【交換留学#6】銀行口座を作ろう!【お金編】
こんにちは、ボストンで留学生活を送っているヘルミオネです。
さて、前回は留学生オリエンテーションとDuck Tourについてお話しました。
今回は、現地での支払いはどうしているの?という気になるお金の話について書きたいと思います。
※記事に記載の情報は2024年10月現在のものとなります。最新の情報につきましては各自、公式ホームページ等をご参照ください。また、個人的な体験・経験をもとにした内容になりますので、情報の正確性については保証できかねますことをご了承ください。
0.大前提
言うまでもないですが、アメリカについたらすぐ口座が作れる余裕があるかなどわかりません。日本からクレジットカードあるいはデビットカードを持っていくことは必須です。VISAあるいはMasterだと基本的にはどこでも取り扱いが可能ですし、個人商店や屋台のようなところでもカード決済ができるので、現金が必要な場面はほぼありません。(もしも?のために少しは現金あったほうがいいのかな)
アメリカだけでなく、日本以外の多くの先進国はキャッシュレス化が進んでおり、大きな額の現金を受け付けないところもあるので、海外に行く際には必ずカードを持っていきましょう!
1.銀行口座は作るべき?
■ 私が銀行口座を作る理由
私がアメリカで現地の口座開設をした理由は3つあります。
1つ目は、現地の通貨で決済がしたかったから。日本は今深刻な円安で、私がアメリカに来てからも、一時期1ドル=140円だったものが執筆時点では153円になっているなど、不安定な様子です。比較的円高なうちに一定量ドルに両替してドルで支払うことができれば、レートをあまり気にせずに生活できると思いました。
2つ目は、後期の寮費・食費を大学に支払う必要があったからです。前期分は大学に指定された国際送金システムを利用したのですが、日本の銀行からの振替が必要など手続きが煩雑で時間もかかる上に、まとまった額なので手数料も馬鹿にならないなと考えました。現地に口座があれば、アメリカ人の学生と同じように銀行から振込ができるので、便利だと思いました。
3つ目は「4.個人間の送金」で詳しく述べますが、アメリカの送金アプリを使いたかったからです。いわゆる割り勘などをしたときのお金のやり取りは送金アプリが主流ですが、アメリカのアプリを使いたければアメリカの口座からでないとお金を送ることはできません。
■ どんな人に必要?
結論から言えば、私のように前期・後期にまたがる長期の留学の場合は、現地の口座開設をおすすめします。決済の機会が増えるので、日本のカードではレートが悪い上に手数料が取られるので、積み重なっていくと無駄なお金は節約すべきです。
あとは人によると思いますが、上記で述べた私の理由も参考にして考えていただければ幸いです。ちなみにもし1つ目の「現地通貨で決済がしたい」であれば、後述するwiseの口座とカードがあれば済む可能性があります。
2.銀行口座を作る
■ 銀行の選び方
正直言ってなんでもいいと思いますが、アメリカでは殆どの銀行において学生の場合は口座の維持費用がかからないですし、働いている人や資産がかなりある人ならば利子を気にするかもしれませんが、留学生の一時的な使用であれば、規模が大きく信頼できる銀行を優先して選ぶべきだと思います。
一番のおすすめはBank of America。圧倒的な店舗数とATM数。キャンパスの中にもATMがあり、Bank of Americaの口座からなら営業時間内は無料で預け入れ・引き出しができるので私はこれにしました。Bostonに限った話かもしれませんが、Chase Bankもそこそこの店舗数があり、そこで作っている友人もいました。
■ 口座開設の流れ
大学の近くの支店は学期始めということで留学生を中心に混雑しており、まずは予約をとって、2日後に再度来店。
開設の際に必要なものは大学のサイトを参考にしました。
つまるところ、パスポート(with ビザ)と、アメリカに住んでいるという証拠が必要なわけです。後者についてはどう示せばよいか迷いましたが、大学から寮生一人一人に割り当てられたmailing address(私書箱的な?)があるので、それを知らせるメールを印刷していきました。
いざ行員さんと一対一で開設…!と若干緊張しましたが、パスポートとビザに基づいて個人情報を入力、アメリカの住所は自己申告という感じで特にきちっとした証明が必要なわけではなくわりとスラスラ進みました。あとは暗証番号の設定と、もろもろの規約に同意するサインなどを済ませれば完了です。ちょっと意外だったのは日本での電話番号と住所を聞かれたこと。permanent addressという意味で必要なのでしょうか。
なにはともあれ口座ができると、その後は基本Bank of Americaのアプリで諸々の管理ができます。発行すると有効期限が2ヶ月程度の一時的なデジタルカードが即時発行されるので、それで引き出しや支払いがそのままできます。後日、プラスチックのカードが登録したmailing addressに送られてくきます。
■ カードを受け取る―アクティベートに手こずる
日本でも三菱UFJなどはこのシステムだと思いますが、受け取ったカードはキャッシュカードとデビットカードを兼ねているので、これ1枚で預け入れ・引き出しだけでなく、口座から即引き落としのカードとして決済に使用できます。
私が手こずったのは、Apple Watchへ登録したカードのアクティベート。Apple Payにフィジカルカードを登録したときの本人確認は、SMSが一番楽なのですが、今回は電話のみが許容されており、繋がらないBank of Americaのお客様窓口に何度も電話を試みて、10回目の正直くらいで繋がりました。
3.日本からの送金―wiseについて
■ 国際送金の種類
一昔といえば、銀行間の国際送金にはSWIFTという仕組みが使われていましたが、手数料がかなり高額なため、現在は個人使用の国際送金として一般的ではありません。
そのかわりに普及したのがwiseやRevolutなどのオンライン送金システム。SWIFT送金に対し、日本の銀行→送金業者→海外の銀行という流れで送金が行われるので、比較的時間も手数料もかかりません。
また、これらのサービスではリアルタイムレートを採用していることが多いため、レートもいいです。
詳しい送金手順やSWIFT送金との違いについては下記を参照してください。
■ wiseの良さは?
