激キツ【FTR秩父&奥武蔵100k】初ロングレースレポ(後半)
腸脛靭帯炎を発症するものの、それ以外は順調に来た前半戦はこちら↓
ここからレースレポートの後編です。
まぁまぁ頑張って書いたので、最後まで読んで頂けると嬉しいです!
<下ってるのに登ってる?~73km/A7長年寺>
70kmからが本物のFTRですよ…!と前回大会チャンピオンの長田さんに聞いていたので、気を引き締めていくぅ〜!
次のエイドまでは、標高図を見ると下り基調。…なんだけど、なぜか登らされてる?という感覚になるくらい、特有のギザギザの飯能アルプス…
下ったと思ったらすぐ現れる登りの無限ループ。
夜なのもあり、スピードには全く乗れません。
そんな時、対向から3度目の友達登場。
もう天使かと思いました。夜間は特に、一人より絶対に数人で走った方が明るいし走りやすいので最高です。
ギザギザギザギザ下りながら、みんなでようやく天覚山を通過。昼間来ると、山頂なのに全く眺望がなくてなんとも微妙な山なのですが、綺麗な夜景が。
まぁ、このレースじゃないとこの景色を見る機会はないでしょう…
そして約70km地点の東峠で、飯能のお姫様、さほさんがワンワン連れて応援に来てくれていました。
え?めっちゃ元気そうじゃんー!!と安心してもらえました。実際膝は痛いし、脚も疲れているのは確実なんだけど、本当にここまであっという間。
スタミナはまだまだ有り余ってるしメンタルも余裕です。
一気に下り、A8の長念寺に到着。夜から車で駆けつけてくれた友達も登場。
ここはニューハレのテーピングが受けられるエイド。そういえば序盤に感じていた腰の痛みはいつの間にかなくなっていたので、テーピングはしないことに。1箇所痛いと他の痛みが紛れるってほんとなんだなぁ。
ニューハレの近江くんに、膝痛くなっちまいました〜!って言ったら、真剣な顔で脚の筋肉ググッとポイントで押してくれて、不思議とほんとに治ったような気分に。
ここでの給食はすいとん。温かくて塩分もとれる食べ物は本当にありがたい。おまんじゅうとおにぎりも頂いて、次へ出発。
ここまで14時間12分
<レースの中で最辛セクション~86km/A8高山不動>
ここからが、今回のレースで一番辛いと聞くセクション。
A7を出発してすぐのところに、「ここから1200mアップ」という看板を見つけてしまう。。
累積は既に4800m。私の今までのマックス累積、奥久慈超え。左の腸脛靭帯に加えて膝の皿の下や膝裏、腸腰筋も(要は左足全部)痛くなってきたので、2回目のロキソニン投入。
ラブ、ロキソニン。
この辺りは、今まで何度も来たことのある山域。ユガテとか見知ったところを通りながら、八徳というところにガツンと落とされ、またダラダラと上る区間。。
きついけど終始ペースは落とすことなく淡々と抜かし基調で登っていき、酒飲みランナー行きつけの顔振峠へ。
ここで、さらに埼玉ランナー仲間の応援隊!(宴会してたw)
既にこの時確か23時半すぎ。こんな時間まで待ってくれたなんて思うと、頑張るしかない!と思えます。
埼玉sに見送ってもらったちょい後に、またまた天使たちが最後の登場。もう天使超えて神。
ちなみに、この日は50km近い応援トレランだったそう。
もはやFTR 50k。強すぎです。
私だけじゃなくたくさんの選手達の励みになったはず。本当にありがたいです。このお礼は必ず…!
ここでヘッドライトのバッテリーが切れたので、予備バッテリーに交換。
A8の給食はおでん!ツミレがゴロゴロ入っていて美味しい〜。
18時間近く走って食べ続けてるけど胃腸トラブルの気配なし、お稲荷さんももりもり食べる。深夜1時近いのに、天使…じゃない、神さま達はA8まで見送ってくれました。
ここまで17時間47分
<いよいよ最後のエイドへ~98km/A9県民の森>
そういえば順位は?A6の子の権現以来、女子に全く会っていないことを思い出す。エイドで寝てる女子がいた(人数は不明)らしいので、多分11位前後と意外と入賞圏内にいることに気づいたけど、欲張ると碌なことないから、余計なことは考えずとにかく完走目標で。深夜も1時を回り木に寄りかかって寝ている選手もちらほら。
私もこうなるのか?
覚悟していた眠気や深夜の寒さ。
いつ来るんだ?さぁ来いや!!
と進んでいくも、あれ?
時間が経っても一向に眠くならない…
初めてのオーバーナイトだったけど、私は1晩くらいなら大丈夫なタイプだったようです。
左脚はあちこち痛いし、筋疲労が既に筋肉痛に変わってき始めて、脚も綺麗に上がらなくなってきてるけど、これくらいまでは想定内。
思ったより風もなく動けてるおかげか、寒さもそこまで感じずメリノウールのグローブのみで十分、レインも羽織らず。
胃腸も絶好調で吐き気もなく食欲全開。
順調すぎて怖い…
と思いながらも念の為カフェイン入りのジェルと3回目のロキソニン投下。
この区間はロードに出たりトレイルに入ったりを繰り返してた記憶。ロードに出た時にマーキングや左右の先に点滅灯とかがなくて、あれ?これ右と左どっち??と不安になる箇所が多かったのが気になりました。実際、私もちょいちょい、こっちかな?…あっ、違った!を2回ほどやりました。
そして、97km地点でまさかのGarminご臨終…
え、ここで?
30時間以上持つんじゃなかったのかい!?
