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コンプレックス

「不安定だな。」
と、感じる。

これまで生きてきて、大抵の事はどうにかなるし大体の事は結局自分か自分以外の誰かの手で解決する事ができる。

例え食べ過ぎても、痩せる事なんて容易いと思える。
飲み過ぎたって、内臓がアルコールを分解して、1晩近く寝たら元通り。

そんな事じゃない。

そういう事じゃなくて、

「不安定だな。」
と感じる。

気分のアップダウンが激しいなと思う。

なんでもないのに元気が無いと
人に心配されたり、

逆に、なんでもないのにとても元気がよく
驚かれることもある。

悩みが無いと言うと嘘になるけれど
悩みなんて大して無い、と言っておこう。

とある友人バンドマンとお酒を飲む事があった。

「未羅君は、不安定だから…。」
と、話すのである。

「え?」
俺はそう感じた。

それと同時に
「解って貰えてるんだ!」
と、ほっとしたような気持ちにもなった。

彼が言うには、
「精神が不安定なボーカリストは、良いよねぇ。」
という話。

俺は照れ臭くも
「えへへ、えへへへ。」
と、気持ち良くニヤケ笑うのである。

コンプレックスと自分は感じている事も
人の捉え方に寄っては、
自らの長所、のような捉え方をするんだなと感じた出来事である。

んん、何とも都合が良い。(笑)

自分の見た目のコンプレックスで言うと
昔から顔のホクロがコンプレックスに思う事が多い。
しかし大体のヘアメイクさんは、
「個性だからね〜。」
と話すのだ。

んん、都合がいい。(笑)

しかし、自分以外の誰かに対してもそうかも。

例えばAさんがコンプレックスに感じる部分の話をされても、Aさんのコンプレックスを
さほど俺は気にしないだろう。

残酷に言うと、思っている以上に
人は自らを気にしている事は少ない。

良く言うと、自分がコンプレックスに感じている事がよく見られているケースもあるようだ。

逆を取ると、コンプレックスを表沙汰に公言している人間は強い。世間にそういう人が溢れると天才が増えまくるのではないだろうか。

友人に顔の縦の長さがコンプレックスに感じている人がいる。
俺は彼の顔の長さすらも愛おしく思うのだ。

コンプレックス。
逆を取れば人の強みにもなる要素。

人に愛される事ができる要素。

大して人は自分のことなんて気にしてないもんだ。

俺もそのコンプレックスに感じる要素を
いい方向へ持って行く事が出来る人間になりたい。

という小さな悩みと日々感じた出来事のお話。

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