマの牙を表している。
新ファイレクシアがカルドハイムに侵攻した際、ヴォリンクレックス率いる鋼の徒党によってファイレクシアンにされてしまう。
コーマはタイヴァーの手によって葬られている。


ルーサ

ストリクスヘイヴンのプリズマリ大学に在籍する生徒。
周囲からは計算された美しさを求められているが、彼女自身はうちに秘めた荒々しい情熱を形にしたいと思っている。
火を扱うと人を火傷させてしまうことを延々と日記に書いていたが、ルーサにとって火は落ち着くものであり落ち着きたいがために日記に火のことを書いていたようだ。
確かにいかに人が火傷するかを延々と書かれた日記を見るのは怖そうだ。ダスクモーン向きの日記かもしれない。


スカルド

世界一有名なスカルド

カルドハイムのドワーフの聖職者であり、英雄譚の歌い手でもある。
タイヴァーの様子を見れば分かるようにカルドハイムの戦士たちは皆偉大な英雄を目指しているが、英雄たちの英雄譚はスカルドが歌い継ぐことで初めて真実とみなされるらしい。
そのためカルドハイムではスカルドはかなり重要な意味を占めているといえるだろう。
タイヴァーはジモーンをスカルドと呼んだが彼女の読み上げていた本は胸躍る英雄譚と言えるものではない。彼なりのジョークだろう。


ヴァルガヴォスの教団

ヴァルガヴォスが全ての恐怖を喰らい尽くした先にこそ真の平穏があると考え、積極的にヴァルガヴォスに恐怖を差し出しつつ館の維持管理を行う狂人の集団。
館の壁にある繭のようなものに生存者を押し込みヴァルガヴォスに恐怖を献上している。繭の中で生存者は恐怖を吸い上げられ続け、最終的には館への奉仕以外の何の感情も持たない虚な肉の塊になってしまう。
ナシが探し求めていたタミヨウの残滓も彼らが持っており、タミヨウの語る物語を恐怖としてヴァルガヴォスに献上しているようだ。そんなんでいいのか?


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