【設計上の欠陥?!】なぜプリウスはミサイルするのか
こんにちわ!MIQYです✨
最近車の記事を書いていない気がしたので今回は「なぜプリウスはミサイルするのか」について考察していくとともに、プリウスの歴史や美点について語っていきます!!
そもそもプリウスミサイルとは?
そもそもの話、プリウスミサイルとは何なのかというと、これはネットスラングに近い言葉の一種で、高齢者ドライバーによる踏み間違い事故の報道映像などでプリウスをよく見かけるということからイメージがついてできた言葉です。 今では当たり前のように使われており、プリウスミサイルの動画や画像をあつめてミームのようにした動画なども公開されています。
プリウスは本当に事故りやすいの?
ではそんなプリウス、プリウス自体に欠陥があるかと問われるとそれは難しい質問です。
まずプリウスに事故が多いと言われる理由を考えていきましょう。
❶シフト操作が独特
プリウスは歴代、つねに中央の位置に戻る仕組みの電子式シフトレバーを採用しています。一般的な車ではレバーを動かせばその位置で固定されますが、プリウスの場合は勝手に中央に戻る仕組みです。このレバーの操作は多くの車と異なるので、感覚の違いに戸惑い慣れないうちにシフトミス……なんてことも。レバーが常に中央の位置にあるため、どのシフトに入っているのか分かりにくいというデメリットもあります。
また、プリウスのシフトレバーの「Bレンジ」が紛らわしいという声もあるようです。「Bレンジ」は一部のハイブリッド車に設定されているもので、長い下り坂でエンジンブレーキを効かせたいときなどに使用します。後退したいときに誤ってシフトを「Bレンジ」に入れてしまうことが誤発進につながるという指摘もあり、注意が必要です。
❷静かすぎる
プリウスはハイブリッドカーで、特に低速走行時にはモーターのみで走行するため、とても静かです。これが裏目に出てしまい、スピードが出ていることに気づきにくいことが指摘されています。踏み間違えた際に気がつくのが遅れてしまうともいわれており、発進時には注意が必要といえるでしょう。
❸高齢者ドライバーに人気
さらにプリウスに事故が多いと言われる理由のひとつとして、高齢ドライバーに人気の車種であることも挙げられるでしょう。プリウスは燃費の良さやサイズ感などから幅広い世代で人気ですが、特に先々代の30型プリウスまでは50代以上のドライバーに好まれる傾向がありました。プリウス自体の特殊なシフトや発進方法に加え高齢ドライバーが多いことも、やや危険視される要因となっているといえます。
❹アクセル横に謎の出っ張り
これもプリウスミサイルの原因としてよく言われている要因。まずは画像をご覧ください。
プリウスのアクセル右にはちょうどアクセルと同じサイズ感の出っ張りがあり、ここをアクセルと勘違いしてすぐ左のアクセルをブレーキとして踏んでしまうというミステイクが多発。これはまさに設計上の欠陥と言えそうですね……^^;
MIQYの考察
ここからはプリウスミサイルが飛ぶ原因をMIQYが独自に考察していきます。
MIQYが考えた事故の要因……それは、プリウスという車の形が"低く広い"こと。
プリウスは全幅全長ともにそれなりにあるものの、グレードや年式・カスタムによってはそこらへんのなんちゃってスポーツカーより低いくらいのアイポイントになります。それが見晴らしの悪さを生み、さらにリアウィンドウも後ろが見づらい形をしていますから、壁や縁石に接触→焦ってブレーキ→踏み間違いみたいな流れが存在しそうだと思いました。
結論
結論、プリウスという車は偶然が重なって事故を起こすのはほかの車と変わりないですが、その偶然を重ねる確率が高いつくりをしているのも事実かなと思いました。ただ、2015年発売の四代目以降は先進安全機能の発展により、踏み間違い事故は高い水準で防げるようになっています。プリウス=悪ではないということをご理解ください。
そういえばプリウスってどんな車?
