最後のクリスマス
私の住む国では、
学校やオフィス系の人達は、すでに
長いクリスマス休暇に入りました。
9月から大学の寮生活を始めた長女が、
クリスマスを家で過ごすために、帰ってきました。
長女が家を出た9月から、
私と夫、次女の3人暮らしになり、
夫はリビングで、私はキッチンや寝室で、
次女は自分の部屋で、
それぞれ別の空間で、
過ごしていたものの、
長女が帰ってきたことで、
今までのリズムが崩れ、
クリスマス大好きな長女に舵を取られ、
家の中は、クリスマスムードに。
一般的な家族の
クリスマスの過ごし方は、
プレゼント交換と
クリスマスディナーの後に、
家族揃って、
クリスマス映画を見たり、
ゲームをしたりして、
過ごします。
家族揃って、映画を一緒に見たり、
ゲームをするのは、
1年のうち、クリスマスだけ。
クリスマスは、家族あっての
クリスマスなので、
来年の春、
離婚に向けて、
海外別居をすることを決めた私は、
今年のクリスマスが、
家族揃って過ごす
最後のクリスマスになるかもしれないと
思うと、胸が痛くなりました。
子供達にとって、
両親が揃っていて、仲がいいことが
ベストだとは思いますが、
両親が一緒にいなくても、
親であることは、変わりありません。
来年のクリスマスがどうなってるか、
私には想像もできませんが、
暗く考えたら、暗い方向へ向かいそうなので、
明るく前向きに考えて、
子供達は大丈夫!
親が一緒でなくても、大丈夫!
そう強く願うことにしました。
こちらで、20回目のクリスマスを迎えましたが、
プレゼントの山に埋もれた、
こちらのクリスマスを
一度も楽しいと思ったことはなく、
子供達のために、ただ、受け入れました。
夫と子供達が持つ、ある特殊なクリスマスへの思いを
私は一度も理解することができず、
毎年クリスマスになると、
文化の違いにギャップを感じ、
なぜか、孤独感に襲われるのでした。