【ピアノ指導法12】〜ピアノ指導初心者のための〜教材研究の方法2
いくつかの教材について内容が把握ができたら、それらの教材に足りないと思う部分も補える副教材を探しましょう。
例えば
楽典的な要素が少ない教材には、ワークブックも使ってみるとか、ハーモニーの練習をする曲が少ないと思ったら、ハーモニーを主に学習するテキストを加える、というようなことです。
最初はメインテキストだけでレッスンを進めてみて、生徒さんの様子を見て後から教材を足す、という形でも良いでしょう。
副教材を選ぶ時の注意点
副教材を加える時には、手を置くポジションは統一しておいた方が良いでしょう。
メイン教材では「中央ド・ポジション」なのに
ワークブックでは「左右ドレミファソ・ポジション」だったりすると子どもは混乱します。
ポジションだけはきちんとそろえた方が良いです。
こんな教材をサブに使っています
以下に私が副教材として使っているものをご紹介いたします。
ドレミファソで始める かんたん! すごい! さきどり! ピアノ・テクニックの本【実践編】レパートリー集1 ~伴奏パターンを弾こう! ~
永瀬 まゆみ
このレパートリー集1は、ハーモニーや伴奏形について学習します。(2巻はスケールです。)
かっこうやちょうちょうなど誰もが知っている曲に最初は「ベタ弾き」で和音をつけて、その後に伴奏形を変えて演奏します。更にG durやF durに移調して同じことを練習します。(原調はC dur)
Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅴ7といった基本的な和音のみです。
同じことを違う曲で繰り返すうちに、ハーモニーが定着してきます。
テキストの後半には様々なレパートリーが載っており、上記で練習したことを実際の曲の中で弾けるようになります。
レパートリーの難易度は、ブルグミュラー25の練習曲に入る手前くらいです。
このテキストは「中央ド・ポジション」ではないですが、ある程度メインテキストが進んで左手に和音が出てきてから使い始めるので、特に問題はありません。
音符が素早く読めるように、フラッシュカードも使います。
ここにはぷっぷるのおんぷカードを載せましたが、他にもたくさん出ていますので、ご自身の使いやすいもので構わないと思います。例えば、バスティンのフラッシュカードもありますね。
音読み練習は、ゲーム感覚で短時間に集中してやります。間違えて読んだからといって怒ったり責めたりしません。「楽譜を読むのが楽しい!」に繋がるように持っていきます。
続きます。