人生は孤独との共演
あなたの病みはどこから?
私は疲れから!
みたいなベンザブロックのCM風のイントロから今日もこんばんは。
ついに仕事を決めたことをお知らせします。
前回書いた際の4つ(実質3つ)の中から、テイクアウェイショップのオールラウンダーとして働き始めました!
テイクアウェイのトライアル
この仕事選びに関して、ほんっとうにピッタリ五分と五分に気持ちと願望が交錯して迷いに迷いまして。
実はこのテイクアウェイのトライアル初日、めちゃくちゃに放置されました。
オーナーは主力商品のバインミー作りに忙しく脇目も降らずにバインミー職人に徹しています。
もう1人いたやや先輩は、なんと16歳の少女。
このお店オープンしたのが先週の水曜日なのですが、オープン前から何日間か準備を手伝っていたようですが、いろんなことを知っているようで、全部怪しい。
これってどうすんの?と聞くと、ちょっと迷った後に本当か?と思うような返事が返ってきます。そりゃそうです、16歳って私の半分しか生きてません。
にも関わらず店が大繁盛し、もう絶対にここは無理。いや。と思いながら働いていて、
もう帰りたいーーー嫌だーーと思いながら、隙を見計らって自分から連絡待ちのもう1つの候補カフェにこっそりメッセージを入れて、私採用?シフトいつから?と連絡したりしていました。
この時は仕事が決まらない期間に落ち込みが激しかった反動で、とにかく安定して、ストレスも少ない楽な仕事がしたい。と安定思考がかなり強くなっていました。
こんなにバタバタで、誰にも何も教えてもらえない職場ではやっていけない。私は絶対にカフェの方で働くぞ。と思いながらその日の営業終了まで働きました。
トライアル終わりにオーナーから今日どうだった?と聞かれて、めちゃめちゃ正直に、想像してたよりもずっと何も指示がなくて不安でした。と伝えるとオーナーは平謝り。ごめん!!と。
そう言われるとストレートにここで働きたくないともいえず、実は他の候補もあるんだけど、迷う的なこと言うと、後で電話するね!とのこと。
私も迷いもあり、一旦帰って自分の感情を整理しようと、結論は持ち帰りました。
帰ってから仕事内容を踏まえると、自分の経験値的にメリットが多い方で選ぶべきなのはオールラウンダーだろうなーと悩みに悩みまくりました。
レジもやるためお客さんとの関わりも多いので、人との出会いも格段に増えるところもワーホリに来ている上で重要すぎる側面。
しかし前々回のnoteから書きまくっているように、ワーホリの壁≒将来どころか今の生活の不安。という壁にぶち当たり、
本当の自分の気持ちより、とにかく不安から逃げたい気持ちが強すぎて大手の安定したカフェで働く方が心配や不安から逃げられると思っていたと思います。
トライアルの後、その時にやりとしてた先輩やワーホリ中の後輩にも意見を聞いてみたり、母親にもどっちがいいかなーと聞いてみたり(みんな、どっちでもよかろうに聞いてくれてありがとう)
それでも踏ん切りがつかないまま、オーナーから着信があり、その場で答えられる気がしなかったので電話にも出られませんでした。
そして、実は母親と電話で話しながらやっぱり安定の方がいいよねとカフェのキッチンにする!と決めていました。
オーナーの不在着信にメッセージでごめん、運転してて出られなかったの。とこれまた嘘のテキストを打ち始めました。
翌日の金曜日にはどちらかの職場に行かなければいけないので、どっちかを選ぶ必要があり、私は正直にその状況から伝えようと説明を始めました。
するとオーナーから矢継ぎにメッセージが入り。
you did really well in the kitchen(even though i didn't teach you anything)
ーあんためっちゃキッチンできてたやん(何にも教えてないのに)
をみた瞬間、心変わりしてしまったのです。
褒められると弱いというちょろい私ですが、まさにそれはその日完全に放置され心の疲労が蓄積していた自分にとっても刺さる言葉でした。
そう!!何も教えてもらってなかったの!褒めて!と。
そして、その文章に続く私以外にもう1人雇うよと言う文章に、とってもいいね!!となったのです。
