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2021年7月8日 部屋にアリエッティがいる
昨日、家で仕事をしていて飽きたので、ふとたばこ休憩し、そしてパソコンの前に座ったら、ついさっきまで使っていたはずのマウスが机の上から紛失していたので驚いた。
たぶんアリエッティが持っていったのだとおもわれた。
ものをよくなくす。なぜならば、わたしはボケているし、頭の中のみならず、部屋も混沌としているからだ。なくしたものは、頑張って見つけられることもあれば、諦めることもあるし、何年か経ってから見つかることもある。
ものがなくなると、「はあ…..なんて自分は駄目なんだ…….身の回りなことすら管理できないクズなんだ……」と思ったら元気がなくなるのでもったいない。わたしは尊厳を積極的に保つために「ものがない!きっとアリエッティが持っていったんだわ!おめでとう!」と思うようにしている。
借り暮らしのアリエッティ。スタジオジブリによる映画のひとつ。ものをなくなる原因を自己の怠慢ではなく家のどこかにいるかもしれない小人さんに求めることを可能にしてくれた、尊い作品。
ひとのせいにするというのはなんて気が楽なのだろう。それは宗教とかも当てはまる。うまくいかない非情な現実や身に起こる不都合を、自己起因ではなく神の導きとして転換できる力によって、精神を保てる現象。対して日本は無宗教がゆえになんでもかんでも自分のせいと思いがちで思考の逃げ場がなく、思い詰めて病んだり自殺したりするなどの精神不健康に陥るというどこかで聞き齧った説を、わたしはそれなりに信用できる。
アリエッティ。それは神。
さて、紛失したマウスは、次の日の朝になぜかいつもつかう鞄のポッケにしまわれいるのを発見した。こんなところに入れた覚えはない。たぶんアリエッティのせいだとおもう。運んでいるときに、ここに落としたのだろう。惜しかったな、アリエッティ。つぎは頑張ってほしい。
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