製薬会社の営業マンが学んだ接待術:経営でも役立つスキルとは?
こんにちは、鈴木実麻です。
今日は製薬会社時代に経験した接待から学んだことを分かち合いたいと思います。
接待という言葉を聞くと、「お酒を飲んで食事するだけ?」と思う人もいるかもしれません。しかし、製薬会社の営業マン、つまりMR(Medical Representative)にとって、接待は単なる社交の場ではありません。お医者様との信頼関係を深め、ビジネスを成功に導くための大切な戦略的な場なのです。そして、この接待術は、実は経営においても非常に役立つスキルとして活かすことができます。
今回は、その接待術が経営にどう役立つのかを、少しポイントを交えながらご紹介します。
1. お医者様の好みを把握することは、まるで「お見合い」
接待の成功のカギは、相手であるお医者様の好みをいかに的確に把握できるかにかかっています。好きな料理、好むお店の雰囲気、さらにはお酒の嗜好まで、事前にリサーチし、万全の準備をすることが必須です。接待は、単に美味しいご飯を食べるための会ではなく、相手に「この人は自分のことをよく理解している」と感じさせる場でもあります。お見合いに似ていますね。相手に好かれるためには、細かいところまで気を配る必要があります。
ポイント:
接待の日が決まると、まるで探偵になったかのように「先生は肉が好きなのか、魚が好きなのか?」と考えながらリサーチをしていた自分を思い出します。時には「先生、普段はどこで食事をするんですか?」なんて、それとなく会話の中で引き出すスキルも求められました(笑)。
経営での応用:
経営者にとっても、顧客や取引先の好みやビジネススタイルを把握することは重要です。クライアントとの初回ミーティングでは、「この人はどういうタイプだろう?」とアンテナを張り巡らせる。どんな仕事でも、相手のニーズに合わせた対応ができることは成功の鍵です。
2. 会食は「舞台」、準備は「リハーサル」
接待の準備は、まるで舞台のリハーサルのようなものです。お店の予約から交通手配、当日の席順まで、あらゆることに気を配り、完璧に仕上げることが大切です。そして、当日が本番! 会話が途切れないように、盛り上げながら進行し、お酒も途切れないように気を配ります。これだけでなく、相手が話しやすい雰囲気を作り、より深いビジネスの話へと自然に移行できるように、慎重に進行します。
ポイント:
接待中、ふと「お酒が足りないかも?」と気づいた瞬間に、店員さんに合図を送るのは、まるで「場の空気を読んで、次の演技に入る」俳優のようなもの。失敗できないから、常に気を配っていましたね。あ、でも一度だけ、会話が弾みすぎて自分の方が話し過ぎたことも(笑)。
経営での応用:
経営者にとっても、会議やイベントの進行はまさに「舞台」と同じです。事前の準備がいかに大事かは、ビジネスパーソンなら誰もが経験しているでしょう。特に大切な商談やプロジェクトでは、細部にまで注意を払うことが、成功と失敗を分けるポイントになります。
3. コミュニケーションは「心理戦」、相手の本音を引き出す技術
接待での最も重要なスキルは、相手との「深い会話」を引き出すコミュニケーション力です。単に表面的な話題で終わらず、相手の本音を引き出すためには、リラックスした雰囲気を作り、適切なタイミングで質問を投げかける必要があります。「この前お話していた弊社の新薬、どう思われますか?」と聞くときも、相手が真剣に考えを話すような場を提供するのです。これは、ただの雑談力とは違います。信頼関係があってこそ成り立つ、深いコミュニケーションです。
ポイント:
時には「先生、最近ご趣味は?」なんて軽い話題から始めて、「ところで、新薬の効果についてどうお考えですか?」とさりげなくビジネスの話に移る。この会話の「転換スキル」は、今でも友人との飲み会で無意識に使ってしまうことも(笑)。
経営での応用:
ビジネスの場でも、相手が何を考えているのかを引き出す力は重要です。相手が話しやすい環境を作り、信頼を築くことで、より良いビジネスパートナーシップを形成することができます。このコミュニケーション力は、チーム内でのリーダーシップにも応用できますね。
まとめ:接待術は経営における重要なスキル
製薬会社のMR時代に学んだ接待術は、単なる「おもてなし」ではなく、経営においても大いに役立つスキルです。相手の好みを把握し、完璧な準備を行い、深いコミュニケーションを築くことで、ビジネスの成功を導く力が身につきます。
経営においても、これらのスキルは常に求められるものです。接待で培った経験を活かし、今後のビジネスシーンでもそのスキルを発揮してみましょう。相手との信頼関係を深め、ビジネスを成功に導くための「接待力」は、あなたの強力な武器となるはずです。
「接待なんて、大変そうだな」と思うかもしれませんが、これが実は経営でも意外と役立つんです。次に大事な打ち合わせがあるとき、ふと「あの接待の経験が活きるかも?」なんて思うかもしれませんよ!