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87歳の仙骨座りと、悲しさ
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https://carenote.jp/senkotusuwari/
母がソファでこんな座り方を始めた。
ぱっと見は滑稽で、やはり異様。
こうした姿勢が固定化され、体幹保持のベルトをしないと座っていられなくなる方達を、
職場で見て来た。
最近離れている現場なので、今は違う対処があるかもしれないが。
理由は筋力低下しかない。
意欲も低下している。
母は家事を少しするようになったが、
呼吸が荒くなり、
数分して疲れたと寝込む。
日中寝ている時間は長くなっている。
かろうじて、
食卓や、ベッドに腰掛けて本を読んでいる時は
猫背だが“普通”の姿勢。
この“仙骨座り”
調べてみても悪影響しかないが、
指摘するとムッとして“いいのよ、放っておいて。”
母が退院前にした、リハビリの約束は反故のまま。
母は頭が(割と)しっかりしているだけに
万事、母自身の意思だと主張されれば
受け入れるしかない。
文字通り、万事、拒否。
ケアマネも、苦笑いでお手上げの状態。
本人さんの意思だからね…と。
それでも、この歳まで内臓はどこも悪くないのに、
認知症にもならずに来たのに、
身体を大事にしない。
私は、なんてもったいないのだろうといらつくし、
ただ終わりを待っているようなその姿が悲しいのだ。
もう役目はないの?
私が老いを受け入れられないだけ?
まずは、出勤支度しよう。
仕事があるって幸せだ。
人のことばかり考えていたら潰れてしまう。
行き場のない気持ちを置いて行く。
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