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【絵画】奥行きのある絵

17世紀のヨーロッパで誕生した不思議な絵「ピープショー」から着想を得て、幼児から小学生まで簡単に作れる「しかけ絵」を作ります。
(覚書)「ピープショー」を当時に近い状態再現度で制作をすると、カッターナイフやハサミの使用が必須。ただ幼児、小学低学年には技術的に難しく、完成には時間がかかるため教室用に改良を行った。



ねらい

手前と奥を意識してつくろう。
ポスカの扱いに慣れる。


制作時間

導入:5分 制作:45分 片付:3分


材料

八つ切り画用紙 特厚口・・・表紙、中仕切り、最背面用(2枚)
八つ切り画用紙 中口・・・じゃばら用(1枚)
透明セロハン(シモジマで購入 S16-22.5 ピュアパック)・・・中仕切り、表紙(1枚)


購入品(一人あたり)

八つ切り画用紙 特厚口 15円×2枚=30円
八つ切り画用紙 中厚口 6円×1枚=6円
透明セロハンS16-22.5 5円×1枚=5円
合計材料費 41円

☆キラキラシールを追加で購入(装飾用)10円

ポスターカラー 極細・中太 9174円←常備品として購入
道具も合わせると10650円÷36名=295円(一人あたり)


道具

ポスカ(極細、中字)各色・・・セロハンに描くため
セロハンテープ・・・枠にセロハンを固定する
木工用ボンド・・・接着
ボンド皿(牛乳パックの切れ端)
つまようじ・・・ボンド用のヘラとして


下準備

八つ切り画用紙のカット(下画像参照)
×印は使用しません。

最前面&最背面&中仕切り:窓枠(左下)は写真では1枚ですが5枚必要です。計6枚
ジャバラは一人2枚。八つ切り画用紙で3枚できます。
切り分けました
カッターナイフの背を使って折り目を作ります。
折りクセを付けるため、たたんでおきます。

セロハンのカット

ちょうどよい袋があたので、それを開いて使用しました。
(シモジマで購入 S16-22.5 ピュアパック

導入

試作品を見せて「奥行き」を体感してもらう。

☆ピープショーは「のぞき穴」型。しかし、手前に描いたものが極端に見えにくかったため「窓」型に改良して実施する。←のぞかなくても見やすい。

☆前の週に見本を見せてアイデアを固めてきてもらうと良い。


作り方

ホワイトボート
「同じ位置に描くと奥の絵が見えなくなっちゃうね」
「位置をずらして描こう」
「一枚いちまいはスカスカだけど、重なると全体に絵が見えるよ。」
ジャバラと最前面、最背面を先に接着します
仕切りの位置を確認しながら、接着していきます


見本:(左)ポスカ (右)顔料マーカー
今回は奥が透けない不透明マーカーを使用しました

見本


試作(失敗例含む)

最終的に3パターンまで絞られた。
(左)仕切り8枚黒ベース
(中)仕切り6枚白ベース
(右)仕切り6枚黒ベース
(左案)枚数が多いと奥になるほど視界がぼやける。
単純に8枚を30分程度で描くのはしんどい。
(右案)やはり暗い。浮遊感は感じられるが・・・最後まで迷う。


決定(中案)

反省

高学年の生徒は絵が細かく時間内に完成できない生徒がいた。
翌週に制作の続きを行うことにした。
6枚の窓づくりで◎。8枚はやはり難しかったと思う。
セロハンに描くことで、大幅な作業の単純化によって、描くことに時間をさけた。
あとで購入した粒状のクリスタルシールはアクセントに良い効果があった。(希望者のみ使用)


生徒作品


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