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忙しい人のためのストーリー解説:ダスクモーン第6話 死んではいけない

忙しい人のための概要

ニコ、放浪者、ナシは教団によって捕らえられ、椅子に縛りつけられていた。
彼らを極上の贄として捧げたウィンターには恩赦が与えられた。天井からヴァルガヴォスがその姿を表すと、ウィンターの前に1つの扉を作り出した。ウィンターがその扉を潜ろうとした時、背後から扉を破る音がした。
タイヴァーとジモーンが現れると、教団員たちを倒しながらニコたちの拘束を解いた。

ナシはタミヨウの姿を映し出す箱型の機械に向かい彼女の巻物を取り外そうとしたが、巻物に書かれた物語は全て奪われていた。物語によって姿を繋ぎ止めていたタミヨウは今や装置によって繋ぎ止められており、装置から外せばその姿は消えてしまう。ナシはタミヨウの願いを聞き、装置から巻物を取り外した。

もはやヴァルガヴォスにとってタミヨウは必要無かった。1人で戦う放浪者は劣勢だったが、その時ヴァルガヴォスの背後が青白く光り、魁渡が現れるとヴァルガヴォスの腹部を貫いた。
プロフトが作り出した人工の領界路を使い、一同はダスクモーンから脱出した。

ヴァルガヴォスは傷を負いながらも生きていた。
贄は逃げたが収穫はあった。彼は屋根裏に隠れたおたからと扉を潜り損ねたウィンターを捕らえた。


忙しくない人のための用語解説

無事ナシも見つかって大団円ということで、最終的な各キャラクターの顛末をまとめて見ていこう。

放浪者、漆月魁渡、ニコ・アリス、タイヴァー・ケル、ジモーン・ウォーラ

目的であったダスクモーンの調査とナシの救出を遂行。誰も欠けることなく館を脱出した。

恐怖の館を舞台としたモダンホラーがテーマの舞台で誰1人として欠けることなく館を脱出するという体たらく快挙を成し遂げた。
ヴァルガヴォスの名誉のために言っておくと、今回は運命を操る最強格のキャラクターであるアミナトゥが力を貸しており、彼女の魔法がなければ全員1回ずつ死んでいそうなのでヴァルガヴォスがザコだったというわけではない。
放浪者と魁渡はナシの救出、ニコとタイヴァーは語り継がれる英雄譚作り、ジモーンは謎の次元の研究とそれぞれの目的を達成しており、ハッピーエンドと言って差し支えないだろう。


タミヨウ

息子の成長を見届けてこの世界から解放された

ファイレクシアンと化したタミヨウは放浪者の手によって葬られたが、自身の物語を記した巻物によって未だその意思だけがこの世に存在していた。死者と会話できるAIみたい。
ヴァルガヴォスに物語を奪われたことでこの世に顕現する術を失い、かろうじて霊を捕らえる装置でその魂を繋ぎ止めていたが自身を解放するようナシを説得した。それを受け入れたナシによって解放され、真にこの世を去ることとなった。
ナシはタミヨウへ依存していたが、ナシ自らの手によって決別を選ばせたことでタミヨウも安心してこの世を去ることができただろう。


ナシ

母たるタミヨウと決別し新たな人生を歩み始めた

依存先であったタミヨウを失ってからもタミヨウの影を追い続けていたナシであったが、サンダージャンクションのサイドストーリーでタミヨウの技術から、ダスクモーンのストーリーでタミヨウそのものから決別し自身の人生を歩むことができるようになった。


ウィンター

教団との取引に成功したものの館からの脱出に失敗。ヴァルガヴォスに捕えられる。

4人の贄を差し出すことで願いを叶えるというヴァルガヴォスとの契約を忠実に履行し、自身の親友、放浪者、ニコ、ナシの4人を差し出すことで別の世界へ旅立つ権利を得た。
しかし別の世界への扉を開く際にタイヴァーたちに妨害され次元間移動に失敗。館に取り残されたところをヴァルガヴォスに捕えられる。その後どうなったかは分からない。
裏切り者が幸福な末路を辿るわけがないので、ヴァルガヴォスに取り込まれ恐怖を吸い尽くされているのかもしれない。

ちなみにウィンターが開こうとした扉の先は、扉の意匠から察するにイニストラードではないかと思われる。

 その扉も他と同じ桜材で作られており、戸枠には蛾や収穫の花輪が彫られ、覗き穴があるべき場所には満月が描かれ、扉の縁からは触手のような模様が覗いていた。

収穫の花輪→収穫祭
満月→銀の月
触手→銀の月に封じられたエムラクール

ここでエムラクールの名残を描写するのはかなり不穏だが……イニストラードの月に封じられたエムラクールが復活するのだろうか?


おたから

館に1人で取り残されていたところをヴァルガヴォスに見つかり、価値を見出され捕えられた。

ジェイスが見た映像ではヴラスカと共にいたはずだが、ヴラスカともはぐれてしまったようで館の屋根裏で震えていた。物語最終版でヴァルガヴォスに捕えられた。
おたからの頭の中には多元宇宙の地図が広がっている。様々な次元から生贄となる人間を呼び寄せるヴァルガヴォスが多元宇宙の地図を手にしてしまったらきっともっと多くの犠牲者が出るだろう。


ヴァルガヴォス

痛手を負ったが死んでいない。再起を図っている。

魁渡の一撃で痛手を負ったが、放浪者たちもまた逃げるだけでせいいっぱいでトドメをさすことができなかった。
この恐ろしい悪魔はまだ生きている。今はまだ傷を癒すことに精一杯だが、回復したら館は恐ろしい殺戮を繰り返すだろう。


ジェイス・ベレレン

ヴラスカとおたからを探し館を彷徨っていたが、おたからをヴァルガヴォスに奪われてしまった。

怪物に襲われるヴラスカとおたからの姿を見せつけられ魁渡を見捨てたジェイスであったが、その後のストーリーでの活躍は一切無し。
挙げ句の果てにはおたからをヴァルガヴォスに奪われたままストーリーは終わってしまった。
ヴラスカに関してはセリフすら無かったため本当に何をしているか分からない。

ジェイスにとっておたからはヴラスカとの子供の代わりでもあるため、このままおたからを見捨てるとも考えづらい。
サイドストーリーなどで補足して欲しいところである。


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