なぜなら、返信に書いた通りオーナーと2人で働くのは大きなプレッシャーがあるから。
一旦これはもう一度働いてみないとな、と急にここで気持ちが変わりました。
ただやっぱり個人経営の不安定さや、人数の少ない職場というのは不安が残るため、一旦カフェの方にごめん明日は無理になったけど土日入れるよ!と嘘の連絡。
カフェの方もテキトーなのでOK!って感じで了承してもらい、一旦金曜日はもう一回テイクアウェイに行って様子を見ることにしたというわけです。
悩みすぎて割と本当に生気吸い取られてた。
成長曲線が2倍じゃなくて2乗
翌日、2回目のテイクアウェイショップへ出勤すると、新しいフィリピン人のおばさんが仲間に加わりました。
昨日までいた16歳のオージー少女はメルボルンに住んでいて、今はお父さんに会いに来ていて2週間しかヤプーンにいないとのこと。
なぜそんな子を雇ったのか、オーナーの考えのよくわからないところですが、そんな人なので私のビザの期限が残り4ヶ月半ということも、まっったく持って微塵も気にしていません。都合はいい。
というわけでオーナー、私、フィリピンおばの3人体制での営業がスタートしました。
そして、私は昨日まで何も知らない新人だったのに、すでに新たなフィリピンおばを迎えた環境で先輩としておばへのトレーニングを課されている状況で、めちゃめちゃ生き生きしてしまったのです。
そういえば、社会人1年目の頃は毎日会社に行くのが鬱なほど嫌だったのに、翌年以降後輩が増えていくごとに自分らしく、自分のホーム感を感じながら働けたのを思い出します。
私は自分より幼い小さな何かを、乱暴なことや未知の世界から守ろうとする活動が好きなんだと思います。多分。守れてないことの方が多いけど(生粋のお節介オバ)
そして、人に教えようとすると必然的に自分はその倍以上、2乗の速さで吸収して成長します。それがまた自分にとって心地よくて、あれ?カフェのキッチンで黙々と作業するのだるくね?しかもカフェのキッチンだとメニュー100個以上覚えなきゃいけないのに、ここだと20個もないし。簡単じゃん!
と発見。本来の自分に辿り着いた感がありました。
営業終わりにオーナーに自ら明日は何時にくればいいー?と確認して、カフェの方にはまじですまんが働けないと連絡を入れました。
今になって思うと、カフェに行ってたらここまでこっちにしてよかったー!!って思うことはなかった気がする。
環境を作る楽しさ
出勤3日目からは、前日まで口頭だけでやり過ごしてたオーダーの伝達がうまくいくようにエクセルで作ったオーダー用の紙を印刷して持って行きました。
オーナーもフィリピンおばもめちゃいいやん!と喜んでくれます。
こんな簡単なことを実行するだけで喜ばれるなんて、なんとやりがいのある職場なんでしょう。
オーナーもどんどん意見頂戴と言ってくれるので、さらに楽しくなってきます。
商品の価格設定や、オペレーションのこと、商品の味についても気になることはどんどん共有していき、勤務3日目にして自分の店か?と思えてきました。
オーナーは、私の期待する300倍は適当で、味がやばくなければなんでもいい。という水準で基本なんでも褒めてくれます。
当初はただ麺を茹でただけでも感激されました。こっちが感激ですわ。
そんなこんなで、ちょっと自分のホームっぽい場所が出来つつあることに喜びのある、私のワーホリ2章の始まり。
心配していた給料についても無事振り込まれたようで(まだ入ってないけど振り込んだって連絡きた)安堵しています。
あとはシフト減らされないよう、ポンコツ認定されないよう、愚直に頑張る。
オーナーに連絡した瞬間に一気に気持ちが翻り、毎日意気揚々と出勤している今日この頃。
昨日、今日とお休みで明日からは5連勤。頑張ります。
こんなことがあった
オーナーのアイリーンは25歳のフィリピン人なのですが、この前ちらっと話したところ8歳の頃に養子に出されてオーストラリアに来たとのことで、実質オージーのようなものだと思います。
ただ、出身を聞いた時にはフィリピンと言っていたので彼女なりに自身の出生やアイデンティティに対して考えがあるのではないかと受け取ったので、私は彼女の言う通りフィリピン人だと思うことにします。
