ヌードだ、、、


色気のある癖を持つ人と週に1回、4時間だけバイトをしたい。

悪い事をしている夢をみるのが楽しくて起きたくない。

東京みたいな憧れを持って、虹色のキラキラを心に抱えてたあのときを思い出して、心を浮遊させて、がんばってる人になりきりたい。

今では心の狭い、格好の悪い大人になりかけていて、それにあらがおうともしていない自分が苦しくもなく

こうなっていく運命なのかと受け入れ始めている事にすら、他人事なのだ。

けど今は、地域の小さなスーパーなのである。妥協されたお惣菜と安定した調味料。無意味な休憩時に、イキな印象を、もたせちゃって人気なふりをする。そこに奇抜なものなんてないのである。

ショッキングピンカーには、蛍光色を使ったギザギザパンク、シャカシャカYO!YO!にはなりたくないけど、オシャレな思想の肌色に、博識な知識を使って意味付けられた夕焼けと、朝焼けを混ぜたような想像ができない色には、なりたかったのだった。YO!

そういえば肌色って言葉は人種差別に値するらしく、今は規制されているみたいで

なりたかったのもなれなかったのも口だけなのも、肌色だったのだと実感します。

何かのせいにする癖が抜けず、大号泣し、私は空の容器になって、その容器からはちっさな白い鳩がパタパタと羽ばたいてくのである。

血だらけでもかさぶたまみれでも、おお太りしていても骨みたいになっても、真っ黒になっても、髪が足先まで届いても、焦げても腫れても閉じても開いても、ちぎれても繋がっても

結局ヌードだ。

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