子供の脳出血 息子の闘病記~ついにくも膜下出血4~ 10
2007年12月25日
昨日、クリスマスイブだからと、交替した主人は急変の連絡に
病院に対する怒りを隠せなかった。
「おかしいじゃないか。昨日まであんなに元気だったのにICUで意識不明?
どういうこと?病院を信じられないじゃないか」
息子の主治医は、同じように昨日の出来事に怒っていて、
病院内でほかのドクターに反感を買ってしまったと聞きました。
いずれにせよ、手術なんかさせないと怒鳴った私は、「とにかくどんなふうになってもいいから、
一生歩けなくてもいいから、とにかく死なせないで!」と懇願していました。
ICUでの面会が許される。
眠っている。手足を触ると、すこし動く。
CTの結果、血腫の拡大なし。急性水頭症の兆候なし。
止血剤、降圧剤の点滴投与。
息子の出血は、脳室内に流れているらしく、このまま髄液と一緒に体内で吸収されるのを待つ。
もしも、血液が凝固して髄液が流れなくなったら脳室内から出すための管を入れる。
シャント手術。その時は連絡します。という。
恐ろしく長い時間が過ぎて行った。
出血から3日目。
脳のむくみ(脳浮腫)が始まるというので、グリセリン投与。
まだしばらくは意識の混濁が続く。
5日目
意識が戻ったり、眠ったりが続いたけれど、漸く名前を呼ぶと反応を示した。
「名前は?ここはどこ?今日は何日?
手を触ると感じる?足は感じる?」何度も同じ質問を繰り返す。
そのつど、息子は小さな声で答えていた。
「これだけ、反応できるから症状としてはいい兆候です。」
6日目
下の子は、実家に預けてあったので、そこでの出来事を話してあげた。
「じいじが、気難しくって大変なんだって。困ってたよ」
「ふふ・・・」笑った。
夕方、けいれんを起こす。
症状としては、当然のことらしく、大丈夫だという。
背中と頭の痛みがひどいらしい・・・
脳室内の血液が髄液を通るのは、背中が痛いそうだ。
頭の痛みと背中の痛みで本当に苦しそうだった。
それでも、峠を越したと告げられた時、安堵で腰が抜けそうになった。
よかった。