先週4日間このお店で働き、感じたことをまだ整理できてないのだけど
結構久々に脳内アップデートが一気に行われた感じもあり、新しい環境で新たな感覚を受けるという海外に来た目的を達成した気持ちよさがありました。
オージーの人たちがどんな感性なのかって言うのがシンプルに私にとって学びとなっているのですが、一旦起きたことだけ備忘録的に残します。
待つのが得意な欧米人
まず思ったのが、お客さんめっちゃマイペース。
オーダーとって今混んでるから20分くらいかかるよ、と言った後に40分くらい待たせていたのですが、早くしてよとクレームになった人はおそらく2件。私が対応した人じゃないので様子は分かりませんが、相当待ったのでしょう。
私の体感で言うとだいぶ少な!という感じ。みんな黙って自分の順番を待ちます。これは欧米の人によくみられる傾向ですが、ここまでじっくり待たれると逆に気まずいからやっぱ返金してーとか言ってきて欲しいと感じた。
レストランでも店員さんを手あげて呼んだりしないし、基本的にサービスを受け身で待つ悠長な心は、人間として余裕を感じます。
しかし4日間の間に1人だけ根からのヒスおばさんも混入していました。
上記のクレーム2件に関しては、待たされたから怒っちゃった人で、そりゃ怒るよね、という感じ。それに対してそのおばさんは
その人のカード決済が何度やってもうまくいかずにイライラし始め、他の人の場合は同じことがあっても他のカードを試したり、現金おろしてくるね〜とあくまでフレンドリーだったのに対し、そのヒスおばはキリキリキリキリ更年期炸裂。
これは私のカードのせいじゃなくてこの機械がおかしいわ!まあ現金おろしてくるから待ってなさいよと高圧的。
その時混んでもいなかったので、行ってらっしゃーいと私もお見送り。
その間に1組だけ別の人の注文が入りました。
そのおばさんが戻ってきた頃にその1組の会計をしていると、その人のカード決済はうまくいくのをおばは後ろから観察中。
会計が終わった人の後にまたレジに来たおばは、「私のオーダーの準備できてる?」とのこと。
前の人やってたからあんたのオーダーは一旦消したけど、内容覚えてるからすぐ打ってやるわよと心の中で舌打ちしつつ、ちょっと待ってねーと返事するとおーきなため息。
なんて感じの悪いババアだと思いながら、金額を伝えて現金を受け取りつつ、今から20−30分くらいかかります。と言うと
はあ???と、こんな顔
結局じゃあいいわ!と私から現金をむしりとり、立ち去られました。
どんだけいらちやねん。と思いながらも、そういう人もいるよね〜と納得した案件でした。
適当でいい
これはオーナーのアイリーンに対しての気づきですが、2日目以降、初日を比べたら指示が飛んできますが、それでもたまに。
基本的には自分で様子を見ながらやるべきことをやるだけです。
そしてその様子を見てアイリーンはめちゃいいやんと褒めてくるだけです。
私は主にショーケースに並んでいる唐揚げやらアメリカンドッグやらの揚げ物を補充しながら、タピオカドリンクのオーダーが入ったら作ったり、オーダーを受けたりしています。
ドリンクのオーダーが溜まると結構大変なのですが、そもそも私はドリンクのレシピをほぼ習ってませんし、営業中アイリーンに聞く余裕もありません。
なので、何も聞かずにその場にあるものを見て、こんな感じだろ!というノリで作って提供しています。
そして、それでいいんだそうです。
最初はマジかと思いましたが、クレームは来ていないので、いいのでしょう。
ちなみに一度も作ったことない生春巻きも、適当に作って出しました。
これらの出来事が自分の脳内をどうアップデートしていくのかを観察しつつ、なんだか仕事してない2日間でまた将来の不安で病み気になったので、一旦明日からがむしゃらに働き忘れてきます。
この、私の小さなワーホリ生活は日々孤独との戦いです。全部自分で決めて自分で動く、それだけで超偉い、超大変。
自分を守るも殺すも自分だという不安を抱えて残り4ヶ月半頑張ります。
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