扉、開けて
準引きこもり老人である母(80台後半)を、今日も外出に誘う。
かくいう私も、隙あらば引きこもりたい、
準引きこもりおばさん(50台前半)。
お米買ってくるけど、ちょっとドライブしない?
いいえ、どこも行きたくない。
にべもない。
おかあさん、感じ悪いよ!
ねえ、ちょっとだけ、行こうよ!
頭の中で、中国人のママ友が叫ぶ
彼女の素直さ、
流暢だけどちょっとカタカタした話し方、アクセントだったら、
こんなことも、きっと可愛く聞こえるよね
お日様の光浴びようよ
きっと安眠できるよ
秋晴れで気持ちいいよ
産直のソフトクリームでも食べようよ
行列は私が並ぶから
ずっと助手席で座ってたらいいじゃない
そんな誘い文句は、うまく言えなかった。
逆効果な気がして。
母の即答には
あ、やっぱりね、はい
そんな顔になっちゃった。
母は週一で近所のスーパーには行っているようだから、まあいいか。
今日のところは、諦める。
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