実際のwiseの良さはどのようなところにあるのでしょうか?
1つ目は、現地の銀行に送金する際に一番オトクなこと。詳細は割愛しますが、10月現在の手数料を鑑みると、様々な送金サービスの中では「現地で作った口座に直接送金したい!」という際に一番便利なのはwiseです。親から送金してもらうのであれば、親が日本の銀行口座からwiseに日本円で入金し、それを子のアメリカの銀行口座のrooting numberを利用してドルに両替して送金するということです。
2つ目は、wiseそのものを銀行口座のように使えることです。「wiseって送金するツールなんじゃないの?」と思ったかもしれませんが、wise的にはそれは副次的なツールと見ていいと思います。wiseの一番のアピールポイントはマルチカレンシー口座。つまり、wiseに(正確には銀行とは異なるが)銀行のようにお金をいれることができ、一つのアカウントで円、ドル、ユーロなどを同時に複数分けて持つことができるのです。wiseはデビットカードを提供しているので、これを使用して自分の口座から現地の通貨を引き出したり、現地通貨で買い物ができたりします。現地通貨での決済が目的なら、現地で銀行口座を開設せずともwiseのマルチカレンシー口座で足りるでしょう。
3つ目は、wise内での資金移動も便利なこと。例えば円どうし、ドルどうしなど同じ通貨であれば、自分と相手の送金に手数料はかかりませんし、両替が必要でもお得に資金移動できます。ですから例えば、親から子のwise口座に送金して、wiseだけで完結することもできるわけです。
■ 複雑で変動するシステム
ここまで聞いても複雑でよくわからない方もいると思います。実は私も完全にはシステムを理解しているわけではありません。
というのも、wiseの手数料やシステムが結構な頻度で変わっていることや、日米の銀行側に手数料がかかるかどうかで具体的なかかる費用は異なってくることなどから、ここで詳細な具体例を出すことが困難だからです。
おすすめは、留学前、日本にいるうちにwiseのアカウント開設と本人確認をすませ、実際にwise間で送金を試してみること。(私はあまり何も間上げていなかった結果、渡米後に親とLINE電話でいろいろなやり取りをする羽目になりました!)いろいろな疑問が湧いてくると思いますので、wiseの電話窓口(フリーダイヤル)に問い合わせれば答えていただけると思います。
4.個人間の送金
日本ではPaypay一強のイメージが有る個人送金サービスですが、アメリカでは主に3つのサービスがあります。
■ Venmo
こちらが1番主流で、アメリカ中で使われているそう。1番Paypayに近いイメージです。友人間などでの送金だけでなく、多くのカフェやショップなどではVenmoを通してQRコード決済ができます。
■ Zelle
こちらはより送金のイメージが強いです。特徴としては、主要な銀行のアプリとサービスが統合されていること。例えば私でいえば、Bank of AmericaのアプリからZelleで送金という項目があり、特に新たにアプリのダウンロードやアカウントの作成必要なく、友人のZelleのQRコードを通して送金することができました。受け取る側がZelleアカウントを持っている場合、送るだけなら1番楽なのはZelleでしょう。
■ Cash App
これは私は使ったことも周りで使っている人も見たことがありませんが、どうやら株や仮想通貨などのサービスもあるので、投資に興味がある人向けのサービスなのかもしれません。
こちらの三大サービスについては詳しく解説されたサイトがあったのでぜひご参考に!
5.おわりに
今回はまた長文記事となってしまいましたが、1番言いたいのは
長期滞在なら銀行は作っといたほうが良さそう!
留学行く前にwiseの口座を整えておくととっても便利
以上の2点です。お金の管理は非常に大切なので、じっくり考えて自分にあった選択ができると良いですね。
次回は、初のMLB観戦⚾️について書こうと思います!
それではまた👋