寒いからバッテリー減るのが早かったのか…?初100kmのレースでこれは悲しい…ログちゃんと取りたかったなぁと地味に凹んだけどまぁ仕方ない。
今度からは、ドロップバッグにGarminの充電器も用意しておくべし。と反省しながら最後のA9の県民の森に到着。
ここまで来たら、完走はまず間違いなし!よく頑張ってきたなぁ。とちょっとしみじみ。
ここまで20時間2分
<ロスト&ハラハラ展開〜108km/FINISH羊山公園>
ここで、お友達夫婦のご主人、山猿さんに遭遇。奥様のはるちゃんと夫婦対決をしているらしく、はるちゃんが先にエイドアウトしたので、追いかけるとのこと。なんとなくの流れで、一緒に走り出すw
このあとふた山あるものの、ほぼ下り。しかもめっちゃ走りやすい下り。腸脛靭帯炎には辛いけど、残り12km、そんなことは言っていられません。
飛ばさないけど山猿さんが良いリズムで下ってくれて、ピッタリついて行きはるちゃんをパスして女子順位を一個あげ、その後ロードを淡々と。このロードがとにかく長く感じる…あと、アスファルトだからか?山の中より寒い。
あとふた山あるはずなんだけど、ほんと?ワンチャン、このままゴールしたい〜〜なんて思いつつ、私のGarminは死んでるので、山猿さんに距離を聞くともう105km超えたとのこと。やっぱり110kmくらいあるんだな〜と思いつつ、しつこく続く、冷たい空気のロードをひた走り、途中で私はトイレに寄ることに。
「先行っててくださいね〜」と別れ、トイレを20秒で済ませ、走り出してすぐ。
めっちゃ路面の表示がわかりづらい箇所が…こっちか?と下って行くも、行き止まり。坂を登り返して再度表示を見てみるも、よくわかんない…
まさかのロストの危機。私のすぐ後ろに2人ほどいたはずだけど、周り見渡してもライトは見えない。この間に、順位は下がっているのは確実w
結局、短い坂を無駄に3往復ピストンして足を消耗し、正規ルートに復帰。
ちょっとだけペース上げて、トレイルへ。しばらくいくと、男性に追いつき、話しかけられる。「さっきロードで違う方向いっちゃった女性がいて。大声で叫んだんですけど聞こえなかったみたいで…大丈夫かなぁ。」と。
それ私です…心配してくださってありがとうございますです。。
ここも下り区間だったので、無理はしないけど少しペースを上げて、ロストで抜かされたはるちゃんを再び回収という、終盤も終盤で順位(しかも総合入れるかどうかの位置)が入れ替わるというハラハラな展開w
山猿さんにも追いつき、22時間切りをお互いに確認し、安堵。最後の小さい山が終わり、ロードに出てすぐに、昨日の朝にスタートした羊山公園が見える。
やっと戻ってきた!
ゲートでは応援の仲間が待っていてくれたので、しっかり最後まで走って元気いっぱいでフィニッシュ。
長いようで短く感じたけど、やっぱり長かった22時間がやっと終わりました。
距離約108km
累積約7000m
21時間52分41秒
総合81位(682人中)/女子総合9位(84人中)
完走率69%
レース中はずっと機内モードにしてて全くiPhone見てなかったので速報をあとから確認。
総合では20-25位ずつ上げて行けてるのが分かります。全体の100位以内に入れたのも◎
大変よく出来ました。
<フィニッシュ後、超元気。>
ゴールした後はまだアドレナリン全開でめちゃくちゃ元気。着替えだけしたらそのまま友達が持ってきてくれたシャンパンで乾杯。まさかオールで山を100k走った直後にお酒飲める体力と胃力が残ってるなんて思わなくて、自分でもびっくりしましたw
その後も
温泉入ってから飲み▶︎夢庵で飲み▶︎1時間仮眠して表彰式▶︎車移動中に仮眠▶︎焼肉で打ち上げ
と、脚以外はめちゃくちゃ元気でした。スタミナと内臓だけは強いようです。
10位までが表彰対象なので、また表彰台に立つことができました。
何気に去年の志賀高原以来、出たトレイルレース6つ全て総合入賞することができています。
成長したなぁ。
今回、初めてのウルトラトレイルということでかなりいろんなトラブルを想定しての挑戦でしたが
ウエアや装備トラブル、足攣り、眠気、寒さ、胃腸、捻挫、転倒、などの大きなトラブルなく終えることができました。
ラッキーなのか、準備のおかげなのか?自分自身も頑張ったと思ったけど、やっぱり応援の力やと、レースを終盤まで一緒に走ってくれた友達の存在が本当に大きかったです。
それがなければ、もっとぐだぐだしてたと思うし、今回の入賞はなかったんじゃないかな。現地に駆けつけてくれた友達には感謝しきれません。
そして最後まで一度も足攣りせず足を動かし続けられたのは、先月の練習が間違っていなかったんだー!という自信につながりました◎
特に、谷川練がバッチバチに効いてるww
初めてのFTRでしたが、マーキングも多くエイドの食事はとっても充実(しかもちゃんと美味しい!)しているし、エイド間隔も程よく、スタッフさんもとっても親切な人ばかり。運営の方々の努力を感じました。
ボランティアの方も、あんな寒い中長時間…本当にありがたいです。
来年は、私も何かの大会でボランティアやってみたいなぁと思いました!
レースから3日経ち、もうしばらく奥武蔵はお腹いっぱいだわ…と思っていたら、12月頭にエントリーしていた、越生トレイル案内が届いていた…w
今年最後のレースも、奥武蔵で〆ることになりそうです。
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