【交換留学#2】奨学金とワクチン接種はお早めに⚠【渡航準備編】
こんにちは。9月からボストンで留学生活を送っているヘルミオネです。
前回は、東大の全学交換留学(USTEP)という制度を利用した留学の流れと応募のポイントについてお話しました。
今回は、実際に留学が決まった(東大から内定をもらった)のちの準備についてお話します。
特に交換留学という形を利用される方、アメリカに行かれる方の参考になればと思います。
※記事に記載の情報は2024年8月現在のものとなります。最新の情報につきましては各自、公式ホームページ等をご参照ください。また、個人的な体験・経験をもとにした内容になりますので、情報の正確性については保証できかねますことをご了承ください。
1.奨学金の応募
アメリカ留学ははっきり言って高いです。
ボストンは大きな都市で物価は高いし、それに加えて円安がどんどん進み、1ドル=約150円など一昔では考えられないようなところまで上がってしまったので、家庭の支援は中心としつつも、奨学金はほしいなと思っていました。
■ かかる費用
交換留学なので留学先大学に授業料を支払う必要は無いのですが、DS-2019(ビザの申請に必要な書類です。次の記事で触れます!)の申請時に、1年間留学する場合はこれくらいはかかるよという目安としてこう示されていました。
このうち、保険に関しては東大から指定されたものを申し込んだので8万円ほどで済んだのですが、やはり住居にかかるお金が最も大きな支出となっています。(上のものはあくまでも目安ですのでご参考程度に)
■ JASSO奨学金
私が利用したのは、日本学生支援機構(JASSO)の海外留学支援制度(協定派遣)の奨学金です。
留学する都市ごとに奨学金の額は異なりますが、私は月8万円と、渡航支援金13万円をいただくことになってます。
大学によると思いますが、東大の場合は受給希望のフォームを出すだけで応募できました。東大の交換留学制度を利用する人は多くが利用しており、受給ハードルはそこまで高くないかなと思います。
詳しい情報はこちらをご覧ください。
■ 民間の奨学金に応募せよ
奨学金をいただけただけで満足といえば満足なのですが、はじめにかかる費用を説明したのでお分かりの通り、円安も相まって全く十分な額ではありません。この記事を読んでいる皆さんには、早い段階から民間の奨学金を検討してほしいです。
ただ、当然受給額が高いものほど競争率も高いです。実は私も民間の奨学金に1つ応募したのですが、残念ながら落ちてしまいました。敗因から考える民間の奨学金に応募する際のアドバイスを以下に3点示します。
①早くからリサーチせよ
これは一番声を大にして言いたい。「留学が決まってから奨学金に応募しよう!」と考えるのが普通だと思いますが、それでは遅い!!!
私は12月に大学から内定をもらった後に探し始めましたが、締切がもう過ぎていたり、すぐ近くのために必要書類を準備する時間がなかったりという事態に陥りました。奨学金によっては、留学がまだ決定していない段階でも、留学希望大学を明示するなどして応募できるものもあるので、「まだ結果出てないし」とは思わずに、交換留学への応募をしたらすぐ探し始めるのが良いと思います。
②丁寧に準備せよ
①とも通じる部分があるのですが、丁寧に要項を読み、余裕をもって、十分な時間をかけて応募に必要な書類などを準備しましょう。推薦状が必要だったり、大学を通して申込みが必要だったり、正直めんどくさいと思うこともあると思いますが、質の良い書類を作れるほどもちろん合格可能性は上がるはずです。
団体によっては、面接が必須だったり、合格後に出席必須のイベントがあったりするので、それらの日程についてもよく確認しておく必要があります。
③複数応募せよ
当然ですが、応募する数が多いほど奨学金を受けられる可能性は上がります。条件を満たしているならば様々トライしてみるべきです。
奨学金の団体によって、他団体への応募を制限していたり、応募は良くても併給は認めていなかったりするところがあるので、確認してみてください。
以下に奨学金の情報を探す際に参考になりそうなサイトを示しておきます。
2.ワクチン接種
これはアメリカ…というより私の留学するボストンがあるマサチューセッツ州の規定が厳しいのかもしれませんが、学生に対して必須で要求されているワクチン接種が以下の通りまあたくさんあります。
私はアメリカに渡航した経験がなかったので、かなりのワクチンを受ける必要がありました。
■ トラベルクリニックでの接種
特に髄膜炎やB型肝炎などのワクチンは普通の病院では扱っていないことが多く、旅行や留学へ行く人を対象としたトラベルクリニックの受診が必須となります。
私は基本的に学内の保健センターにあるトラベルクリニックを利用しました。東大の学生は受診料が無料である上に、ワクチンの料金も普通のトラベルクリニックより安めだったので嬉しかったです。留学に行く学生も多いので、スタッフのみなさんも慣れている感じもありました。
■ Tdapに翻弄される
上で「基本的には」と言いましたが、保健センターが用意していないワクチンがあり、それが成人用三種混合(Tdap)です。三種混合というと、日本ではDPTが有名ですが、これは小児用で、留学先大学からはTdapを指定されていました(DPTとTdapでは若干成分が違う?らしい)。
ところが、このワクチン、日本では未承認のため、輸入未承認ワクチンを扱う病院でないと接種できません。全部学内で済ませようと思ってたのに。。
そこで私が活用したのが下記のサイトです。
自分の住む都道府県をクリックすると、それぞれの病院でどのワクチンが受けられるかが表形式で示されており、非常に分かりやすいです。
同じワクチンでも病院ごとに初診料やワクチンの値段が異なるので、複数を比較してみることをおすすめします。
■ ワクチンは計画的に接種せよ
ワクチンの種類によっては期間を空けて複数回接種する必要があります。例えばB型肝炎は3回接種する必要がありますが、全部で半年ほどかかるので、9月から留学する場合は、少なくとも3月、春休み頃から計画を立てましょう。
とはいっても大量のワクチンを打つにあたり素人が一人で計画を立てるのは無理なので、まず留学する旨を伝えて初診予約をすれば、医師の方がいっしょに接種の予定を立ててくれると思います。トラベルクリニックも留学繁忙期(?)前になると混み合うので、そういった意味でも余裕をもった受診を心がけてください。
3.家探し…と思ったら?
これだけ色々準備が云々言っといてあなた住む場所は?って思った方。
いや、そうなんですよ。Full-Year(秋学期と春学期にまたがっての留学)の学生は寮に住めないらしいと聞いていたので、異国で家探しか😨と割と3,4月あたりソワソワしていたんです。
そしたら、5月末に大学からメールが来ていました。
いやもう、時差があるのでこのメール受け取ったの深夜でしたが、飛び跳ねて喜びましたね。
寮はそれなりの費用はかかるんですが、慣れない土地での家探しをする必要もなく、大学へのアクセスもいいので、ストレスが本当にかかりません。
もちろん今住み始めてるんですが、とてもいい場所ですよ!
寮生活についてはまた別の記事でお話したいと思います。
4.おわりに
長くなりましたが、お金に関わること、健康に関わることは留学生活を送るうえでとても大切なので、丁寧に書いたつもりです。
特に奨学金の方は、アメリカ以外の国に留学を考えている方にも参考にしてほしいです。
次回は、これがなければアメリカで勉強できない、一番重要な
「ビザ」
について話したいと思います。