鎌倉ほのぼの散歩 三番「安養院」/十三番「別願寺」/十二番「教恩寺」
実はこの日、若干体調が悪かったみらい。しかしもう「巻き」でいかないと受験までには間に合わなそうな気配。空ちゃんにごめんねと謝りつつ、駆け足での参拝です。
今回は体調を考慮して、鎌倉駅に近い方面を回りました。
最初は「安養院」さん。
ここは北条政子ゆかりの、浄土宗のお寺です。ツツジの季節がいいらしいんですよね。でも私たちが行ったのは秋だったので、残念ながら花に溢れた様子を見ることはできませんでした。なかなかに心落ち着くお寺でした。
この、北条政子と源頼朝にゆかりのお寺は「縁結び」にご利益があると言われています。北条政子と源頼朝の夫婦仲が良かったことで、あやかりたいと思う気持ちからなのだと思います。
次は、ほぼお隣のような位置にある「別願寺」さん。
なんとなく民家っぽい雰囲気の別願寺さん。到着した時、たまたまちょうど、お寺の方がお出かけになるところだったようです。
車のドアを開けようとしていたところ、
「あらっ。もしかして御朱印の方?」
と、声をかけられました。
はい、というと、
「出かけるところだったんです。ちょっと待ってくださいね」
と、御朱印を書いてくださるというので恐縮しました。
お出かけ前にお邪魔してしまったので、ここは御朱印をいただいてそそくさと退散です。
次は、「教恩寺」さん。
一の谷の合戦で捕らえられた平の清盛の五男、平重衡にゆかりのお寺です。平重衡と千手前(頼朝の侍女)との悲恋物語も伝わっています。北条氏により建てられ、のちに浄土宗から時宗に改宗したお寺で、歴史あるお寺なのですが、実を言うとこのあたりはどうも記憶があやふやです。ゆっくりお寺を眺めて回る余裕がなく、次に向かったように思います。
ちなみに平重衡に頼朝が与えたという阿弥陀仏像。運慶作とも伝えられ重要文化財だそうです。
ところで皆さまは、阿弥陀仏(如来)と廬舎那仏(如来)と釈迦如来の区別はおつきになりますでしょうか。南伝北伝の別や宗派によっても諸説あるのですが超・超簡単に申しますと、
釈迦如来とは、いわゆるゴータマ・シッダールタ(名前も諸説ある)という「人間」が悟りを開き、仏陀となった姿を現しています。実在の人物がモデルです。
阿弥陀如来とは、浄土宗系の仏さまで、極楽浄土に導いてくださるとされる仏様です。鎌倉の大仏様は阿弥陀如来様です。主に仏典を根拠とする仏様。
毘盧遮那仏(如来)は、密教では大日如来と同じと考えられていますが、宗派によってとらえ方が違います。華厳経などの古い仏典に表される仏様で、宇宙仏とも、宇宙の真理、仏教の真理を具現化したものとも言われます奈良の大仏様がこちらにあたります。上記二つに比べると若干スピリチュアルな仏様といえるかもしれません。
ところで、源頼朝は熱心な聖観音の信者でした。三歳の時、乳母が京都の清水寺で頼朝の将来を祈念していると、夢のお告げがあって銀の観音像を授かり、それを肌身離さず身に着けていたそうです(ちなみに「教恩寺」さんの観音様も聖観音様)。
さらに。すごーくどうでもいい情報で、しかももう皆さんご存じかと思いますが、来年(2022年)の大河『鎌倉殿の13人』で源頼朝を演じるのは大泉洋さんだそうですね。なんとなく「食えない男」というのが、私の中での大泉洋さんのイメージです。飄々として掴みどころがないのにやるときはやってくれる、という感じでしょうか。期待して観たいと思います。
いや、あの、最近大河はほとんど観なくなっていたのですが、来年は観ようと思ってます。やっぱり鎌倉、好きなので。ついでにいえば、小栗旬さんも好きなので。
三谷幸喜さんの大河。少しだけ、ほんのすこぉしだけ、不安ではあるのですが。三谷さんは大好きなんですが、やっぱり彼の真骨頂は、舞台だったり、グランドホテル形式のコメディだったり…うん、やっぱり本領を発揮するのはコメディだと思うんですよね!三谷さんは。勝手な思い込みですけど。
雑談しているうちに大通りに出ますと、大変可愛らしい文具店に行きつきました。「コトリ文具店」です。
もちろんこれも、空ちゃんリサーチ済み。お目当てのひとつです。
みらいも、歴史だ仏像だ言う前に、可愛いものを愛でるべきです、ほんと。文具店なので、ノートや便箋などの紙物や、消しゴムなどが所狭しと並んでいます。目にするものすべてが素敵。お店の中なので写真に撮れないのが残念です。
2021年秋、鎌倉で火事があってこちらの近くが被害に遭われたとか。コトリさんは無事だったようだ、とは、空ちゃん情報です。
ところでこの日は、ほとんどナビ子に会いませんでした。比較的地理的に近いところばかりを回ったので、ナビ子を召喚するほどのことがなかったからなのですが、実際のところ、私たちがナビ子に頼らずともなんとか道を見つけることに慣れてきたからだったかもしれません。
そんなわけで、今日はここまで。次回も、この日の旅が続きます。
次はこちら。