娘と、“桑の実”のジャム
(追記しました。)
娘の週末。
遠征で、夜遅く帰宅、
翌日はゆっくり起きて父親と買い物に出掛けて、
日曜は友達何家族かと秋の山へ。
私は研修に行くのだったと、慌てて身支度する。忘れ物を取りに引き返し、
ガソリンを入れたばかりだよなあと思いながら給油しに行く。
送り迎え中、時間の段取りと眠気と闘う。
それでも、友達やそのきょうだいとはしゃぐ姿を見ると、安心する。
居場所があるのは嬉しい。
私も。
クタクタになって帰宅すると、
母が夕飯を作っていてくれた。
娘も私も大好きな、秋刀魚のトマト煮。
作っていてくれたんだ、ありがとうと言うと
このぐらいは…と、母はむっつり。
最近はいざこざ防止の為に別々に食事する。
両親の後に私達が食卓につくと、二人はリビングに退散。
食べた気がしなかったわ。
気慌しかったのか、父に愚痴を言うのが聞こえて、
娘は私に目配せした。
山で、桑の実を少し貰って来た娘。
熱心に、食べてみてと言う。
ビニールに入っていたのは葡萄の皮か何かだと勘違い、
捨てようとしていた私は、あまり気がすすまない。
その後、娘の泥だらけの靴を外で、
リュックや合羽を風呂場で洗っていると、
娘はまたやって来て叫ぶ。
きれいな落ち葉をポケットに入れていたらしい。
もう洗濯機を回したと言うと、しばらく膨れる。
そのうち何やらキッチンでゴソゴソし出した。
出来た、桑の実ジャム!と
小さい頃に、どどめ、と言って
口を真っ黒にして食べていたのとはまた別の種だと言う。
そうなのかなあ、私はちょっと解せない。
昔、よく採ったのは木イチゴのような見た目で、初夏の頃だった。
昨日、娘が教わって採ってきた方は、
大きめの葡萄ほどあって、
色も種もキウイみたい。
大さじで2杯分あるかないかのジャムが出来た。
朝、パンに載せるんだ、とにっこり。
ちょうど美味しいパンを買って来ていた。
キッチンは果物のいい香りがした。
追記
後から調べてわかったこと。
娘がジャムにしたのは
“コクワの実”だった。
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