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中学生のデート事情と、母子の時間

感染症で、登校を見合わせている娘。
私も同じく。

体力はあるので、空いている時間にショッピングモールに冬物を見に行ってみる。
汚れが落ちにくいからパステルカラーは止めて欲しい私と、パステルカラーとくすみカラーは違うと言う娘の間で一悶着。
帰りは、おやつを買って大きい公園へ。

久しぶりにクラフトしようかと、材料の落ち葉を拾うと、
娘は張り切って駆け出した。
まだ、こんなささやかな遊びを喜んでくれる。
前にお父さんとも来たことがある、と屈託ない。
その時同級生男子も何人か来ていて、
娘は一緒に遊んだのだとか。

娘の父は訴訟マニア。
冗談抜きで、同級生の言動を見て訴訟を起こしかねない。
私はヒヤリとした。


小雨が降って車に避難。
思えば、娘は避難ばかりしている。
芝生広場の向こうに小さく、中学生の女の子二人が見えて、
もう下校時間なんだ、と気づく。
さぼっているわけではないけど、
休んでうろうろしているのは居心地がよくない。
隣の校区まで来て良かった。

娘はのんびりと、同級生の男女二人について話す。
彼らはデートもしているらしい。
中学生のデートってどこに行くの、と私。
え、森林とかじゃない?、と娘。

森林、に吹き出す私。

たえこも、告白されたんだよ、だって。
女の子達で集まっていると、横を通りながら
“たえこ、好き!!”とでっかい声で言う男子がいるそうで。
聞いている限り、まだ小学生に近い、長閑な雰囲気のよう。

先程の女子二人は、私達の車の近くまで来ていた。
芝生を横切れば早いのに、律儀に道端や歩道を、時間を掛けて歩いて帰っている。
学校の決まりだとしたら、つまんないルールだなあ。
だけど、もし彼氏彼女なら、遠回りもきっと楽しくて満たされているのだろう。
仲良しの友達同士でも。

娘は、まだ“彼氏”はいないらしく、
まだまだ先のような気がする。
とりとめなく学校の話をする。

高齢で頑固な母とのやり取りでささくれだっていた心が、ふんわりした。

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