貴族の暮らしと、ADHD
インスタに#平家、
というタグがよく出て来ている。
平安中期の大河ドラマを見てはいるけど、
なぜ、平家。
一拍置いて、わかった
“ひらや”だ!、あらやだ!
(何か、すみません。アホで)
祇園精舎の、平家ではなく、
一階建の、平屋。
タグが表示されるように設定したことを、忘れていた。
忘れっぽいと、こんなさもないことがおかしい。
特性も、時には悪くない。
こちらの本は、平安貴族についての便覧。
ちょっとした図鑑だと思う。
あ、帯に図鑑と書いてあった。
大河の、道隆の食べていたお菓子や
清少納言が中宮様に差し上げたお菓子、
公達達(あれ、公達方?)のお酒のお供になっていた魚の干物らしきもの。
烏帽子など、装束についても詳しい。
裳着の式などで手に持つ、“棒”
お雛様も手にしている平たいの、
ずっと用途が気になっていたあの棒についても、
ようやく意味合いがわかる。
本屋でつい長々と眺めていて、
娘に、もう帰ろうよと言われてしまった。
本題。
近頃は、住むなら平屋がいい、と思っている。
シングルマザーになったけど、
マイホームの夢を持ち続けている。
平屋のメリットは、
光熱費の削減(精神衛生上も、重要)、
動線の無駄の無さ、
掃除スペースの削減、
階段がなければ、安全性の高さ、など
調べると列挙されている。
何かと余裕の無いひとり親には、メリットが大きい。
場合によっては固定資産税が上がるそうだ。
個人的にも、
私はADHDと診断され
物の管理、片付けが非常に不得手なので、
平屋は、物の管理がスムーズだろうと思う。
一階に土間、二階に居間がある、
古い借家に住んでいた。
携帯、財布、その他の忘れ物は日常的にあり、
二階に駆け上がって探すのも日常だった。
土間は前室付きテントを張れる入るくらい大きかったが、
その分、物を増やし過ぎてしまった。
実家に移った夏から、荷物は部屋、ガレージに溢れたまま。
ひどい、ひどい有様。
それで、ことさら、しっかりした収納や管理のしやすさに惹かれる。
平屋で括ってはいないけれど、
小さい家のメリットを
プロの視点で書いてくださった方がいた。
なるほど
リセールバリューの面からも、小さい家は有利なのだ。
小さな家、平屋、いいな。
そう言えば、平安時代の家、お屋敷も平屋だと気づいた。
戸建ての住まいで二階建てが主流になったのは、
歴史の中ではごく最近なのかもしれない。
高床式は別として。
幸せは自分の持てるぶんだけ。
背伸びしない。
うん、うん、
段ボールの荷物の陰で、私は頷く。
物なら、貴族並に持っている。