#8 グラグラしている子供の歯は抜いた方が良いのですか?

 こんにちは。
まちの歯医者さん、吉元奈美恵です。
0歳から100歳近い幅広い年代の方々のお口のケアをさせていただいております。
お口の中の潤いは体調やこころの状態と大きく関わっていると感じています。
このブログからあなたの日々の生活に少しでも潤いをもたらすことができたら幸いです。

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今回は保護者の方からのご質問にお答えしようと思います。

Q 子供の歯(乳歯)がグラグラしています。
本人も気になっていて触っています。
食事も硬いものより柔らかいものをリクエストしたりしています。
気になっているならすぐに抜いても良いのでしょうか?

A 子供の歯がグラグラしてくるのは、大人の歯(永久歯)が生えてこようと
子供の歯の下からぐんぐんと押してくることによって、
子供の歯の根が吸収されるためなんです。

もうグラグラして抜けそうなんだけど、抜けない・・・。
見ている方が気になって、もう抜いてしまいたい!と思うことも
あるかと思います。

そう、なかなか抜けないことも多いのです。

自然に下から大人の歯の萌出があって、押されて子供の歯が抜ける
というのが理想です。
抜きたい気持ちもありますが、大人の歯が見えていないときは
無理に抜くことはおすすめしません。

気になって早めに抜いてしまうと、
大人の歯が出てくるまでに時間がかかる場合、
お隣の歯が倒れてきたりして本来生えてくる大人の歯のスペースが
狭くなってしまうことがあります。
そうなると大人の歯の歯並びにも影響していきます。

一方で、これは抜いた方が良いという場合もあります。
一つは、大人の歯が待ちきれず子供の歯の裏側や表側などから
生えてきた場合です。
この状態になると、子供の歯は大人の歯に下から押してもらえないので
自力で抜けることは難しくなります。
いつまでも子供の歯をそのままにしておくと
大人の歯が本来並ぶスペースがあかないので
歯並びに影響が出てきます。

もし子供の歯があって、大人の歯が子供の歯の真下ではなく表や裏側、
脇から生えてきた場合には歯科医院に行って診断していただくことを
おすすめします。
その子供の歯を抜いてあげることで、下の前歯であれば後ろに生えていた歯も舌の力の自然の矯正力で前に出てくることが多いです。

二つ目は、グラグラしている歯に当たってしまって噛むことが
できなくなっているときや、割れてしまって痛みを伴っている場合です。
この場合も歯科医院への受診をおすすめします。

虫歯や外傷などで大人の歯の交換期ではないときに
歯がグラグラしたり、割れてしまった場合もあります。
その状態によってその歯を残すのか、
あるいは抜いて大人の歯が生えてくるまでの間、スペースを確保するための装置を入れた方が良いのかの判断も歯科に受診してみてもらうと良いかと思います。

子供の歯が大人の歯に交換する時期は5歳から14歳頃までです。
かなり個人差があります。
早く抜けたから良いとか遅いから良いというものでもありません。
そのお子さまの本来持っている歯の成長予定があります。

焦らず、その成長を見守っていきたいですね。

この情報がお役に立てたら幸いです。
あなたの日常がより潤いある時間になりますように。

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