見出し画像

忙しい人のためのストーリー解説:ダスクモーン第3話 振り返ってはいけない

忙しい人のための概要

放浪者&ニコ

ウィンターは長く館に囚われているようで、館のルールに詳しかった。
どうやら館の中では、化け物や悪夢だけでなく希望も形を持って顕現するらしい。それは光霊と呼ばれる。光霊は比較的安全な道を教えてくれるらしい。
3人は浮遊する光霊の後を追った。


魁渡

床に開いた穴に飲み込まれた魁渡は陰鬱な森へ着地した。館の地下に森があることへの疑問に耽る間も無く空をドラゴンと炎が覆い尽くした。燃える森がちらつくと森は消え風景は地下室へと変化した。
魁渡は背後に人の気配を感じると、その顔面へと拳を叩き込んだ。
その男はジェイスだった。
ファイレクシア戦争の際の遺恨はあったが、今は生き延びることが先決だった。


ジモーンとタイヴァー

2人は変わらず図書室にいた。ジモーンは図書室の本を読み漁り、興味深い事実を見つけた。どうやらこの館は元は普通の建築物だったらしい。そして、この図書館の所蔵はオカルトや悪しき魔法に関する物に偏っていた。
その時、本棚が不自然に歪み不気味な怪物が現れるとタイヴァーに襲いかかった。能力で身体を石に変えたタイヴァーは怪物の頭を踏み抜いたが、怪物は再生するとなおも2人に襲いかかった。


忙しくない人のための用語解説

振り返ってはいけない

俗に言う「見るな」のタブー。
怪異や人智を超えたものを目撃してしまい罰を受けたり離別したりするのは神話あるある。
ギリシャ神話のオルペウスや日本神話のイザナギが有名なのではないだろうか。

今回のストーリー中では、魁渡がジェイスを目撃する際に振り返っている。
単にホラーあるあるをタイトルにしているだけなのか伏線なのかはまだ分からない。


フラッドピット

恐らく放浪者とニコとウィンターがいる領域。ブラッド・ピットでもブラッド・ペットでもない。凍った地下湖らしく、mtgの地下湖といえば青黒なのできっとここも青黒のエリアなのだろう。
ウィンターの反応からするに、ダスクモーンに取り込まれたばかりの初心者が生き残れるほど甘い領域ではなさそうだ。
逆に初心者でも生き残れる領域がどこにあるかの方が気になるが……


光霊

 館の中における善意の具現はただひとつ、光霊である。それらは生存者たちの希望と粘り強さが姿を成したものだ。

悪意に満ちたダスクモーンの中で数少ない生存者の味方。エクスペクトパトローナムみたいなものだろう。人間の味方であることから白なのは間違い無いだろう。
放浪者の光霊は香醍の姿を取っているが、ウィンターやニコをはじめ他の者たちの光霊が姿を見せないのはなぜだろうか。肩をすくめていたことだし、ダスクモーンのプロフェッショナルであるウィンターにすら分からないのだろうか。
また、館の中の不思議な現象は全てヴァルガヴォスの能力によるものだと考えられていそうだが、明らかに生存者に有利な光霊を与えている理由は何だろうか。
ダスクモーンにも館に侵食されていない僅かな領域があるそうなので、そこに天使でもいてそれが抵抗しているのだろうか。


香醍

八百万よろしく神河に腐るほどいる神のうちの一柱。神河で最も強大な神であった大口縄の娘。
神河の皇と共にある神であるため基本的に放浪者と行動を共にしているものの、ダスクモーンには同行していなさそうだ。
放浪者とは魂のつながりを持っているためか、放浪者の希望の側面として現れた光霊は香醍の姿を取っていた。
香醍も強力な神の力を持っており、彼女の加護を受けた放浪者の剣はファイレクシアに堕ちたタミヨウを両断した。


ジェイス・ベレレン

ヴリン出身の精神術師にしてプレインズウォーカー。ファイレクシア化を自力で克服し人の心を取り戻した怪物。
館の地下室に取り込まれた魁渡の前(というか後ろ)に現れた。

ジェイスと魁渡が最後に行動を共にしたのは新ファイレクシアへの潜入作戦の時である。

「昔の友達? 最後に会った時は殺し合いをしようとしていたじゃないですか、新ファイレクシアで!」

これは、新ファイレクシア最深部で酒盃を起動しようとするジェイスを魁渡とケイヤで止めようとしていた時のことだろう。
次元壊しの次元侵略が想像よりも進んでおり、酒盃を起爆すれば神河やトルヴァーダにも危害が及ぶことを危惧したケイヤと、それらの次元を犠牲にしてでもファイレクシアを抹消したいジェイスとで戦闘となった。
結果、ジェイスは2人を出し抜き酒盃を起爆するが、エルズペスが現れ爆発寸前の酒盃と共にプレインズウォークしたことで次元の爆破は免れたのであった。

「ナヒリさんを失ったのは貴方のせいですよ!」

これは、ヴラスカを助けるためにファイレクシアンが溢れかえる闘技場に突入した際のことだろう。自身も感染するだけでなく、闘技場から脱出するためにナヒリが犠牲となった。
ちなみにナヒリが感染したのは怠慢と薄着のせいであり、その際にはジェイスは関わっていない。

ジェイスは未だプレインズウォーカーであるためどの次元に現れてもおかしくはないが、「振り返ってはいけない」というタイトルのストーリーで振り返ったところにジェイスがいたことや、ジェイスの外見に何も言及していない点が気になる。
ジェイスはファイレクシア病を克服したものの、身体にはケーブルなどの名残があり、登場するたび他者を驚かせている。幻影魔法で隠していて魁渡からは見えていないだけの可能性もあるが。
果たしてこのジェイスは本物だろうか。それとも館が見せる悪夢の一つだろうか。


ヴェス教官

「ヴェス教授でも、研究目標を考え直せって勧めるような」

ストリクスヘイヴンの信任教師セラフィナ・オニキスにしてリリアナ・ヴェスその人のこと。
自分の身代わりとなったギデオンを生き返らせる方法を探すため魔術学院ストリクスヘイヴンに潜入したリリアナはオニキス教授という偽名を取っていた。
ファイレクシア侵攻の際には正体を明かし生徒たちをファイレクシアンと化した教員から守っていた。
どうやらファイレクシアが去り正体がバレた今でも教員を続けているようだ。
ギデオンを蘇生するのはもういいのだろうか?


スタンダードでロクサーヌを使おう グルールミッドレンジ編はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.

いいなと思ったら応援しよう!