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ガチな引きこもりと、引きこもりがちの、お出かけ

お天気だったので、母の用事がてら
昼食と寄り道をした。

行きたかった地元野菜を使ったイタリアンのお店はお休みで、
それでは粛々とチェーンのうどん屋へ。

車から降りて、まず母を入り口に立たせて、“絶対にそこにいてね”と念を押し、
私は走って駐車しに行く。

母は杖をつきながら鴨肉うどんの並を注文、
コロッケをお皿に乗せた。
健啖ですね。
席を探して、母のトレーを運び、母を運び介助して座ってもらい、レジ横に置かせて貰った自分のトレーを運ぶ。
母は私の忙しさに少し笑う。
せん妄も見られた時と比べたら、随分回復した。

お店を出る時も、また“待っててね”
私は小走り。
暖かくなり、駐車場の雪がとけていたのが幸い。
町外れの大きな工場の煙突から
煙がまっすぐ上にのぼっている。

母はようやくリハビリをする気になり、
ようやくデイサービスの見学まで話がすすんだ。
父のこと、今後の心配もあるけれど、
ひとまずは、安心。
私達の暮らしは“ひとまず”でできているようだ。

この後、お店の方が火を熾してくれた。
コーヒーと薪のかおり


本を読みたい(座ったら動くのが一苦労な)人を残して、私は一人うろうろ
嬉しくなって、写真を撮ってしまう。


春の色に目が向く、北国人。


退院して早2ヶ月。
ようやく出掛ける気になった88歳。

私にとっても、いつぶりかな?という、こんな時間。
思い立って、ずっとしていなかったメイクもして出掛けた。
私はメイクが下手で、つい素顔のまま、メガネや帽子でごまかしてしまう。
今日は、大きなガラス扉に映る姿が
いつもより姿勢良く見えるではないか。

母は帰宅後、疲れたと寝込んでいる。
でも、外に出る気になった。
私は自分でも驚くほど、気持ちが明るい。

そろそろ夕飯を作ろう。
ずっと手付かずのことにも、取り掛かれる気がする。

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miomioみお
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