終戦の日に思うこと ~戦争の片隅で
斧や鋸を持って徴用に行っていた祖父と聞く。武器を持たずに戦争に行った人が居る。
祖父はかの大戦の時、南方の島に徴用兵として出国した。祖父を含む何人かの兵は、僅な配給食を現地の子供達に工面して、お裾分けしたりして交流したと、祖母に話したそうだ。子供が可愛かったと。子煩悩な人だったらしい。
日本に残してきた家族を、子を思うと、目の前に居る子供達に何かしてあげたかったとか。現地の子供達は、徴用兵を恐る恐るそっと見ていたとか。
腹が減るのはどこの国の子供も同じ。大人だって腹が減る。ひもじさを知るから子供達に飢えさせたくない。戦わない人達も皆が、飢えていた時代。
だから、戦争の隅っこでそんな事があったかも知れない。真意も事実もわからない。祖父は帰国後体を壊して、私が生まれる20年以上前に、儚くなっているので。この話もこれ以外も、話してみたい人だけど、叶うことはない。当時を想像する事が精一杯で、それでも足りない知識しか持たない私だ。
ただ、祖母に聞いたこの話、つくるにはリアル過ぎる話だと思っている。
誰かに話しておきたかったので、ここにそっと記しておきます。
戦争など無く、誰もが自然に死ぬまで生きられる世をと祈ります。
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