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六人のparty

⚠️大阪公演控えている為、ネタバレNGの方はお気をつけください。









バイト君のパートをカヲルさんが歌っている。

コーラスに高音が足りなくて、自分の耳が高音を拾えなくなったみたいなこもったような何だか変な感じ。

ハーモニカの音が聴こえてこない。


ああ、本当に今このバンドにバイト君が居ないんだなぁって現実を目の当たりにして、
オープニングの『モテる努力をしないでモテたい節』で
ポロポロと泣いていた。

汗を拭うフリをして、魂のマフラータオルをじわりと濡らした。


結成29周年、
ファンになって18年、
自分が好きなバンドがこんなピンチになるなんて夢にも思ってなくて、
もう当分ライブは観れないんじゃないかと思っていた矢先のワンマン。

一次先行、落選。
絶望。大絶望。死。目の前が真っ暗。
大阪遠征も考える。
毎日気が気じゃない日々か続く。

2次先行、ガッチガチの最後半でほんと首の皮一枚繋がった感じでチケットをもぎ取って、
まーーじで神様ありがとうって感じでした。


レポはナタリーさんなり、他の方をご参考にしてくださいって感じです、すみません!


『グループ魂(再)の、アルバイト募集!』
Zepp DiverCity (TOKYO)

バイト君の代わりに助っ人で来てくださったのが、
宍戸さん、遅番(少路くん)、荒川良々さん、
そして我らが松尾スズキさんだった訳なんですが、


正直、めっっっちゃくちゃ安心した。

グループ魂のライブは、ほぼほぼ他のバンドの方やアーティストの方や、豪華なゲストが来るのがお約束で、
今回もバイト君の穴を埋める枠でどなたかいらっしゃるんだろうなとは思っていたのだけど、
ちょっとまだ!まだ!ほんとまだ!気持ちの整理がついてないから!なんかごめんなさいかも!
って思ってたら、全員大人計画の劇団員の皆さんで。


その辺の肌感覚が、メンバーかつ、宮藤さんが同じものを持っていてくれて、本当に良かった。
信頼しかない。ついてきて良かった。


松尾さんも『自分の劇団の劇団員がやったことなので、主宰として…』的なことを仰っていて、
ここにピンチヒッターとして居て違和感のない人が駆けつけることで、ただでさえいつもと違って違和感だらけのステージにノイズが乗らなくて、
本当に本当に本当にみなさんありがとうございますって感じでした。

これが『劇団力』。


ただ、これだけは声を大にして言いたいんですが、
…少路くんサックスばっちばちに上手くなりすぎてて
めっちゃ聴き入っちゃって気が散った!!!!笑

音の鳴り格段に変わってるんだけど!!!
継続は力なりだね…🎷
ピッチ感も素晴らしくて、始めたての頃を思い出して
また泣きそうになっていたよ…



懐かしのあの曲、この曲も聴けてもう大興奮だったんだけど、
バイト君が欠けてるだけじゃない違和感が何となくあって。


言語化し難いのだけど、
なんか、すごく、『パンクバンド』だった。


「グラビア29時」が聴けたからかもしれないけど、
私がまだ知らない頃の、
想像上でしかないけれど20年前以上の頃のライブのグルーヴ感というか、無我夢中のがむしゃら感というか。


彼氏たちはそんなつもりないかもだけど、
いやでも、「頑張っていこう!」とはなってると思うし、
それが表に出てたかはわかんないし、
でも私には、「6人でもやれるよ!みんな楽しんで!」っていう
彼氏たちの優しさギアがフル回転して、ギシギシ音を立ててる姿を初めて観て、最高にロックでパンクでとても誇らしかった。


たまに聴こえてくる歪みが、すっごく悲しい音に聴こえて
みんなも6人で寂しいよね、当たり前だよね、大変だったよね、ってふと思ってまたポロポロ泣いてしまった。

笑って泣いて、叫んで踊って忙しい。




本番5分前にサダヲ氏がバイト君に電話をかけたら
『処方箋を貰いに行ってます』って言ってたっていうエピソードを聞けて、バイト君らしくてめちゃめちゃ笑って、
めちゃくちゃ安心した。


締めの口上でカヲルさんがおふざけなく
『頑張っていきましょう!明るくね!』みたいなことを
たくさん述べてて、本当にしばらくは6人なんだなぁと思ったら、
ライブの終わりの寂しさも相まって、胸にほんとぽっかり穴が空いてしまった。



『六人のparty』になってしまった2年ぶりのワンマン。
寂しい気持ちにもたくさんなったけど、それを忘れるくらい、たくさん笑ってたくさん叫んでたくさん暴れて、
世界で一番大好きで大切なバンドです。


魂に出会わなかったら、私はポルノグラフィティのファンクラブに入ったままで、
演劇を知ることも出会うことも無く、演劇をやらずに済んだかもしれないので、最後まで一緒に歳とってください!

最大級のらぶを彼氏たちに!!!!!!!!



『七人のparty』が観れる日をいつまでも待ってます。



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