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映画「オフィサー・アンド・スパイ」

フランスで19世紀末にあったL'affaire Dreyfus「ドレフュス事件」を映画化したものです。フランス語の原題はJ'accuse「私は告発する」。


映画に出て来たフランス語表現をいくつかピックアップしてみました。
ストーリーの鍵となるのが、ユダヤ人差別の発想に基づき、un petit bleu「電報」が偽造されたことです。ユダヤ人のドレフュス大尉の有罪が確定した後、これは冤罪ではないかと気づいたピカール中佐が軍の上層部にそのことを話すと、un secret dans la tombe 「墓場まで持って行く秘密」だと言われますが、このことをマスコミにリークする作戦に出ます。そこで登場するのがエミール・ゾラ。Vous non, mais moi si.「あなたには書けないが、私には書ける」と言って、事件を記事化します。

映画を見る際にはフランス語の表現にも注目すると勉強になりますね〜
この映画は、私はすでに2回見ましたが、3回見るとより多くのセリフが頭の中に定着します。この映画は登場人物も多いですし、見るほどに理解が深まる映画です。

ちなみに、un petit bleu「電報」は当時使われていた表現で、今では使われていません。電報が小さな青い紙であったことからこのように呼ばれたようです。「電報」は普通のフランス語では un télégramme ですが、電報サービス自体フランスでは廃止されています。日本ではまだ電報サービスがあると話すと、外国人の友人にはよく驚かれます。日本でもおそらく廃止される時が来るのかもしれません。新聞 L'AURORE も今はありません。




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