もうモノはいらない。
週末、引っ越した。もう、モノはいらない。心底、そう思った。
暑かった。一睡もしないで荷詰めした。全身筋肉痛。腕が上がらん。腰痛い。爪もボロボロ。心身ともにヨレヨレ。ちゃんとダンボールに中身を書いたはずなのに、結局、どこに何があるかわからん。泣きたい。
今も、ルクルーゼの蓋だけがなくて、途方にくれている。
親が転勤族だったので、小さいころから、4年に1度は引っ越していた。家族4人、一軒家から一軒家へ。いつも一番デカイ4トントラックがパンパンだった。母は植物が好きで、巨大に育った直物たちも一緒に移動してた。
専業主婦だったとはいえ、あれだけ膨大な荷物をたったひとりで(子どもたちはまだ小さい、父親は仕事忙しくて無理)ダンボールに詰め、また開いてしかるべき場所にしまう、あの不毛としかいいようがない作業をよく何度も何度も……。母はマジですごい。尊敬。
しかし、
ダンボールにものをしまう。
運んで、また開いて、しまう。
これ、本当に本当に本当に不毛な作業じゃないですか!!!
こうしないと引っ越しってできないものなのでしょうか!!!これだけいろんなものが発達した現代において、ダンボールにしまって運んでまた開く以外に方法はないのでしょうか!!!どこでもドアみたく!!!(違)
……そして……これを機に、
ついに禁断のネットフリックスに加入しようかマジで悩んでいる。
始まった当初からずっと観たいと思っていた、全米で話題沸騰中の、われらがこんまり♡「KonMari ~人生がときめく片づけの魔法~」。この番組を観たいがために、ネットフリックスに入ろうか真剣に悩んでいる。
アマゾンプライムビデオ、FOX、FOXミステリー、AXN、LaLaTVも入っているってのに。Oh,仕事できなくなっちまう。しかし、それだけ、引っ越しがつらかったってことか…。ああ…。
ひとつ、気づいてしまったことがある。
人は、最低限、スーツケース1個で生きていけるんじゃないかってことに。
もちろん、家具や生活用具がそろっているのが前提なんだけど、Tシャツとデニム、ワンピとスニーカー、下着と歯ブラシ、ちょっとした化粧品とタオル。あとは、パソコンとスマホと充電器。最低限、数日はこれがあれば生活できるなってものだけ、スーツケースに詰めておいたんですが、ヘンな話、まったく不自由しない。こんだけ天気がいいと、洗濯したらすぐ渇くし。
じゃあさ、じゃあさ? 目の前の部屋に大量に積み上げられたダンボールには、いったい何が入ってんのさ? って思うわけですよ。あああ。