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偏差値38から勉強リハビリ

なにしろ私は中3までしか真剣に勉強してなかったので。5年ぶりの頭脳活動は、リハビリがなかなか大変でした。

高校の分厚い英文法の教科書を引っ張り出してきました。背表紙が3センチぐらい。1章が20ページ。ただしカラーで字が大きくて文字数は少ない。

1日1章と決めてページを開く。→

5行目で意識が遠のく。→

気を取り直して1行目からやり直し。→

8行目ぐらいで別のことを考え始める。→

またやり直して2ページ目に到達。→

トイレに行きたくなる。→

3ページ目まで読む。→

夕飯何にしようとか洗濯とか考え始める。→

でもトイレも我慢。最後に行くまで席を立たないと決意し直す。→

3時間後、その章の最後のページに到達。ただし目が追ってただけで何も頭に残ってない。


そんな調子で最初の1~2か月は座る練習でした。そして自己嫌悪との闘いです。中学のときは、休み時間にトイレに隠れて単語帳めくってたのに。1日のノルマ決めて自分で追い込んで、資料も暗記するぐらい読み込んでたのに。脳も筋肉。サボるとすぐに忘れてしまいます。教科書を開いた瞬間にシャッターが降りる脳になっていました。

当時、彼氏(ダンナさん)は某大手ゼネコンに10か月だけ正社員しにいっていたので昼間、私はひとり彼のアパートで勉強。大学では誰とも口を聞かず1コマか2コマ授業を受けてアパートに直帰。夕飯作りながら勉強して帰りを待つ生活。今日は、これだけ勉強したよと子どものように報告して褒められ喜んでるうちに、少しずつ頭が動くようになっていきました。

それから2年3か月後の6月。英検準1級の受験日まであと1か月です。大学受験のリベンジでもあり人生リセットの第一歩と位置づけた大舞台が近づいてきました。そわそわしている私を見た母が「あと2週間だね」と、しんみりします。「はぁ?あと4週間あるでしょ?!」とキレ気味に返事すると、結婚式の話しでした。

彼のTOEFLの点がようやく基準に達し大学院試験にも合格したので退職。交換留学生に選ばれ、渡米の準備が整いました。私は大学4年生。両親と兄弟だけの小さな結婚式です。ダンナさんと私の中ではすでに結婚3年目ぐらいの気分(だって同居状態が3年目)だったので、ターゲットは完全に英検でした。キレる私に母が逆ギレしてきて険悪になったけど、そりゃそうだよね。母が全部正しいです。ごめんなさい。遅れてやってきた優等生の超絶反抗期中でした。





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