それではここからはプリウスそのものについて解説してまいります✨
初代
プリウスはトヨタが1997年の12月に「21世紀に間に合いました」のキャッチコピーで発売したハイブリッドカー。ハイブリッドカーとしては世界初の量産車でした。1.5㍑の直4エンジンにトヨタハイブリッドシステム(THS)を採用。
前代未聞のシステムで駆動したため、トラブルが多発したそうですが、トヨタはこれを24時間体制で管理。結果を改良に次々反映したそうな。
二代目
それまでの5ナンバーセダンから一転、スポーティな3ナンバー5ドアハッチバックにスタイルを改めたのがこの二代目。LEDストップランプや空気抵抗に配慮したワンモーションフォルムのボディが特徴でした。
エンジンサイズはそのままに、ハイブリッドシステムを高効率化しTHSは第二世代目のTHS‐IIを採用。
三代目
三代目はこの記事の表紙にもなっている通り元祖ミサイルというか一番事故の印象が強い世代^^;
二代目のワンモーションフォルムを受け継ぎながらさらに空気抵抗を意識した流線型のボディを採用。ハイブリッドシステムこそTHS‐IIのままながら、エンジンを1.8㍑に拡大してボディサイズもわずかにクラスアップ。
LEDヘッドライトやソーラーパネルなど積極的な先進装備を搭載できる反面、コスパの良さも魅力でした。このモデルが売れに売れ、分母が増えてプリウス全体の事故率も上がり……という説もありますね。
派生車種としてプリウスアルファというワゴンも登場。
四代目
五代目はMIQYが小学校に入学した2015年に登場。大幅進化を遂げたモデルながら、外観デザインが奇抜すぎてその話題で持ちきりになった車種。
とくにリアデザインは縦に殆どの面積をテールランプに占有されています。
フロントもフロントでサメ。サメ顔。空気抵抗を意識した結果より低く鋭くなったフードに、ターンシグナル以外LEDという強行突破。
さらに四駆やトヨタセーフティセンスが採用されたほか、今に続く「TNGA」の第一弾でもありました。
またPHVモデルがプリウスとは別の外観を持ったことも大きなポイントでした。
五代目(現行)
最後は五代目、現行プリウス。二代目から受け継ぐ伝統のハッチバックスタイルに、余計な線を消してなめらかに表現されたボディラインを採用。フロントもトヨタの最新意匠であるハンマーヘッドデザインを取り入れています。
先代で独立しかけていたPHVは名前をPHEVと改めて、いちグレードに降格(?)。ホイールデザインとテールランプがクリアレンズになるという変更にとどまっています。
TNGAや少し余裕のあるパワートレインも継承しているため、全グレードで余裕のあるパワーと圧倒的な走りを実現しています。
また、車のサブスクである「KINTO」専用グレードもラインナップ。
プリウスの豆知識
①じつは全部発売月が同じ
プリウスの初代はクリスマスイヴの12月24日に発売。それ以降、現行五代目まで発表は12月に行われているんです!
②アルミホイールにホイールキャップを履く
これも有名な話ですが、じつはプリウスってアルミホイールにホイールキャップを装着する車種なんです!具体的にはこういうこと↓
プリウスアルファやプリウスPHEVも含めて、プリウスは歴代アルミホイールに樹脂製ホイールキャップを装着しているんです。これには空気抵抗の話が関わってまいります。
ホイールって思いの外空気を巻き込みます。それは抵抗になるので、燃費の妨げになることがあるんです。しかし、側面がフラットなデザインのホイールは肉厚となり、重量増となり燃費を悪化させてしまいます。
そこで空気抵抗を減らしつつ重量増を避けるための手法として「アルミホイール+ホイールキャップ」とした……とのこと。デザインに気を配りつつ、やはり根っこはエコカーというところでしょうかね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回はプリウスがミサイルするその理由と、歴代プリウスのあれこれをご紹介いたしました✨
プリウスは個人的に乗り手に恵まれない車なイメージがあります。車自体は昔からよく知っているので悪い車じゃないのはわかるんですが、なにせ乗り手のイメージが……^^;
追い越しのときにこれでもかってくらい踏み込んで回転数上げてエコカーの意味をなしてなかったりターンシグナルなしで一気に二車線変更とかいわゆる名古屋走りが目立っちゃいますね……。記事内でもあった通り分母が大きいのもあるかもしれません。
それでも、車そのものが完全に悪というわけではないことは知っていただけたかなと思います😊