ご機嫌で帰れる…シルバーウィークはGo to 稲刈り
世はお彼岸、シルバーウィーク。
サービス業界の私は何の変哲も無い、ごく普通の勤務。むしろ稼ぎ時で。
お彼岸だからお萩でも…が関の山。
「ねぇねぇ、4つも幼稚園お休みなんだよぉ。」
「いっぱいだね。何するの?」
「私はディズニーランド行くの!」
「私はねぇ、私はねぇ、ホテルで美味しいもの食べるの~」
「私は大阪行くの~お爺ちゃんとはおばあちゃんとこ行く~」
「俺は〇〇ちゃんと〇〇ちゃんとお母さん達と、お庭で焼き肉パーティーだよ~」
もう、止まらない止まらない。
皆様どうやら、Gotoキャンペーンらしい。
世の中大丈夫か?
感染予防対策して!としか思えなかった。
わくわくする子どもさんの会話に、微妙な不安感を覚えた。
1週間先のニュースが、ちょっと怖い。
「あのね、えとね、私ねぇ」
少しゆっくりの話し方の女の子。
「うんうん」
と、なるべくゆっくり相槌を打つ。
「あのね~稲刈りするなの。これからおばあちゃん家に行って稲刈りするのぉ~」
よしきた!
これだ!
秋だ、彼岸だ、関東平野の魅力の伝統だ!
親子三代が、今稲刈りでつながッてるって、すごい。
稲刈りは基本、密にならないはず。
作業中は口数も減る。稲の葉のイガイガ対策で、服装やら、マスク的な何かにも気を付けるはず。
食育と労働の尊さよ!天地の神様と共に在ることを体感、感謝する機会でもあるはずだし。
「良いな~私も一緒におばあちゃん家の稲刈りしたい~」
と、私も大人げない事を言う。
周りの子は、
え。お出かけよりも稲刈り?
て言うか、稲刈りって何?と言う感じだろうか。
本人以はきょとん。
「だって1番魅力的なお出かけだと思ったから…。」
「え、そうなの?」
「そう、私は稲刈りが良いな」
実際このお子様、1番魅力的な笑顔に見えた。本当にこのお子様は、お爺ちゃんお祖母ちゃんに会うのと、稲刈りを楽しみにしている様子で。
旅行や飲食で、経済回すのもいいけれど、日本の食文化を担って回すこと、もっと大事。
このお子にとって、稲刈りが絶対に貴重な経験になる。
お爺ちゃんお祖母ちゃんご立派です!
お父さんお母さん、偉い!
もちろん子どもさんに不当な労働させる、のを勧めてるのではない。お手伝いを学びの場としてのこと。
ただ、家族みんなで稲刈りが素敵!稲作の力。それを学べる機会だと思うから。大人も子どもも、分担して一つの目的に向かって働いて、ご飯を食べる。働くことの重さを全身で感じて、収穫の達成感が分かり易い。
それだけでもう、幸せ。
怪我しないでねとか、蜂に気をつけてねと心の中で願って別れた。
もう、
このお子様のきらきらの笑顔と、稲刈り発言に、今日はご機嫌で帰れる。