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自分のためだけの日々

長引く今の自粛生活を、一緒に働いていたみんなやよく飲みに行っていたあの人達はどうやって過ごしているのだろう。
SNSを見ていると、早く遊びたいとか、人と会って話したいとか、そんな人達をたくさん目にする。
私はそんなのぜんっぜん理解できね〜〜って思いながら毎日快適に過ごさせていただいている。
この快適を作ってくださる方達には本当に感謝しています。
私の薄っぺらい言葉では伝わらないことが悔しい。

元から薄々気付いていたけれど、きっと私は引きこもることに比較的向いているんだろうなあ。
引きこもりはいつだって合法だと思ってはいるけれど、歓迎されることは少ない。
それが今は家に篭っていれば褒められる。

人に会わないことがこんなにも楽だったなんて。
朝起きてから夜眠るまで、1日の全てが自分のための時間として与えられる。

職場が休業してからちょうど1ヶ月が経つ。
1ヶ月前は、仕事のない生活なんてきっと1週間もすれば飽きてしまうんだろうと思っていた。
毎日毎日仕事しかしていなかったから、無くなったら暇でしょうがないんだと思っていた。
しかし実際は毎日忙しくて、もう仕事のある生活には戻れない気すらしている。

午前中に起きて、ちゃんと朝ごはんを食べて、誰に会う訳でもないのにバチバチにメイクをして、お散歩に出る。
天気と気分が良ければ10キロ以上歩いて、たまにスーパーに寄って帰る。
干していたお布団の上に寝転がって読書をしたり、映画を観て、数日分のご飯を一気に作って冷凍する日もある。
気が向いた時に筋トレもする。
推しがライブ配信をしていたら見なければいけない。

1日の全ての時間を自分のためだけに使える。
元々1人の時間が好きだったけれど、今までで1番ひとり暮らしで良かったと思っている。
改めて感じる1人の快適さ。

それでもふとした時に頭によぎる、「いつになったら営業再開できるんだろうか。」「わたしは社会復帰できるんだろうか。」
という不安。

このままでは人との付き合い方を忘れてしまいそうだ。

少しずつ減っていく残高には気が付いているけれど、あと少しだけこの日々を満喫したい気持ちも持っている。

こうやって私が平和ボケしている世界と同じ場所に、今も働いている人がいて、苦しんでる人がいるなんて。
友達の中にコロナに感染した人も、ドラッグストアで怒鳴り散らされ毎日泣きながら出勤している人もいるのに。

世間と隔離された生活でも、他人の生活を忘れるような人間にはなりたくないな。

なんかさっきと言ってること矛盾しているようでまとまらない。

人と交流しないと、思考と言葉の距離がどんどん離れていってしまう。
思考をまとめる能力も衰えている。
怖い。

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