最愛の愛犬
2024年8月。
上旬にはいつものように暑い夏から逃げて、標高の高い山に友人たちとキャンプに出かけた。
川で身体を冷やしては、日向で乾かしたり
弟のチャレンジを心配したり、沢を登ったり、鹿フンを食べたり(合法)していた。
お盆は私の実家、福島にも車で帰省したのだ。
とにかく11年半、我が家はロッチャンといつも一緒だった。
お出かけも、帰省も、遊びも、全部家族が一緒にいられる事が当たり前だった。
7月下旬にBRAF検査で前立腺がんの可能性が99%という反応が確認されていたけれど、
最近の鍼灸をベースにしたケアや本人の落ち着いた様子を見て
そんな日が突然くる事になるなんて想像もしていなかった。
もちろん、どうやって治療していくかも考えていた。外科的処置で、腫瘍を取り除くということが極めて難しいという詳しい話を先生からも聞いていたから…
だからとにかくロッチャンのペースで、少しでも辛くない苦しくないようにしたいなって思っていた。ちょっとしたことに、きちんと気づけるようにしよう、できるだけ一緒に居ようって。
まだまだ細かくロッチャンについて振り返る余裕はなくて。
ロッチャンのことはゆっくりゆっくり、味わいながら辿っていきたいなぁ。
そしてそれを家族と眺めながら、
ロッチャンはやっぱりパーフェクトな家族だったって笑い合いたいな。
ただ、ロッチャンのおかげでたった何日かの間に
絶対に忘れてはいけない気持ちがいくつも湧いて来た。それを残しながら、整理しながら、この思いを昇華できたらいいな。