製薬業界の営業経験が経営で活きる!実践できるスケジュール管理法
こんにちは、鈴木実麻です。
今日は製薬会社の営業マン時代に学んだスケジュール管理能力について分かち合いたいと思います。
製薬業界の営業職、特にMR(Medical Representative)として働いた経験は、他業界においても貴重なスキルの宝庫です。MRは数百件の病院を担当し(わたしは当時400件相当を担当)、各科の医師とのアポを取って効率的に訪問するため、非常に高度なスケジュール管理能力が求められます。このスケジュール管理術は、実は経営でも非常に役立つ力です。今回は、そのスキルをどう経営に応用できるか、わかりやすく、ポイントを交えて解説します。
1. タスクを優先順位で整理:すべてに手を出さず、まず「重要」をつかむ
MR時代にまず学ぶのは、優先順位をつけることの重要性です。MRは300~400件の病院を担当し、1ヶ月で全ての医師と会うのは正直不可能です。そのため、特に大事な病院や、力を入れるべきお医者様をピックアップして優先度を高めます。「先生、弊社のこの薬について、どう思いますか?」と真剣に尋ねるのは、週1回必ず訪問する重要顧客。しかし、全員にこのアプローチをする余裕はありません。そこで、訪問頻度を調整し、月1回で良い医師もいれば、週に何度も顔を出すべき医師もいるわけです。
これは、経営においても同じです。あらゆるタスクに手を出してしまうと、時間もリソースも無限ではありませんから、成果が上がらないまま疲弊してしまいます。だからこそ、重要なプロジェクトや大口のクライアントにリソースを集中させることが成功の秘訣です。優先順位をつけ、重要なことにまずエネルギーを注ぐ。これが、MR時代に培った鉄則です。
ポイント:
まるでお気に入りのレストランで「常連さん」と「初めて来たお客さん」に分けて接客するようなもの。大事なお客さんには何度も「どう?また来てね!」と顔を出し、初めて来たお客さんには「今日はどんな感じ?」と軽く挨拶。このバランス感覚が、MRには必須なんです。
2. エリアごとの集中訪問:効率を最大化する「近道の見極め」
MRとして広範囲の病院を担当する際に、もう一つ重要なのはエリアを効率よくまとめることです。例えば、午前中はA病院とB病院、午後はCクリニックとD病院、というように、同じエリア内の訪問先を集中させることで移動時間を最小限にします。基本は車移動なのですが、何度もエリアを行き来している時間は、ただの「ロスタイム」。それを避けるために、訪問をエリアごとにまとめる工夫が不可欠です。
この「エリア集中型のスケジュール管理術」は、経営においても非常に有効です。例えば、クライアントとの会議や商談をまとめて同じ日にセットすれば、移動時間を節約して、その分、他の業務に時間を割けます。もしくは、プロジェクトでも、まとめて行うことで、業務効率を高めることができます。
ポイント:
「今日はとある区内の病院を回る日だから、気分はそのエリアを知り尽くす気持ちで一日を駆け巡る!」なんて日もありました。ランチタイムには、お気に入りのたこ焼き屋に立ち寄るのも、効率よく訪問した自分へのご褒美(笑)
3. 臨機応変なスケジュール調整:常に「プランB」を持つプロの技
MRのスケジュールは、実はかなり不安定なことが多いです。お医者様の急な診察や会議でアポイントがキャンセルになることはよくあります。そこで必要なのが臨機応変なスケジュール調整。突然のキャンセルがあったとしても、他の訪問先に急遽切り替えたり、次のアポの前に空き時間をうまく使って資料作成を進めるなど、時間を無駄にしない工夫が必要です。
これは経営においても重要なスキルです。計画通りに物事が進まないことは日常茶飯事。そこで、柔軟にスケジュールを再調整し、無駄を最小限にする能力が求められます。例えば、予定していたプロジェクトが延期になった場合、他の業務に素早く切り替えて対応する。緊急事態にも対応できる柔軟な姿勢こそが、ビジネス成功のカギです。
ポイント:
「先生、急な手術が入って今日のアポは無理そうですか?じゃあ、この隣のクリニックに寄って時間を有効活用しよう!」という切り替えの速さ。キャンセルなんてもう怖くない。むしろ「よし、ラッキー!次の訪問先で休憩もできる!」なんて思うこともしばしば(笑)
まとめ:MRのスケジュール管理術を経営に活かす
製薬業界のMRとして身に付けたスケジュール管理能力は、経営でも強力な武器となります。優先順位を明確にし、エリアを集中して効率よく訪問し、臨機応変に対応することで、限られた時間を最大限に活用できます。これらのスキルは、忙しいビジネスの現場でも成果を出すために欠かせないものです。
MR時代に培った「柔軟さ」と「効率化」の感覚を経営に活かせば、どんな状況にも対応できるリーダーになれるんじゃないかと思います。時間は限られているからこそ、効果的に使いこなすことが成功の鍵。MRのスケジュール管理術を活かして、経営に新たな風を吹き込んでみてください。
「いや~、これでまたもう1件クリア!」と毎日スケジュールと格闘していたMR時代。でも、今ではその経験があるからこそ、何が起きても大丈夫。お店の予約、交通手配、商談調整…「次はどこに向かうか」しっかり考えて動けば、経営もスムーズに回っていきますよ!